愛知県と言えば赤味噌文化圏。そして赤味噌と言えば八丁味噌が有名で、愛知県岡崎市の岡崎城から西へ八町(800m程)の八丁村で作られている豆味噌の事で、数ある赤味噌の中でも手間と時間をかけて作られる拘りの味噌である。今では愛知県内あちらこちらで数多くの赤味噌が作られており、そのおかげなのか我々愛知県民及びその近隣の一部の県民は、「味噌汁と言ったら赤出汁。トンカツと言えば味噌カツ。おでんを食べるならば味噌ダレ」という人生を謳歌する日々を過ごしているのは周知の事である。
さてその八丁味噌を使ったうどんの話である。もちろん誰もが想像するのは「味噌煮込みうどん」であり、八丁味噌を使った味噌煮込みうどん屋は多数存在するのだが、普通の「うどん」で更に奥深いコクある八丁味噌を使ったうどんとなれば、話はかわってくるのだ。これが不思議な事にほぼ存在しないと言ってよい。今回はそんな夢に出てきそうだが、知らないので想像すらできない「八丁味噌うどん」。コイツを頂けるお店を紹介させて頂きます。
狙いはヒトツ!とんかつ八丁!こいつがオススメなのだ。
どぉ~です。コレですよ。コレッ!カレーうどん?等と思ってはイケマセンヨ。八丁味噌の中でも超一流ブランド「まるや八丁味噌」が使われている、メニュー名「とんかつ八丁」がコレなのだ。刻み葱と一夜漬けが付属してくるところも嬉しいところだが、すみません。ツイ見栄をはってしまって「揚げ餅」を一個トッピングして頂きました(^^;;。
はい。それでは頂きます!
まずはうどんだ。ムッチリムニンとくる粘弾性で、艶やかで麺角がツンッと突き出た活き活きうどん。その身は愛知県三河地区に良く見られる細目な断面でありながらも、職人店主の心が入った手打技法により紡ぎ出された、しなやかで長い麺脚を楽しませてくれるのだ。もちろんそのままでは熱々なので、とんすいにとって具材を飾り付けて、一味をハラリンとやる。心を落ち着かせてフーフーと熱を冷ましてガブガブッ!とやったるのが幸せへの近道だ。八丁味噌ならではのコクがガツンとやってきて、お出汁のコラボレーションの汁は魂に届く味わいなのだ。
そしてトンカツである。この衣にその赤味噌とお出汁の汁がジュワンと染み入り、衣がホロリとなる頃合いが嬉しい。鼻の穴が膨らみ、ふんふん等と喜びをあらわにして食べ進めて、周囲を驚かせてしまう可能性があるから注意が必要だ(^^;;
更に喜びのひと時はそれだけではない。揚げ餅さんへと続くのであります。白飯でイイではないか!とお怒りの貴兄がおられるかも知れないが、一度試して頂きたい。揚げた事による餅表面に赤味噌とお出汁の汁がジュンワリと絡んでココがタマラナイのだ。
最後になりましたが一夜漬けを忘れてはイケマセン。こいつを適度なタイミングでカジリとやると口内のリフレッシュとなり、安心して次のひとすすりへと向かう事が出来るのでやらない手はない。
紹介しているブログはこちら!
https://ameblo.jp/fmk3776/entry-11897393076.html
食後は八丁味噌蔵への見学もオススメですよ。
お店から車で5分程のところ。愛知環状鉄道、中岡崎駅の西側の八帖町では、八丁味噌の二大メーカーである工場見学が出来るので時間のある方にはオススメだ。
今回、私が見学してきたのは「まるや八丁味噌」さんである。と言うのは今回紹介した『一よし』さんがこちらの八丁味噌を使っているからだ。
見学は無料で、歴史ある味噌蔵を見て回り、八丁味噌のタレの付いたこんにゃくの試食も出来るので楽しまれて頂きたい。
まるや八丁味噌さんのウェブサイトを参照されたい
公式ページ:http://www.8miso.co.jp/kojo.html