徳川家康の生地とされる愛知県岡崎市の岡崎城。そして岡崎と言えば、名古屋をはじめ愛知県民には欠かせない八丁味噌の発祥の土地。岡崎城から西へ八町(約800m)の所で作られていた事が名前の由来と言うこの味噌は、大豆を麹にした豆麹で作られる豆味噌の事で赤褐色の色合いで赤味噌とも呼ばれています。今回はこの八丁味噌を使ったお汁で、家康の名にあやかった「家康うどん(辛口)」を紹介したいと思います。
お店は岡崎城から北へ1.6kmのところにある老舗麺類食堂の『伊賀大正庵』であります。愛知のオーソドックスなうどんメニューはもちろん、創作メニューをも作り出すうどん職人の店主。昔ながらを活かし、今をも楽しめるうどん屋さんなのです。
「家康うどん(辛口)味噌五目」を麺ころで!
麺は水締めし冷えたうどんに熱々のお汁をかける「麺ころ」でお願いしてみました。私の住む名古屋では、あんかけうどんやカレーうどん等、熱々うどんを食べる時に「麺ころ」でお願いする事が多々見受けられます。猫舌さんや忙しい方等、熱々では無くヌルメの温度帯で食べたいという要望で注文されるのですが、ここ岡崎でも通じるのかどうか心配でしたが、快く請けて頂けました。
しかし、それだけじゃないんです。きゅっと水締めしてしまったうどんに、お汁からの熱が入り始める頃合いから食べる事が出来るので、その麺の元気な弾力や粘性の変化を十二分に楽しめるというのも麺好きとしては嬉しいやり方なのです。
さて、うどんであります。細麺でしなやか仕立て。ちゅるるんと心地よく滑りあがり、温度帯も熱からず、冷たからず。むちゅ~んと伸びる麺食感。お汁は八丁味噌の濃厚なコクと鰹節などの和出汁の組み立てで充分すぎる味わいなのですが、じわりじわりと辛味がやってきます。おやっ?となるのです。唐辛子系のナニモノかが使われているようですね。食べた瞬間にピリリとくるのでは無く、じわりとくるのが良い感じで面白い。
具材はかしわ肉、長ネギ、白菜、蒲鉾、お揚げ、人参、玉子とあって更に小皿に刻み葱。もはや鍋料理の様相なのですが、温度帯がヌルメという事もあって「ガブガブッ!」と飲む様にやったれるのが最高なのです。もちろん熱々をやるのが好みの方はノーマルで召し上がって頂く事をオススメします。
伊賀八幡宮
『伊賀大正庵』さんの直ぐ西側にある八幡宮。徳川家康によって造営されたという本殿。随神様を祀っている随身門。蓮池にかかる神橋など、国の重要文化財がある八幡さんで、開運の勝神さまと親しまれているようだ。おうどんを堪能する前か後に参拝されてはどうだろう。
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