早稲田通りを中心に、ラーメン街道と言わんばかりにラーメン店が密集する高田馬場。早稲田大学をはじめ、多くの学校が立ち並ぶ学生街になり、ラーメン店の入れ替えが激しい激戦区としても有名だ。渋谷や新宿といったターミナル駅との違いは個人店の多さ。1店舗あたりの面積が狭く居抜き物件が多いため、少額投資でラーメン店を開業できるというメリットも。個人店は企業経営に比べ制約が少なく、フットワークの軽さが魅力。なので昔から高田馬場発信のラーメンニュースは多く常に注目される。そんなラーメン激戦区高田馬場からオススメラーメンを濃厚縛りで5軒ご紹介します。
1.【渡なべ】色褪せない元祖豚骨魚介ラーメン店の実力
九州並みの、濃厚豚骨スープ鮮烈な香りの魚介ダシを加え、今では業界の定番になった「魚介豚骨」の概念を確固たるものに成長させたパイオニア。とろみのある豚骨スープは臭みのないなめらかな食感。国産小麦の自家製麺は小麦の風味が心地よいストレート麺。店主は数々の名店をプロデュースしたラーメンコンサルタント渡辺樹庵氏になり、学生時代より食べ歩いた膨大な量の情報をブラッシュアップし、人が望む味は何かを考えハイセンスな一杯を提供する。
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2.【蔭山】中華の匠による芳醇鶏白湯ラーメン
中華の名店『筑紫楼』で料理長を務めるなど、その実力は折り紙付きの蔭山店主。自由が丘に構える中華料理店『蔭山楼』の人気メニュー「鶏塩そば」をスピンオフしたのがこちらのお店だ。ガラ類を一切使わず鶏の手羽先のみを8時間炊き込む、とろりとした食感の鶏白湯スープ。藻塩主体の塩ダレで鶏由来の芳醇な風味を引き出し、伊勢海老の香味油で香りに厚みを持たせる。麺は老舗『浅草開化楼』に特注する縮れ麺でスープの持ち上げは抜群。彩豊かな野菜のトッピングも女子にオススメだ。
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3.【焼麺 劔】焼麺×ベジポタ×豚骨魚介の三重奏
中華麺を鉄板で焼く「焼麺」という新たなジャンルを業界に持ち込んだ気鋭店。専門店さながらの大型鉄板で調理する光景は圧巻で、表面はカリッと中はモチモチのかつてない食感。焼き目のついた香ばしさが特徴的だ。合わせるのは豚骨魚介系のベジポタスープ。旭川ラーメンの老舗『梅光軒』での経験から豚骨と魚介ダシにこだわり、さらにジャガイモ・タマネギを溶かし込み、濃厚ながらしつこさのないオリジナルの食感に仕上げる。また鉄板ならではの目玉焼きトッピングも存在感抜群。丼一杯に様々なギミックがつまったラーメンの可能性を広げる一杯だ。
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- 焼麺 劔
- ラーメン JR 高田馬場駅 徒歩5分
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4.【俺の空】『渡なべ』に対をなす豚骨魚介のカリスマ
知る人ぞ知るこちらの屋号の由来は、人気漫画家が描く劇画からとられたもの。その主人公の如く真っ直ぐ力強く抽出された豚骨スープ。九州系の豚臭さを全面に出したラーメンと異なり、どろりと粘度の高いスープながら臭みは一切なく、魚介の芳醇な香りが相乗するまさに東京系豚骨魚介ラーメンだ。チャーシューはほろほろと崩れるほどに柔かい絶妙な食感。麺は細身ながらもしっかりとしたコシで、濃厚スープとバランスをとる。
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5.【羅偉伝】『さっぽろ純連 東京店』の正統跡継ぎ
高田馬場に札幌ラーメンの真髄を伝えた名店『さっぽろ純連 東京店』が2014年閉店し、そのスタッフがお店を引き継ぎ屋号新たにスタートを切った新鋭だ。『純連』同様分厚いラードをまとった灼熱のスープに、ニンニク・ショウガといった香味野菜の力強い香り。札幌ラーメン特有のプリプリとした熟成麺はもちろん札幌から取り寄せるブランド麺『森住製麺』で相性は抜群。『羅偉伝』オリジナルの「濃厚みそ」はとろみのあるまろやかな仕上がりで、札幌ラーメンの次なる展開を予測させる。