前回の伊勢うどんの記事で
https://mecicolle.gnavi.co.jp/report/detail/9704/
うどんはコシが全てではないと書かせて頂きました。熱いの、ぬるいの、冷たいの、太いの、細いの、固いの、柔らかいのというのと同じで、うどんの個性のようなものだと・・・。
少数派かもしれませんが「私、柔らかいおうどんが好き!」と健気に呟く心優しき美しい方はいるのであります(^^;;
真っ白で極太なのにふわんふわんと柔らかく、モチチとした食感で優しくしないと壊れちゃうおうどん。これに伊勢うどん特有の真っ黒のタレを絡めて食べるという独特な伊勢うどんとその仲間達。
王道的存在の月見うどんから始まって、カレーにチャーシューにお蕎麦まで。様々な伊勢うどんを食べてきました。
今回は前回に引き続いて私のお勧めなお店、伊勢市街のJR参宮線の南側にある2店とその北側にある4店の伊勢うどん6選を紹介します。
1.メニューには載って無いが月見伊勢うどんは王道的美味さ!by駒鳥食堂
伊勢市駅を南へ出て西の銀座新道商店街をブラブラと歩いていきますと、アーケードのはずれの交差点角にこちらの大衆食堂。店内に入ると昭和の世界へタイムスリップ。
テーブル席10席と少しで、椅子は50脚ほど。ショーケースにはおかず類が並ぶという古きよき時代の定食屋さんそのまま。まるでドラマのワンシーンを思い出すような空気感あるこころ休まるお店なのであります。
この日は王道的存在の月見伊勢うどんを注文。メニューには書かれていないのでありますが、「伊勢うどんに生卵を・・」と相談すると「月見伊勢うどん~♪」と厨房に告げてくれるのです。
これは美しい!としか言いようのないビジュアルで登場してくるから笑顔がこぼれてしまうのです。
伊勢市内では珍しい手打ちで打たれているという伊勢うどん。ふんわりふわふわでぽにゃんとした弾力を持ちつつも、モチチという歯切れの粘性を楽しませてくれるのであります。
こちらのお店には伊勢まいりうどんや松阪牛を使ったメニューも盛り沢山なので楽しめる事間違いないのです。
紹介しているお店はこちら!
- 駒鳥食堂
- 食堂
※このお店のページは現在ご利用いただけません
2.伊勢そばに生卵という荒業がタマラナイ!byまめや
なんと大正12年創業という私の知る古くから続く伊勢うどんのお店ナンバー3という大御所的存在。伊勢市駅の西側最初の北へ入る一方通行の道を120mほど行くと右手にある大きなお店である。一階席はテーブル席、座敷席とあって40脚強、二階席も30名ほど入れるというから団体さんでも安心な大型店舗。
以前店主さんから、前日より1時間の湯がき時間を要しうどんのコシを抜くという手間のかかる作業をしているとお聞きした。こちらのお店も自家製麺との事で店主自ら製麺をされており、伊勢うどんから蕎麦、きしめん、味噌煮込みと何でもござれ。きしめんや味噌煮込みは名古屋で修行をしたという先代から受け継がれているのだという。
この日の私は伊勢そばに生卵を落としてもらうという荒業をお願いしたのです。通常の伊勢うどんのタレにお蕎麦が入り、大根おろしと青海苔が掛けられ、天かすと刻み葱は別皿で供されて登場しました。
まずは、深いコクあるタレに柔らかな蕎麦を絡めて手繰りこみ、大根おろし、天かす等を順に頂いて、最後に生卵を纏わせてすすり上げる至福のひと時。
こういう注文する人多いですよね?とお聞きすると「?」な表情で返答に困っておられましたが、これ絶対に美味いのです。
紹介しているお店はこちら!
3.自家製焼豚がどぉ~んと5枚も乗っかる焼豚伊勢うどんbyつたや
時は江戸時代の頃でしょう。その当時に栄えた勢田川の左岸にある伊勢河崎商人の街。この辺りは古き時代からの風情を残しており、味わいある建物を利用したお店も多く、ゆるく観光を楽しめる場所なのであります。
そんな中にあるこちらの老舗うどん屋さんは、テーブル席と座敷席とで40脚弱の中型のお店といったところで、出入り口がふたつあるという昭和ノスタルジックなお店なのであります。
この日の私はオススメと書かれた自家製焼豚がどぉ~んと5枚も乗っかる焼豚伊勢うどんをチョイス!ふわふわモチチな伊勢うどんを啜りながら合間に焼豚をカジルと、伊勢うどんのタレが焼豚にドンピシャに合うので思わずニッコリなのであります。(^^;;
私の知る中ではこちらのお店のタレは最もサラリとしたタレであって、削り節などからくるお出汁感に優しい醤油感。ゴクゴクと飲めてしまうライトタッチなタレでありながらもしっかりとした奥深い味わいで美味しいのです。
紹介しているお店はこちら!
