1．最強の相棒、ミンチカツをカナリアイエローにダンク！『おか茂』＠名古屋市西区

名古屋市西区、円頓寺商店街の少し北。明道町の信号交差点を東に少しの所にあるこちらの老舗麺類食堂。カウンター2席、テーブル3卓のこぢんまりとした店内は、アットホームな雰囲気で大将はじめ店員さん方のおかげで柔らかな空気感を作り出している地域の人気店である。

名古屋王道のカナリアイエローの「カレーうどん」。この色合いを見るとホッとする人々は多いのです。クリームのようにトロリとしていてうどん出汁とカレーのスパイスとが見事にマッチング。プリプリモチモチな粘性ある伸びやかなうどんに良く絡み美味しいのです。そして忘れてならないのが、最強の相棒、「ミンチカツ」。揚げたてホックホクで旨味ある肉汁がジュワリ。カレーにダンクすれば幸せのひと時がやってきます

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2．着鍋した瞬間の凄まじき勢いの煮沸を見逃すな！『川井屋本店』＠名古屋市東区

 名古屋市東区、地下鉄高岳駅2番出入口から北へ600mくらいの所。階級の高い方の武家屋敷が多く残る高貴な地域にこちらの老舗麺類食堂。場所柄もあって落ち着いた広めな店内で、座敷にボックス席等ゆったりと過ごす事が出来る歴史ある風情のお店である。

こちらのお店では手打ちうどん職人の業が光るきしめんを食べる事が多かったのでありますが、「カレー煮込み」と出会ってしまったらもはや注文時に迷い人になる事必須。着鍋して蓋を取った瞬間、凄まじき勢いで煮沸する「カレー煮込み」の荒々しいビジュアルに対面すれば誰もが納得。厚みある平打ちの煮込みうどんはクネリクネリと捻りまくってカナリアイエローのカレー汁をトップリと持ち上げてくれ、むっちりな咀嚼感に悶絶する事間違いないのである。

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3．麺冷たい熱々カレーうどんに蓮華の上にカレーライス！『うどんの森川』＠名古屋市昭和区

名古屋市昭和区、地下鉄荒畑駅2番出入口から東へ240mの左手。7階建てのマンションの1階部分にこちらのうどん店。下町風情の残る土地柄だが、大きな通りと地下鉄が通る住み良い場所に、カウンター10席、テーブル2卓8席のこぢんまりとしたカフェのようなお店だ。

こちらのお店では麺の冷たい「カレーうどん」を注文するのが私流。メニューにも無いし、他のお客さんも注文されていないのですが、特に猫舌の人には絶対にオススメなのであります。うどんは茹で上がる直前に、流水にて麺表面のヌメリを洗い流すのと同時に、麺の表層部をぎゅっと締めて、再び湯煎するのですが、この最後の工程を行わずに供して頂くのであります。すると熱々のカレー汁の熱が冷えたうどんに移ろいゆく様を感じ取りながら、ぎゅっと締まったうどんがホワリと緩むあたりを楽しむのが最高なのです。時間の無い人、せっかちさんにも温めの温度帯となるのでナイスなのです。

こちらのお店はランチ時にご飯が付いてくるのですが、このご飯がまた美味いのです。うどんを食べきってからご飯をダンク作戦、ご飯茶碗にカレー汁をトロリ作戦などやり方は色々ですが、私はコレ！蓮華の上にカレーライスなのであります。唸る事間違いなしでありますよ。

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4．サクパリホロホロ桜海老かき揚げは5月中旬まで！『高砂』＠名古屋市港区

名古屋市港区、地下鉄築地口1番出入口から北西方向に1kmくらいの所に達人的うどん職人が腕を振るう老舗麺類食堂。座敷、テーブル席と40席ほどの個人店としては大きめな店内。名古屋港直近の古くからの住宅街とマンションなど新しい住宅のひしめく地域で、通りから奥まっているが地元の人々で賑っているお店である。

