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足し算の美味しさ!うどん職人の作る名古屋流カレーうどん7杯~後編
足し算の美味しさ!うどん職人の作る名古屋流カレーうどん7杯~後編

足し算の美味しさ!うどん職人の作る名古屋流カレーうどん7杯~後編

最終更新日 : 2017/02/20

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前編では「カレーうどん」3店舗、「カレー煮込みうどん」3店舗の全6店舗を紹介させて頂いた。下記がそのリンクURLである。
https://mecicolle.gnavi.co.jp/report/detail/9370/
どこもかしこも美味しいと評判の高いお店ばかりであったのだが、アソコもソッチもコッチまでもと紹介したいお店が次から次へと思い浮かんでしまい、どうしても切り捨てられなく、挙句締め切り日までに書く事の出来る量を超えてしまい、前編と後編の二部構成となってしまったのであります(^^;;

名古屋のうどん職人が複数のスパイスと小麦粉を合わせて混ぜ合わせ、ここに動物系スープを足す等の足し算を繰り広げ、自身の魂とでも言うべき「出汁」と合わせて作りあげる「 カレーうどん」に「カレー煮込みうどん」。
そんな職人の魂を知ってか知らずか、「名古屋めし」のニューカマーとして名古屋人を始め、各方面の食通に受けいれられ浸透してきている昨今。数ある美味しい「カレーうどん」のお店の中から私が自信を持ってお勧めできる、大好きなお店7店舗の7杯を紹介します。

1.圧力釜で茹でられる独特な食感のうどんが弩美味い!有伝亭匠@中区

足し算の美味しさ!うどん職人の作る名古屋流カレーうどん7杯~後編

足し算の美味しさ!うどん職人の作る名古屋流カレーうどん7杯~後編

お店に入ると「プシュープシュー!」という、うどん屋にあるまじき音を響かせているのがこちらのお店の特徴である。お客さんの殆どがカレーうどんを注文するのだが厨房内では、うどんを茹でるのに圧力釜を使っているのである。これが独特な食感と言いますか、うどんの表層がキュッと締まった少し固さのある、薄皮があるのではないかというタッチの仕上がりとなり、歯を入れていくとむにゅ~んと粘りのある弾力で伸びるように切れていくうどんなのである。カレーうどんは汁の持つ熱量が通常より強く、うどんにトロリとしっかり絡み込むのでそれに負けないように圧力釜にしているのではなかろうかと勝手に想像している。麺リフトしたうどんの容姿は麺角がツンッと盛り上がる活きの良いものとなっている事は写真を見てもらえば一目瞭然だ。これがちゅるちゅると滑り込んできて口の中で踊るように暴れる麺の食感を作り出しているので、そのあたりを楽しんで頂きたいのである。


私のブログエントリー

http://ameblo.jp/fmk3776/entry-11922109925.html

 

※余談【弩美味い。とは】
弩美味いと書いて「どうまい」と読むのでありますが、これは私のブログ内での造語であります。よく「なんて読むの?」とか「どこの言葉?」なんて聞かれますので少し説明しておきます。
名古屋弁で「凄い」「大変」「疲れる」なんて言葉を全て「エライ」と言うのであります。「偉い」と同じ発音でそう呼ぶのでありますが、これを更に強調した時などには「ドエライ」と言って、言葉の頭に「ド」を付けるのであります。普通の名古屋弁でいうと「凄く美味しい」は「エライ美味い」。「もの凄く美味しい」は「ドエライ美味い」となる訳なのです。ここの「エライ」部分を除いて、「ド」の部分に漢字の「弩」の字をあてて、「弩美味い」と書いているのです。
ちょこっと流行らせてやろうか?等と野望を持っていたりしますが、適当にああそういう事かと笑ってやってくだされば宜しいかと(笑)

 