4.地元客に支えられているカレーうどんが大人気by喜八屋
伊勢市駅から北へ1km弱という地元の方々に愛されている伊勢うどんの麺類食堂です。お店の前には昔懐かしい丸い郵便ポストがオブジェのようにあり、その直ぐ隣にモロな民家といった建物。
友達の家に「こんにちは~」と入っていくような気持ちになり、ほっこりとさせてくれます。L字型の店内は座敷席2卓、テーブル席4卓で20脚と少し小ぶりなお店なのですが、地元の方々が次から次へと代わるがわる訪れ、談笑しながら食事されている風景は良いものであります。
この日はカレーうどんをチョイスです。こちらのお店のうどんは全メニュー伊勢うどんのふわふわモチチな麺を使用しており、その中で一番人気なのがカレーうどんというから地元客に支えられているというのが分かりますね。私は地元人ではありませんが、カレーうどんが人気と聞けばジッとしていられない日々を送っているのです(^^;;;
ブスッとお箸を突き刺し優しぃ~くおうどんを持ち上げますと真っ白なお肌のおうどんにカレーのルーがマッタリ絡んで参ります。和風出汁のしっかりしたカレールーがしみじみと体を温めてくれて、弩美味い!というしか他に言葉が見つからないのです。
紹介しているお店はこちら!
5.体の芯から温まってきて元気になれるきつねうどん!by河崎屋
伊勢市市内から宮川のある渡会橋方面。伊勢本街道と呼ばれる旧街道から少し入った所にあるこちらの麺類食堂。なんとも風情ある佇まいの民宿のような建物で、ブラブラと歩き旅等でちょっと一休み的な気分の時に出会えると嬉しくなるお店であります。
テーブル席と座敷席で20脚ほどの小さな店内で、市内中心部から離れている為か、地元客中心のお店なのであります。全てのうどんメニューは伊勢うどんのふわふわモチチタイプであり、そして伊勢うどんの真っ黒タレと通常のうどん汁の薄味を選べるというもの嬉しいところ。
この日はきつねうどんを薄味で頂く事にしました。「きつね」というからには大きめなお揚げさんが濃い目のお汁で炊いたものが乗ってくるのかと思いきや、見たところ普通のお揚げさんが刻まれたのがたっぷりコロコロと乗っかって登場なのであります。長葱も多めに入っているんで愛知県で言うところ「志の田うどん」であり、ソレが大好きな私はニッコニコ~となるのです。
このお揚げさんなのですがうどんのお汁を程よく吸っていて、口に含むとじゅわんと染み出るお汁が、お揚げの脂分のコクが増して美味いのです。ふわふわモチチと優しく口の中で溶けていくようなうどんの食感に、ハフリとすればコクある削り節仕立てのお汁が染み出るお揚げさん。別瓶で供される刻んだ葱をタップリかけて頂けば、体の芯から温まってきて元気になれることうけ合いなのです。
紹介しているお店はこちら!
6.花かつおがユラユラと揺れるソース焼きうどん!by福野屋
近鉄宇治山田駅の東に流れる勢田川を北へ350mほど行くと、海水を汲み上げて沸かした露天風呂のある旭湯さんの隣にこちらの麺類食堂。
旭湯さんの露天風呂が大好きでして、小さな湯船ですが平日の昼間に行った時などじっくりと自分時間を過ごす至福のひと時を楽しむ事がありますが、紹介したいのはその隣のうどん屋さんなのであります(^^;;
座敷席、テーブル席にカウンター席とあって30名弱くらいといった中規模のお店で、昭和初期から続く超老舗麺類食堂なのであります。
この日の私は以前から狙っていたソース焼きうどんを頂きました。普通、焼きうどんと言えば醤油の香ばしい香り漂う嬉しいアレを想像するところですし、伊勢と言えば醤油!というくらい醤油イメージな私の貧相な知識であるのですが、そこの所を「ソース」と謳っているのだから頂かない訳にはイキマセン。
たっぷりの花かつおがユラユラと揺れて真っ赤な紅生姜が彩りを豊かにしてくれています。自家製麺との事で通常の伊勢うどんよりも茹で加減を調整してあるのでしょう。ほんのり固めなおうどんにまったりこってりとソースが絡んだうどん。
もっちりモチチとしたうどんが弩美味いのであります!花かつおがと紅生姜が良い風味をプラスしてタマラナイのであります。
紹介しているブログはこちら!
http://ameblo.jp/fmk3776/entry-12206481876.html