都内屈指の行列店 『饗 くろ喜』(秋葉原)金曜限定のれん『紫 くろ喜』あらため『潮 くろ喜』を実食!
昨今のラーメン業界、店主の意識の高まりとともに技術が向上し、今まで参入の難しかった貝出汁・鯛出汁の鮮魚系ラーメンが増えているのを実感しています。そんな中、都内屈指の行列店『饗 くろ喜』(秋葉原)が満を持してドンピシャリなお店を始めました。今まで金曜限定の暖簾であった『紫 くろ喜』を閉店し、新たに貝出汁そば専門店『潮 くろ喜』を開業(11/3)。1ヶ月が経過し落ち着いた頃合いを見計らって訪問してきました。
午前11時で店内満員も行列なしで運良く入店し、「特製潮そば」を注文。提供されてまず視界に入るのは石巻直送の赤皿貝。ホタテの稚貝に着色したようなビジュアルで、トマトサルサソースの色合いとともに鮮やか。九条ネギの緑やピンク色のチャーシューと華やかな印象を受ける。
スープを一口。美味い。「しみじみ」や「じんわり」、または「ガツンと」という表現ではなく、「しっかりと」美味い。通常営業の『饗 くろ喜』もそうだが、こちらのお店のラーメンは豊富な素材量からなる過剰とも言うべき出汁感、また複数の食材から組み立てる調理技術で天然ながら圧倒的な旨味を堪能できる。
最初に貝の風味が鼻腔を抜け、鯛出汁のふくよかな旨味が舌を駆ける。アクセントになるのはハーブオイル。ニンニク・ショウガ・人参の香味オイルにセロリを漬け込んだもの。チャーシューに添えられたタプナードソース(オリーブベース)を溶かすことで、全体が洋に包まれる。麺も安定のくろ喜クオリティ。こちらで手揉み麺をいただくのは初めてだが、甘みのある小麦の風味に不規則な縮れ具合が喉をくすぐる。
他、『特製潮そば』の丼にのせられる具材は「浅利と玉葱の真薯揚げ」「帆立雲呑×2」など、どれも一品料理として通用するさすがの完成度。くろ喜の金曜に『紫 くろ喜』を食べられなくなったのは残念ですが、補って余りある『潮 くろ喜』の一杯に脱帽です。
紹介しているお店はこちら!
店名:潮 くろ喜
住所:東京都千代田区神田和泉町2-15 四連ビル3号館 1F
電話番号:03-3863-7117
営業時間:10:30~14:30/17:30~20:30
定休日:金曜日のみ営業
公式ブログ:https://ameblo.jp/motenashikuroki/