「カレーに正解はない。ただただ、発見が続くのみ。」
カレーというのはそもそも、異文化の交流によって進化してきた食べ物です。
インドのスパイス料理とムスリムの料理、南米の唐辛子、イギリスの食文化にフレンチの技法、日本の米食文化・・・
今まで出会ったことがなかった食文化が出会う時、そこに新しいカレーが生まれるのです。
だから、「カレーに正解はない。」
まだまだ、新しいカレーの可能性は無限に広がっているのです。
インドカレーと魯肉飯、奇跡の出会い。
2016年12月、カレー界に激震が走りました。
その発端は、東京・新大久保に誕生した新店「SPICY CURRY 魯珈」。
台湾の屋台メシ「魯肉飯」(ルーローハン)とインドカレー・・・しかも南インドのカレーをミックスしてワンプレートで提供するなんて、今まで誰も思いつかなかったのですから。
「魯肉飯」の「魯」と、「カレー」の「珈」(口偏だと変換に難があるので「珈」にしたとか)を合わせて「魯珈」。
オーナーシェフの女性は知る人ぞ知る魯肉飯チェーン「ひげちょう魯肉飯」と、南インド料理普及のパイオニア「エリックサウス」の両方で働いた経験のある方。
ですから、どちらが主でどちらが従ということはなく、どちらも筋金入りのホンモノなわけです。
●ろかプレート
魯肉飯とインドカレーの合い盛りプレート。
見るからに大阪スパイスカレーの如く麗しきビジュアル!!
選べるカレーはこの日「ビンダル風」と銘打ったラムカレーを選択。
南インド・ゴアの名物カレー「ビンダルー」を基にした濃厚カレーです。
そして、あきたこまちを用いたターメリックライスの上に乗っかった豚バラ煮込み。
まさにココが魯肉飯!
粗挽きの豚バラは一瞬甘口に感じつつ、次の瞬間ガツンとやってくる八角の香り。
すげぇワイルドな味わいに痺れます。
この魯肉飯を崩しつつ、ラムカレーに投入すれば、甘辛の異文化交流が始まるってわけです。
カレーも魯肉飯も味濃くワイルドな雰囲気ながら、両者を混ぜ合わせた時のバランスが絶妙。
よほどの試行錯誤を重ねないと辿り着かない、見事な美味しさです。
さらに付け合わせがまた秀逸なインパクト。
混ぜて混ぜて混ぜても強烈な存在感は消えることなく楽しませてくれますよ。
カレーが普通じゃないお店は、ラッシーだって普通じゃありません。
逆さにしてもこぼれないほど濃厚(言い過ぎ)なラッシーにカルダモンの爽やかさがプラス。
一飲の価値ありです。
全て単に奇をてらうだけでなく、しっかりとした美味さを備えていて、しかも敷居は低い庶民派のテイスト。
リピート必至のヤバいお店ですよ。
紹介しているお店はこちら!
店名:SPICY CURRY 魯珈
住所:東京都新宿区百人町1-24-7 シュミネビル1F
電話番号:03-3367-7111
公式ページ:https://spicycurryroka.jimdo.com/