はじめまして。「焼きそば名店探訪録」というブログをやっている塩崎省吾と申します。
焼きそばと言われてほとんどの人が思い浮かべるのは、縁日などで見慣れたソース焼きそばでしょう。そこでまず最初の記事として、老舗が多く残る浅草エリアから、昔ながらのソース焼きそばを食べられるお店を6軒選んでご紹介します。
福ちゃん - 浅草地下商店街に漂うソースの香り
浅草地下商店街の一角に店を構える浅草焼きそば・福ちゃん。創業は昭和39年、焼きそばを売り始めて30年以上というお店。郷愁をそそるアルマイト製の銀皿に盛られた平打ち蒸し麺の焼きそばは、まさに浅草の味！ 呑み助の先輩方が平日の昼からこれを肴に一杯飲っているのもお馴染みの光景です。カレールーを掛けたカレー焼きそばも人気ですよ。
紹介しているお店はこちら！
花家 - 田原町駅前、闇市の時代を偲ばせる素朴な味わい
地下鉄銀座線・田原町駅の3番出口を出た真ん前にある小さなお店。鄙びた外観に相応しい、闇市の時代を偲ばせる素朴な味わいの焼きそばが食べられます。自分でソースを後から掛けて味を調節するスタイルのため、味付けはやや薄め。個人的に好きなお店の一つです。
花家
住所:東京都台東区西浅草1-1-18
定休日:水曜
風流お好み焼 染太郎 - 昭和12年創業、西浅草の有名店
恐らく日本に現存するお好み焼き屋で最も古い店ではないでしょうか？ 昭和の文士や芸人が愛用した店で、古い木造建築の雰囲気を楽しみに海外の観光客も多数訪れます。焼きそばはアルマイトの皿を被せる独特な焼き方。深蒸し麺で具沢山、期待以上に美味しい焼きそばでした。勿論、お好み焼もオススメですよ！
紹介しているお店はこちら！
デンキヤホール - 千束通り、大正ロマン薫る懐かしのオム巻
浅草千束通りにある明治36年創業の喫茶店。大正時代から売り始めたというオム巻＝オム焼きそばは当時の味そのままだそうで、甘口ソースと薄焼き玉子・ケチャップが混然とした円やかな味わい。三大七味を好みで掛けて召し上がれ。甘党の方は創業以来の名物・ゆであずきもお忘れなく。
紹介しているお店はこちら！
三島屋 - 「これで300円？」 CP抜群のそばもんじゃ
江戸を代表する色町・吉原の近所にある今川焼きのお店、三島屋さん。昭和27年に南千住で開業して数年後に今の場所に移転したとか。こちらのオススメは何と言っても「そばもんじゃ」！ 月島とも町屋とも異なり、熱々のプレートから先割れスプーンでいただく独特なスタイル。かなり具沢山なのに300円という脅威の安さなのです。
紹介しているお店はこちら！
大釜 本店 - ドヤ街の玉子焼きそばは優しい味わい
ドヤ街・山谷として知られる南千住寄りのエリアも治安が随分改善しました。最近は外国から来たバックパッカーの利用者が増加中。そんな町の一角にある食事と甘味のお店がこちら、大釜本店。創業して約百年、現店主が三代目だとか。モチモチの深蒸し麺を玉子で包んだ玉子焼きそばは優しい味わいの逸品でした。ちなみに隣のカレーの店・ニューダイカマは弟さんのお店だそうです。
