ナンでもライスでもなく、これは・・・。
本当の家庭料理。
外国にもそんな私達が知らない家庭料理、あるのではないでしょうか。
(大きな火力が必要なのでは・・・と思われる中国料理も、家庭では普通のコンロで作っていますものね。)
インドにも、日本人が知らない家庭料理があります。
そんな、西インドの家庭料理がいただけるお店が、東京の西葛西にあると聞き、行って来ました。
東西線の西葛西駅の北口を出て、歩くこと5分ほど。
左側にある団地の1階に、お店が並びます。
そんな中の一軒、今回の目的地、“印度家庭料理 レカ”さんはあります。
入口からして、いい感じの雰囲気です。
お伺いしたのは、土曜日のお昼前。
ゆったりと時間が流れているような感じの店内に入り、カウンター席に座らせていただきます。
すると、オーナーと思われる男性の方が、お冷やとメニューを持って来てくださいます。
ちょっと前、ネットを見ていて、このお店の存在を知り、すごく気になっていたのです。
店内には、こんなそそられるポスターも。
インド人が毎日食べる食事はこんな味だった!
今まで日本で食べたのはなんだったんだろう?
ビリャニはこうだったんだ! 知らなかった!
最高級の米を使い、圧力をかけて3時間も炊き込んだ本格的なビリャニは美味いぜ!
これを見てると、すごく食べたくなりますよね!
カレーとチャパティ、ビリャニがセットになったもの・・・。
メニューには、今まで見たこともなかったようなインドの家庭料理が並びます。
初めてなので、カレーとチャパティ、ビリャニがセットになった、スペシャルセット・・・。
を通常ならばお願いするかと思うのですが、ちょっと気になったものがあったので、そちらをお願いしました。
店内は、インドの音楽が流れ、インドの民族的な装飾が施され、ちょっと薄暗いような感じ・・・。
では全然無く、明るくフレンドリーな雰囲気。
カウンターの上には、スパイスの小瓶が置かれてたりする以外は、何ら日本の食堂と変わらないような・・・。
店内は、カウンター席が3つと、2人掛けテーブルが4つに、4人掛けテーブルが2つ。
あ、テラス席(ま、外にテーブルがあるだけなのですが(^^;))もあったかなぁ・・・。
私がお店に着いたときは、カウンター席に1人お客さんがいただけでしたが、お昼の時間が近づくにつれ、一組、また一組とお客さんが増えてきました。
けっこう、知る人ぞ知るお店のようですね。
そんな感じで、店内やメニューを眺めていると、私が注文した、
「ミサル・パウ」が出来上がってきましたよ。
屋台から洒落たレストランまで、どこでも食べられる西インドの美味しくて人気のあるレシピ。
「ミサル」は6種類以上の豆のカレー、「パウ」はパンの意味。
軽食またはランチとして食べられる。
ホント、こうやってみると、インド版のモーニングって感じですよね。
たくさんの豆が入ったカレー、「ミサル」。
これ、そのままいただいてもすごく美味しいです(^^)
そしてサラダ。
ドレッシングには、インドのカレー屋さんでお馴染みの赤いドレッシングがかけられています。
そして、「パウ」。
どこからどうみても、食パンのトーストですね。
トースト型のナンかと思いましたが(思わないですね(^^;))、食パンです。
(ちなみに、インドの家庭では、普段ナンは食べずに、チャパティや食パンを食べるそうです。)
「よく混ぜて食べてくださいね。」とのこと。
混ぜると美味しいのは、スリランカカレーも、ピビンバも一緒ですね。
それでは早速いただきます。
わ! 本当に美味しい(^^)(^^)
カレーの風味がいいし、味付けも本当に美味しいですよ。
そして、パンにつけていただきます。
本当に良く合いますね!
日本のカレーライスのルーをパンにつけて食べることは、子供の頃よくやりましたが、本格的なインドのカレーも食パンとの相性、すごくいいですよ!
そして、このカレーの中に入っている玉ネギがまたいい感じなのです。
玉ネギの辛味は少し感じるのですが、それがカレーの深みと出会うと、あら不思議!
辛味の中の甘味を感じる事が出来、その味わいは絶妙な感じで食パンと合ってくるのですよ。
孤独のグルメのような感じで表現すると、
“あ、美味い! でも辛い。 あ、辛味とカレーの旨味、食パンがすごく良く合うぞ!
これは、新しいカレーと玉ネギの食べ方を発見したぞ! 美味い、辛い、でも美味い、辛い、美味い!・・・”
そんな幸せのスパイラルが続くのですよ(^^)(^^)
これがたったの500円。
お値段も素晴らしい(^^)
「ミサル・パウ」があまりにも美味しかったので、思わずもう一品注文してしまいました。
サブダナ・キチュデです。
これも、西インドではポピュラーな軽食のようで、日本では食べられるところ、あまりないのでは・・とのことです。
タピオカのカレー風炒めは西インドの朝食の中で子供の一番人気がある料理。
消化しやすいということで断食の日に欠かせない。
鉄分、カルシウム、繊維が豊富なタピオカは、インド・アーユルウェーダでは重要視される。(特に糖尿病患者の場合)。
これも初めて見る料理ですね。
最初、甘味を感じます。
そのあとから、スパイスの香り、味わいが順番にやってきて、口の中にスパイスの香りが広がってゆくのです。
そしてこれ、タピオカの食感がおもしろいですよ!
主人曰く、「これ、何が入ってるか、わかりますか? 当ててみてください!」
えっと。クミン、ジャガイモ、タピオカ、ココナッツ、コリアンダー・・・
ここまではわかりました。
(このあと、全て教えてくださいましたが、みなさんは一度是非食べてみてください!)
店主といろいろ話をしていると、味見にと、茄子のカレーも少し出してくださいました。
これも、あっさりしながらも味わい深く美味しいのです(^^)(^^)
「これだけいろんな種類のカレーや料理があると、毎日食べても飽きないですね!」
「そうですけど、私はカレーよりも、和食が大好きなんですよ。」と店主。
おもしろいです(^^;)。
ま、料理を作っているのは奥様ですから、それもいいですよね(^^;)
ずっと行きたかった、西葛西の“印度家庭料理レカ”さん。
想像していたよりも、ずっと美味しくて、店主をはじめお店の方も温かくて、居心地のすごくいいお店でした。