紹介しているお店はこちら!
店名:有伝亭匠
住所:名古屋市中区栄4-4-25

2.名古屋手打ち麺職人の若手筆頭の作るカレー煮込み!くるまや@天白区

足し算の美味しさ!うどん職人の作る名古屋流カレーうどん7杯~後編

足し算の美味しさ!うどん職人の作る名古屋流カレーうどん7杯~後編

名古屋で煮込みと聞けば「味噌煮込みうどん」であるのだが、最近では「カレー煮込みうどん」も人気となってきているのであります。目の前に配膳された時に蓋を取って頂き、土鍋の中でぐぉぉぉ~!と火山のマグマの如き煮沸する様はこの地方に暮す我々には垂涎モノの御馳走の姿なのであり、鍋料理のひとつと数えて間違いの無い食事なのであります。

今回は更に豪勢にトンカツを奮発して乗っけてみたのである。モッサリとくる生麺なのか?と思わせる咀嚼感の煮込みうどんにまったりと絡むカレーソース。そして更にはトンカツにもカレーソースを絡ませて衣がフワンとなったところをハムリとやりますとコレ幸せのひと時なのであります。美味しい時間はあっという間に過ぎていくものなので多くの方々に楽しんで頂きたいのだ。
店の奥にある製麺室では名古屋手打ちの若手筆頭と言って間違いの無い麺職人が毎日のように、うどん、きしめん、そして煮込み麺を作り込んでいる作業を見る事が出来るので、是非とも小さなお子さんにほんのひと時の社会見学をさせてあげて欲しい。


私のブログエントリー その2
http://ameblo.jp/fmk3776/entry-12126555985.html
私のブログエントリー その1
http://ameblo.jp/fmk3776/entry-11869823337.html

紹介しているお店はこちら!

3.名古屋人は飲んだ最後の〆にカレーうどんを食べる!うどん錦@中区

足し算の美味しさ!うどん職人の作る名古屋流カレーうどん7杯~後編

足し算の美味しさ!うどん職人の作る名古屋流カレーうどん7杯~後編

名古屋を代表する飲み屋街といって間違いない名古屋市中区錦三丁目。通称「錦3(キンサン)」の中にあって深夜2時まで営業をされているうどん屋がある。当然にしてその時間帯まで営業しているうどん屋は中々無い訳であって、当然にして「名古屋のキンサンで飲んだらシメはカレーうどんを食べる」という風潮になっていくのである。しかしながら美味しくなければあの街中で営業を続けていくのは至難の業であり、もちろんこちらお店は弩美味い「カレーうどん」が食べれるのであって、押しも押されもせぬ超人気店である。

 極太のフンワリモッチリうどんにカナリアイエローのクリーミーカレーソースがトップリと絡んでまったりとしてタマラナイのであります。辛さはそれ程でもなくて辛党の方は卓上の一味をガンガンかけて食べる人もよく見かけますが、苦手な方には程良い風味を楽しむ事が出来るので具合がよろしいのだ。鶏ガラスープと和風出汁の味わいがしっとりと伝わってくる優しいカレーソースなのであります。麺量は少なめなのだがカレーソースまで飲み切ると中々の満腹感。飲んだ後の〆でなくともランチでも食べられるので是非ともカナリアイエローの弩美味いヤツを楽しんで頂きたい。


私のブログエントリー

http://ameblo.jp/fmk3776/entry-12137103665.html

 

※余談【カナリアイエロー(sRGB_#EDD634)とは】
カナリアイエローと言えばサッカーブラジル代表のユニホームの色として有名ですが、ここ名古屋のカレーうどんもまたカナリアイエローなのであります。これは私が言ってるだけですが、人によってはそんな色じゃない!とお叱りを受けるかもしれませんが個人的にそう思うのであります。複数のスパイスと小麦粉を合わせて作られていることから、小麦粉の色合いが強く出てカナリアイエローとなっているのではないかと私はフンデいるのだがどうだろう。

名古屋のカレーうどんの祖と言われる、旧黒川若鯱家がこの色の始まりではないかと更にフンデいるのだが恐らくそうである。その名残が今でもこの色合いを残しているのだと思われます。時代は変りその色合いはカナリアイエローから若干茶色が強くなった、いわゆる日本のカレールーの色合いに近くなっているようだが、まだまだ当時を偲んでおられるお店もあるので、それも含めて楽しみたいところだ。

