北九州市は色んな文化・食べ物が発祥した町として知られています。アーケード街にスーパーマーケット、パンチパーマ、角打ち、競輪などなど。
ものによっては異説もあるようですが、製鉄業で人と金が集まった土地ですし、時代を先取りしたサービスが生まれるのも自然ななりゆきでしょう。
そして食べ物で有名なのが、終戦直後の昭和20年に誕生した小倉焼うどんです。
今回は公式の小倉焼うどんMAPに載っているお店の中から4店をピックアップしてご紹介します。
今では日本中で食べられる焼うどんですけれど、機会がありましたらぜひ現地を訪れて食べてみてください!
1.なにはともあれ元祖のお店、鳥町食道街《だるま堂》
小倉駅南口から徒歩数分の場所に位置する鳥町食道街。この狭い路地にある《だるま堂》で小倉焼うどんは生まれました。
だるま堂が開業したのは終戦直後の昭和20年のこと。本当は焼きそばを作りたかったのですが当時は物資が不足していたため、已む無く乾麺のうどんを使ったそうです。それが小倉焼うどんの始まりでした。
このだるま堂、メニューは普通の「焼うどん」と「天まど」の2種しかありません。「天まど」は玉子を窓に見立てたもので、私個人はこちらがオススメです。こちらのお店は店主がだいぶお年を召されておりますので、色々とご理解のうえでお訪ねくださいませ。
紹介しているお店はこちら!
- だるま堂
- 焼きうどん JR 小倉駅 徒歩3分
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2.同じく鳥町食道街、洋食店のハイカラな味《赤ちゃん食堂》
続きましては同じ鳥町食道街にある老舗の洋食屋さん、《赤ちゃん食堂》。インパクトのある屋号ですよね。
この店は乾麺ではなく、太めの茹で麺を使っています。また、目玉焼きもオプションではなくデフォルトでトッピングされています。端に乗っているのが紅生姜ではなく福神漬けというのも特徴的ですね。
味付けはあっさり気味と聞いていたのですが、私が食べた時はかなり濃厚な味わいでした。もしかしたら一緒にビールを頼んでいたからかも知れませんが、その辺はまたの機会に確かめてみたいと思ってます。
オムライスやハヤシライス、ハンバーグなど普通の洋食メニューも、焼うどんに負けないほどの人気だとか。焼うどん以外にも食べてみたいグループにオススメしたいお店です。
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- 赤ちゃん食堂
- 食堂 JR 小倉駅 徒歩5分
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3.元祖の味を再現! 若き実力派《お好み焼き いしん》
三軒目は魚町銀天街=日本で初めてのアーケード街にある《お好み焼き いしん》です。
2002年の10月、小倉で「天下分け麺の戦い」というイベントが行われました。この戦いで「小倉焼きうどん」が「富士宮やきそば」に勝利し、その名前が一躍全国に知れたわけですが、そのイベントのメニュー作りに尽力したのがこちらのお店です。
その「2002天下分け麺の戦い」を制した小倉発祥焼うどん。元祖と同じく乾麺を使い、オリジナルソースで味付けした自信作! ……なのですが、私が訪問した折は運悪く麺が品切れでした。トホホ。
とはいえ写真の天まど焼うどんも、モチモチの太麺とフルーティーな香りのソースがマッチしたとても美味しい品でした。次こそは乾麺タイプを……との決意を込めて紹介させていただきました。
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4.地元資本のデパ地下でテイクアウトも!《めんテツ》
最後は地元資本のデパート、井筒屋小倉店の地下にある《めんテツ》です。テイクアウト専門店なのですが、売り場のすぐ前がイートインスペースになっていて、テーブルが5卓ほど置かれています。
こちらも麺は乾麺ではなく、もちもち太麺のうどん玉を使っています。ソースは甘味・酸味のバランスが程よいタイプを使用。辛くないのでお子様でも安心して食べられる焼うどんです。価格もリーズナブルなのが嬉しいですね。
焼うどんだけではなく焼きそばも売っていて、昔はアルミホイルに直接包んだ状態でお客さんに渡していたそうです。今では見ての通り樹脂製のパックですが、地元の方にとっては懐かしの味なんでしょうね。
以上、小倉焼うどんのお店を4件ご紹介してみました! この他にも多くの店がありますので、小倉を訪れた際には食べ歩いてみてください!
紹介しているお店はこちら!
- めんテツ
- 喫茶店 山陽新幹線小倉駅 徒歩7分
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