つい先日、記録的な豪雨で被害を受けた秋田県横手市。お見舞いと応援の気持ちを込めて、今回は横手やきそばのお店をご紹介します。
横手やきそば「大衆鉄板食堂・栄屋」が板橋区にオープン!
「都内で横手やきそばが食べられる店って、どこですか?」と質問される度に、「うーん」と困ってきた私ですけど、ようやく自信を持ってオススメできる店ができました。それが板橋区に今年3月オープンした「大衆鉄板食堂・栄屋」です。
栄屋さんはテーブルが2卓とカウンター数席のこじんまりしたお店です。訪れるなら、東武線大山駅からハッピーロードを抜け、川越街道を渡って日大病院を目指すのが良いでしょう。地元の団体・横手やきそば暖簾会の公認を示す黄色い幟が、「ここだよ」と店頭ではためいているので、それを目印にしてください。
地元の超名店のDNAを受け継ぐ、本格派の横手やきそば!
こちらの店主は横手市のご出身。横手やきそばがB1グランプリで有名になるずっと前から、その移動販売を長年続けてこられた方なのです。もともとは子供の頃から慣れ親しんできた「藤春食堂」という店の味を、東京で広めたいと思ったのがきっかけだそうです。
以前、横手やきそばのまとめ記事でも紹介しましたが、藤春食堂は横手やきそば暖簾会が毎年選ぶ四天王に何度も選出されてきた超名店で、私も大好きなお店です。栄屋さんは、その名店のDNAを受け継いだ横手やきそばなんですね。
「藤春食堂」さんをご紹介した記事はこちら!※2店舗目で紹介しています
柔らか太麺と円やかソースが決め手! 横手やきそばの名店4選
https://mecicolle.gnavi.co.jp/report/detail/5883/
モチモチでズルズルと啜るのが楽しい角太麺。具はキャベツ・豚挽肉。目玉焼きに福神漬け。そしてサラッとした甘目のダボダボソース。横手やきそばの特徴はもちろん全て申し分なし。横手では客がソースを後から掛けるのが標準スタイルですが、他地域のお客さんがそれに慣れていないのを考慮してか、ソースは最初からヒタヒタ状態です。
また、本来の横手やきそばは茹で麺を使うのですが、その麺を軽く蒸してあるのが、この店ならではの工夫ポイント。持ち帰りメインの移動販売では、時間が経つと味が劣化する茹で麺よりも、蒸した麺の方が向いています。また、東京のお客さんは蒸し麺の焼きそばを食べ慣れています。長年の移動販売で培ったそれらの経験から、栄屋さんでは茹で麺と蒸し麺の中間を狙った処理を施しているのだそうです。
目玉焼きの火の通り具合も絶妙で、甘目のソースとの相性もバッチリ! 半熟の黄身を箸で割いて、麺にトローリ絡まってゆく至福のひと時を楽しんでください。横手やきそば以外にも、エビマヨ焼きそばやホルモン焼きそば、オムそばなど、アレンジメニューも豊富です。お酒のおつまみも充実しているので、数人で軽く呑むのにも向いています。
横手やきそばは柔らかい麺とマイルドな味わいが特徴なためか、他地域の人は食べ慣れるまで美味しさがピンとこないかも知れません。しかし栄屋さんの横手やきそばは、その特徴を保ちながら、一般的な焼きそばしか知らない人にも美味しさを伝えることに成功している稀有な例です。
初めて横手やきそばを食べる方にはピッタリのお店なので、興味の湧いた方はぜひ足を運んでみてください。
紹介しているブログはこちら!
http://yakitan.info/archives/sakaeya
紹介しているお店はこちら!
店名:大衆鉄板食堂 栄屋
住所:東京都板橋区大谷口上町37-13
電話番号:03-6909-3515
営業時間: 11:00~15:00 17:00~23:00
定休日: 日曜