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4.カリッとした油あげとうどんを交互にやるのがタマラナイ!味良@北区

足し算の美味しさ!うどん職人の作る名古屋流カレーうどん7杯~後編

足し算の美味しさ!うどん職人の作る名古屋流カレーうどん7杯~後編

以前はころうどん(冷たいうどん。讃岐風に言えば「ぶっかけうどん冷や冷や」というヤツだ。)や中華そばもメニューにあったのですが、こちらのお店では殆どの人が「カレー煮込みうどん」を注文するのであります。満席の店内で聞き耳を立ててみると、一人ふたり程「味噌煮込みうどん」を食べている人がいるかどうかなのであります。そんな事で殆ど注文の入らないメニューは無くなっていってしまって、今では潔く「カレー」か「味噌」の煮込みうどんのみとなったのであります。言い換えれば、それほどまでに美味いという事なのであります。

さて「カレー煮込みうどん」であるのだが、「やわらかい油あげ」か「カリッとした油あげ」を選ぶ事が出来るのもこの店唯一無二で面白いところである。ちなみに私は「カリッと」にハマってしまい「やわらかい」を食べた事が無いのでその味わいを紹介することが出来ないので申し訳ない。さて「カレー煮込みうどん」は「カレーうどん」に比べると和風出汁の割合が多くてサラリとしたお汁なのである。それは土鍋で麺を煮込むからであって「カレーうどん」のように粘性の高いクリーミーな汁だと焦げ付いてしまうからだと私はフンデいる。和出汁の奥深き味わいのお汁をカリッとした油揚げにタップリ絡めてシャクシャクと頂き、ムッチムチの煮込みうどんを啜りこむのがタマラナイのである。油あげは油っこくて若干気になるのだが、ソコの辺りが面白美味しくてツイツイニッコリと食べ進んでしまうので、注意したいのだがヤメラレナイのだ(笑)


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http://ameblo.jp/fmk3776/entry-12033577806.html

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5.麺の量の多さとその表層の弾力が面白い!清平@西区

足し算の美味しさ!うどん職人の作る名古屋流カレーうどん7杯~後編

足し算の美味しさ!うどん職人の作る名古屋流カレーうどん7杯~後編

名古屋城から北へ行ったあたり。城下町の風合い漂う昔からの町並みにある、地域に馴染んだ人気麺類食堂があるのだ。様々なメニューがあるのですが、こちらのお店の一番人気メニューはカレーうどんで間違いないだろう。そう感じてしまう程にお昼のランチ時にはカレーうどんを選ばれている方々が多いのであります。その人気の秘密は麺にあるのだと私は睨んでいるのだがどうだろう(笑)。まずはその量なのだ。啜ってもすすっても減らない麺量。そして麺が口の中に入ってきた時のタッチである。割り箸よりも若干太めな程度のうどんですが表層の弾力が普通ではないのである。よく言われる「歯を押し返す様な・・」とか「グミのような・・」などと言ったモノではなく、歯を入れていくと「むむむちぃっ!」という表層部分が裂けるような食感があるのが面白いのであります。そして更にはコレほどの麺量があると知っているのにトンカツをトッピングする客の多い事と言ったら無いなのである。名古屋のカレーうどんにはトンカツがキッチリとハマるのでお腹を空かして行く事をお勧めしたい。


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http://ameblo.jp/fmk3776/entry-12128808660.html


※余談【カレーソースの跳ね対策】
カレーうどんを啜り上げる時、カレーソースの飛び跳ねには注意が必要だ。
特にお気に入りの洋服や、汚したくない白いシャツを着ている時等は気合が入るのだが、美味しい!と思った瞬間にそれらの注意事項を忘れてしまい「嗚呼無情」となった日々をどれだけ過ごしたか知れない。それでも何とかしたいと前向きな貴兄に、以前テレビで見た達人の食べ方があるので紹介しておきます。
1;麺リフトの時に、落下する麺の飛び跳ねを防止する為に「良く解して」リフトする。ダマになった状態では持ち上げないようにするという事である。
2;麺のすすり上げ最後、尻尾プルン飛び跳ねを防止する為に「手繰るように箸を麺に添えて送り込む」。麺の尻尾をプラプラさせないという事である。これは蓮華を巧みに使っても有効である。
と言うものであったが、美味しい食べものを目前には中々難しいところで、私には出来ないのだが必要であると強く思う方には是非とも極めて頂きたいものである。

