メディアを賑わす人気店はどうしても都合上東京23区に偏りがちだが、郊外に行けば行くほどテナント料が安く出店しやすいことから実力派の個人店が増える傾向にある。特に東京の多摩地区、さらに中央線沿線のお店は乗降者数も多く、他の郊外店に比べ話題に上ることが多い。そんな中で、昨年~今年にオープンした、食べておいて損のない絶品ラーメンを5軒ご紹介します。
“RAMEN MURASAKI” 鶏・貝・魚介のトリプルスープが美味
東京における魚介系ラーメンの先駆『せたが屋』グループにて経験を積み、「東京ラーメンショー 新人王グランプリ」などで好成績をおさめた星店主が、今年2月満を持して独立を果たした話題のお店。オススメは大山鶏に複数の魚介、店主の地元である船橋名産の白蛤(ホンビノス貝)を合わせたトリプルスープの「赤青醤油らぁ麺」。重層的に折り重なる旨味を生醤油が牽引するキレのある味わい。老舗『大成食品』の特製は歯切れの良い風味豊かな麺で、スープとの相性は抜群だ。
紹介しているお店はこちら!
店名:RAMEN MURASAKI
住所:東京都小金井市本町2-20-4
電話番号:042-382-8392
“らーめん れんげ” 鶏白湯を通り超した鶏ポタージュはもはや東京最濃!
八王子の名店『麺や 樽座』で経験を積んだ店主が、自身の道と決めた鶏白湯をコンセプトに独立。2014年開業するとすぐに、思い切りの良い濃厚なスープで評判を集めた。鶏ガラを主体にモミジや手羽先を圧力鍋で炊き上げ、ミキサーで砕いてさらに煮詰めるドロドロのスープ。塩(静岡産戸田塩)主体の味付けのため鶏の凝縮された旨味をストレートに堪能。丁寧に調理されたコリコリのメンマや鶏ムネ肉のチャーシュー。飾らない店構えながら、店主のしっかりとラーメンに向かう姿勢が伝わる気鋭店だ。
紹介しているお店はこちら!
- らーめん れんげ
- ラーメン JR中央本線(東京-塩尻) 八王子駅 南口 徒歩6分
※このお店のページは現在ご利用いただけません
“ほっこり中華そば もつけ” 丁寧な仕事から生まれる絶品和出汁中華そば
屋号は『ほっこり中華そば もつけ』。「もつけ」とは津軽弁で「お調子者」の意味。ということで、津軽の煮干ラーメンを提供するお店なのかと思ったのだが店主が津軽出身とのこと。味は魚介に寄せているものの、津軽のシンプルな煮干ラーメンではなく重層的なオリジナルの一杯を提供している。
節を始めとした大量の乾物の使用がわかる魚介香に、しっかりと奥行きを加える鶏の旨味。北海道産小麦「春よ恋」を使用した自家製麺は素直な風味でスープとの相性も抜群だ。チャーシューは肉の旨味をしっかりと残したオーブン焼きのもので、肩ロースとモモ肉の二種を用意。乾燥を戻したコリコリのメンマなど、トッピングの一つ一つにも仕事へのこだわりが見える。
紹介しているお店はこちら!
店舗名:ほっこり中華そば もつけ
住所:東京都八王子市万町34-1
“貝出汁しっぽりラーメン 純子” 近年の貝系ラーメンブームを牽引する実力店
多摩地区に本拠を構える魚介系ラーメンの名店『いつ樹』グループ。その関係者のお店で、昨年7月立川にオープン。屋号が示す通り、アサリやホタテを使ったラーメンが提供されるが、特筆すべきはその効かせ方。鶏ガラの清湯スープに合わせたアサリからしっかり貝出汁を感じるが、さらに追い打ちをかけるように入れるのがアサリペースト。ニンニクの風味も相乗しエスカルゴ料理のような洋の味わいを醸し出す。昨今の貝系ラーメンブームを牽引する実力店だ。
紹介しているお店はこちら!
- 貝出汁しっぽりラーメン 純子
- ラーメン JR南武線(川崎-立川) 西国立駅 徒歩8分
※このお店のページは現在ご利用いただけません
“味噌中華そば ムタヒロ” 国分寺の雄 ムタヒログループ6号店は味噌中華!
2011年国分寺にオープン以来、破竹の勢いで躍進する『ムタヒロ』グループ。修行先『凪』のDNAを受け継ぐ1号店にはじまり鶏やまぜそばなどのコンセプトを経て今回の6号店は味噌中華そば。仙台の赤味噌に大分の麦味噌をブレンドし、鶏豚の清湯スープに合わせるシンプルな工程ながら、麺を持ち上げたときに沸き上がる魚介香は煮干し油によるもの。力強い味噌の旨味に鮮烈なアクセントが加わる。さらにムタヒロのトレードマークである三つ葉がトッピングされ、札幌系の味噌ラーメンとは対極にある和の雰囲気を醸し出す。
紹介しているお店はこちら!
- 味噌 中華そば ムタヒロ
- ラーメン JR中央本線(東京-塩尻) 西国分寺駅 北口 徒歩1分
※このお店のページは現在ご利用いただけません
▼他のラーメン特集の記事もチェック!
特集:全国のマニアがガチセレクト!今注目のラーメン屋まとめ
https://mecicolle.gnavi.co.jp/report/detail/8671/?from_article