さて、今回はこの記事を書くためにトンカツ乗せの「カレー煮込みうどん」を！と目論んでワクワクして馳せ参じたのでありますが、な、な、ぬわぁんと！由比港直送の桜海老が始まっていたのだからシカタガナイ。聞けば5月中旬までの販売との事で桜海老好きは迷っている暇は無い。画像は微妙だが、桜の花びらをイメージした形となっており、教えて頂く前はハートマークかと思ってたのですが、店主曰く「恋をしているとそう見える」のだとか(^^;;;。この桜海老がカナリアイエローのカレーにピッタンコ！弩美味いのであります。サクパリのホロホロ桜海老が、むっちむちの「カレー煮込みうどん」を感動的に楽しませてくれるのです。

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5．これぞ名古屋うどん職人の作る名古屋飯なのだ！『手打ちめん処 三朝』＠名古屋市千種区

名古屋市千種区、地下鉄吹上駅7番出入口から北西方向に800mほどの創作メニュー盛り沢山のうどん職人のいる老舗麺類食堂。車で行く事があれば良く分かると思うが、一帯は完全住宅街であり、迷子になる事必須な場所にある、広い店内を持つお店なのであります。

私が海老大好き人間であれば、戦国武士の兜のようなビジュアルを持つ名物！超デカッ海老カレーうどんに挑んでSNS映えする画像をぶっ込みたいところだが、コッチも負けていないトップ画に使っている「名物台湾カレー」きしめんのコロであります。「コロ」というのは冷たい麺という事で、上にも説明した水締めした麺に熱々のカレー汁というワガママオーダーである。ここに台湾（ピリ辛味噌肉ミンチ）を乗っけてしまうという超人的発想の逸品なのだ。これがまた弩美味いのだから驚きを隠せず笑ってしまうのだ。そしてそれは発想だけでは無い。イブシ銀的な職人業光るきしめんが素晴らしい。重いカレー汁に負けずにむにぃ～んと伸びるしなやかなきしめん。これぞ名古屋うどん職人の作る名古屋飯なのであります。

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6．隠し味に八丁味噌の使われるスパイシーカレー煮込みは極太弾力うどん！『みのぜん』＠東郷町

 名古屋と豊田市の中間、東郷町。中京地区初のゴルフ場、名古屋ゴルフ倶楽部和合コースの入口信号から1km少し南東に行った信号交差点の北側にあるこちらの大型の麺類食堂。座敷、個室、テーブル席など100席ほどの大きなお店で100種類を越すメニュー群のあるお店であります。

これほどの大きなお店なのに手打ち職人が凄腕を振るう「カレー煮込みうどん」。大きめな土鍋でゴボンゴボンと登場してくるビジュアルはこの地方の人間ならばニッコリと微笑むひと時。麺を引きずり上げれば、極太うどんで一本一本が己の個性を主張するかのようなウネンウネンな捻りある弾力で持ち上がって、隠し味に八丁味噌が使われているというスパイシーなカレーの汁を纏い、弩美味さハンパ無し。GABANのガラムマサラ粉末を出してくれるので、更にチューンナップするもの楽しいひと時。もはや鍋料理の域を超えた味わいを是非とも頂いて欲しい。

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7．ぶっとい極太フワモチうどんにクリーミーカレーの伝統は引き継がれる。『若鯱家 犬山店』＠犬山市

愛知県犬山市、名鉄楽田駅を北西方向に600mの県道沿い。名古屋にカレーうどんを根付かせた第一人者からの暖簾分け店、現存する最後のお店であります。カウンター、座敷、テーブル席の30席の店内。私の書いたこのシリーズの前編のトップバッターにあげた、『若鯱家 清明山店』が昨年10月末日にまさかの閉店をされてしまい、直系暖簾分け店、最後の砦となったカレーうどんのお店であります。

オーダーはもちろん「冷たい麺のカレー うどん」（通称つめカレ）。しかしこのお店はきしめんやら中華そばやらとそのどれもが美味しいという嬉しいラインナップがあるですが、親子職人の息のあった作業で作り出される「カレーうどん」を食べるのがこのお店を訪れる常連客の嗜み。カナリアイエローだった色合いもいつの頃からか現在のように色濃くなってしまったが、ぶっとい極太のフワモチうどんにクリーミーなカレー汁が絡めば、多くのファンの心と胃袋は満たされ続けていくのである。

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