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6.名古屋の東隣ではカレー粉を練り込んだ麺を更にカレーで煮込む!宝屋@日進市

足し算の美味しさ!うどん職人の作る名古屋流カレーうどん7杯~後編

足し算の美味しさ!うどん職人の作る名古屋流カレーうどん7杯~後編

煮込みうどんは小麦粉と水のみで出来上がっているのでありますが、ここにカレー粉を練りこんでしまったお店が名古屋の東隣、日進市にあるのです。以前は名古屋市内にも練り込みのお店はあったのですが残念ながら閉店されてしまい、現在この練り込みが食べられるのはこちらのお店だけではないでしょうか。住宅街の中にあるお店で女性の方おふたりが営まれていて、当然と言えば当然の自家製麺をされているのであります。

ボコボコボコ~と煮沸状態でやってくるのはお約束なのであります。少し待つとこのボコボコが納まるのでお箸を差し入れて、とんすいに取り入れ好みの温度になった頃合いで頂くのです。カレーが練り込まれたうどんでありますが、モッチリでネットリとした食感が特徴的なのだ。歯を入れていくと歯にまとわりつくような、歯に抱きついてくるようなネットリ感でジワンとカレーの味わいを楽しむ事が出来るのです。今回はお餅入りを注文したのですが、素揚げされているようでお餅が溶けない様に配慮されているのでしょう。カレーソースがトップリ絡んだお餅は表面がしっかりとした固さがあって、噛み切ろうとするとむにょーんと伸びて正月気分に浸ってしまうのは私だけなのだろうか?


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http://ameblo.jp/fmk3776/entry-12013479905.html

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7.カナリアイエローに味玉トッピングが弩美味い!若旦那21@瑞穂区

足し算の美味しさ!うどん職人の作る名古屋流カレーうどん7杯~後編

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オオトリにはこちらのお店を紹介させて頂きたい。見てもらえば分かると思いますが、味玉トッピングが出来るのであります。名古屋の「カレー煮込みうどん」には生卵がビックリするぐらいにフィットしていて美味しいのに、「カレーうどん」に生卵が入らないのは何故なのだろうと日夜心配していたのですが、なるほどこうして食べさせてくれるのは彩り豊かで愉快で美味しいのである。そして「ころうどん」と「カレーうどん」をセットで食べるという大食漢向けのメニューがあるもの懐かしく嬉しい所なのである。何が懐かしいのかというと、名古屋カレーうどんの祖と言われる旧黒川若鯱家では、調理に時間のかかる「カレーうどん」が出来上がる前に、取り合えず「ころうどん」(冷たいうどん。讃岐風に言えば「ぶっかけうどん冷や冷や」というヤツだ。)を一杯頂き、その出来上がりを待つというのがステータスであったのだ。私も20代の若き日々はそうして食べていたのだが、今ではすっかり大人しくなってしまい哀愁漂うおじさんになってしまっている(^^;;

名古屋の「カレーうどん」の王道を行くカナリアイエローは若干濃い目な色合いに仕上げられており、極太のもっちりうどんにトップリ絡ませて啜り上げ、且つ箸休め的に味玉をかじるという技をオリコマセテ頂けるのが弩美味い食べ方なのである。


紹介しているブログはこちら!
http://ameblo.jp/fmk3776/entry-12008408689.html

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※本記事は、2016/10/13に公開されています。メシコレで配信している記事は、グルメブロガーの実体験に基づいたコンテンツです。尚、記事の内容は情報の正確性を保証するものではございませんので、最新の情報は直接店舗にご確認ください。

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