バーや居酒屋のランチ間借りでカレーを提供する、「間借りカレー」または「ヤドカリカレー」と呼ばれるお店たち。
関西では「間借りカレー」から人気となり、その後実店舗オープンという流れがすでに定番となっており、「カラピンチャ」「ゼロワンカレー」「アアベルカレー」「ナッラマナム」「サッチェズカレー」といった錚々たる人気店が、間借りを経て誕生しています。
一方、東京でも近年、この「間借りカレー」スタイルはジワジワ増加。そこから実店舗となった人気店も登場してきました。
要町で水曜のみの間借り営業から、いきなり表参道の人気店へと昇格した「ハブモアカレー」と、昨年浅草の間借りでブレイクしその後、実店舗がオープンして超人気店となった「カルパシ」はその筆頭でしょう。
そして・・・今一番注目したいのは、あの昭和風情のディープな横丁、『新宿ゴールデン街』。
夜から営業の居酒屋やバーがひしめくこの場所に、注目の間借りカレー店が続々誕生してきているんです。
個性派カレーを求め、いざ昼のゴールデン街へ!!
・・・と、ここで一つだけ注意事項。
今回ご紹介するお店はいずれも席数少ない小さなお店。
大人数でおしかけず、一人か二人でしっぽり行くのがゴールデン街暗黙のルールですので、ご配慮お願いしますね。
間借りカレーその1.華やかにしてスパイシーなママの味。「サンラサー」
目印は、『あかるい花園 5番街』のアーチ。
今回ご紹介する3店はすべて、この近くに密集しているんです。
まずは、このアーチのふもとで首を右下に振れば・・・青いファサードがあるはず。
こちら「bar MIKI」の火~金ランチを間借りし、日替りのカレー&スパイス料理をワンプレートで提供するのが「サンラサー」という間借りカレー。
シェフはお子さんがいるママで、お子さんの送り迎えの間だけのランチ営業。
平日ランチのみというのも、仕込みに割く月曜が休みというのも、なるほど納得。
野菜は、埼玉県小川町の沓澤農園さんの、有機・無農薬野菜を使用、お米は熊本は菊池市の菊池米を使用。ドレッシングも手作りと、食の安全への気遣いも、なるほどママならでは。
では、出てくるカレーも、お子さんのお弁当に入っているようなほっこり懐かしいカレーかといえば・・・それがもう、違うんですよ。
例えばある日のメニュー・・・
★本日のカレープレート
ポークビンダルー
沓澤さんちのフレッシュ野菜サラダ
晩柑ドレ
鶏とアスパラのナンプラーレモン和え
ライス
ホットコーヒー
ブラックペッパー薫るキーマカレー
ニンジンのウールガイ
いやもう見てくださいこのガチっぷり。
子供の弁当がこんなだったら、先生もお友だちも将棋倒しでぶっ倒れちゃいますよ。
この日は南インドを基調としつつ、旬の味が巧みに取り入れられているプレート。
ビネガーの効いたビンダルーに晩柑、レモンといった酸味が随所に効いており、気温が上昇する今の季節に嬉しい味わいとなっています。
で、またこのキーマカレーが美味いんだ。
カレー好きスパイス好きとして、細胞が元気になるような美味しさ。
それには、ご店主の気さくで明るいキャラもあるんです。
もうほんと、カレーって、作り手そのものだなぁって感じさせてくれるお店ですよ。
営業状況、当日のメニューはお店のFacebookページやtwitterでご確認くださいね。
紹介しているお店はこちら!
店名:サンラサー
住所:東京都新宿区歌舞伎町1-1-6 BAR miki内
電話番号:090-6112-7214
Facebookページ:https://www.facebook.com/sanrasa.goldentown/
間借りカレーその2.路地裏のプログレ魂。「エピタフカレー」
『あかるい花園 5番街』のアーチをくぐり、すぐ右手にあるのが「エピタフカレー」。
エピタフといえば有名なロックバンドの曲、その後有名漫画でも知られるようになりました
ね。
実はこちらの店主、プログレのDJでありバーテンダーでもあるんです。
独学でカレーを学び、イベントケータリングなどでカレーをふるまう傍ら、こちらのハコ、「Kangaroo Court Decidion」の月曜担当バーテンダーをやっていた関係で、昼間の空き時間を借りてカレー屋を始めたんだそうです。
カレーは南インド系で3種類。
・ケララチキン
・ポークビンダルー
・メカジキのチェティナッド・フィッシュ
あいがけも可能。
いずれのカレーも、インド現地の美味さを損なうことなく、香りや辛さをビシッと効かせつつ、
カレー好きの日本人に解釈しやすいよう、細やかにチューニングされており、好感度高し。
「ビシッとスパイスが効いた、美味しい本格カレーライス」へと昇華させています。
ちなみにライスは日本米とバスマティのブレンド。
日本米だとベチャッとなる、バスマティだとパラパラ過ぎてカレーライスにならない、
双方の問題をうまく解決するやり方として有効なんですね。
こちらの店主がバーテンダーを務める、「Kangaroo Court Decidion」月曜の夜にもカレーがいただけるそうですよ!
営業状況、当日のメニューは公式twitterにて。
紹介しているお店はこちら!
店名:エピタフカレー
住所:東京都新宿区歌舞伎町1-1-6 Kangaroo Court Decidion内
電話番号:03-3204-6086
公式twitter:https://twitter.com/epitaphcurry
間借りカレーその3.キャラ際立つエンタメ系ヴィーガン。「銀河系カレー」
三軒目も『あかるい花園 5番街』のアーチをくぐり、今度は左手側。
「銀河系」というバーのランチ間借りとして登場したのがこの「銀河系カレー」。
2017年5月15日にオープンしたばかりのバリバリの新店です。
こちらのお店が面白いのはまず、ヴィーガンのベジカレーであるということ。
そして日替わりのカレーが全て「色」で表現されているんです。
写真のカレーは「白いカレー」「赤いカレー」の合がけ、他にも「紫のカレー」や「ピンクのカレー」「オレンジのカレー」などなど・・・・
お店のシェフは和食経験ありとのことで、和のテイストがありつつ、ヴィーガンならではの創作センスが光ります。
さらに・・・この店最大の魅力は・・・・このシェフのキャラ。
とにかく楽しい!
とにかくいろいろ、笑わせたり和ませたりしてくれるんです。
ビーガンといえば、どこか穏やかで静かでストイックなイメージがあったりするものですが、ここはエンタメ系。
エンタメ系ビーガン、今までなかったジャンルです。今後も期待!
営業状況、当日のメニューは公式twitterにて。
紹介しているお店はこちら!
店名:銀河系カレー
住所:東京都新宿区歌舞伎町1-1-6 銀河系(Galaxy bar)内
電話番号:非公開
公式twitter:https://twitter.com/vegancurry