１．郷家天神店　博多魚介醤油の雄で食べられるつけ麺とは？

「豚骨じゃないラーメン店」でありながらも、福岡で長きにわたり支持を得ている稀有な店があります。

その名は「郷家」

平成７年に福岡市南区で開業し、豚骨で塗りつぶされた街の中で魚介系＋自家製麺を貫いている筋金入りの「非豚骨」といえます。その様は、まるで男子校にひとり入学してしまった女子高生のよう。

 

その「郷家」の天神店で食べられるつけ麺は、本場・東京のつけ麺とはだいぶ様相が異なります。つけ汁は大勝軒のような甘辛酸でもなく、六厘舎のような濃厚豚骨魚介でもなく、サラサラの汁に強い魚介からい味で、郷家独自仕様。

 

実はこのつけ汁、オプションの「魚の旨味ガツーン１００円（魚粉とカツオ油）」が最初から入っており、それがこの味に仕上がっているのでしょう。茹で上がりで330～340グラムの中太つるつる縮れ麺が、この強い汁のおかげで最後まで飽きずに食べられること請け合いです。

 

ついでに言うと、汁の底にはサイコロ状のチャーシューが大量に沈んでおり、かつ、麺の上に一枚の大判チャーシューもありまして、さながら、魚介系ボリューム系つけ麺と言った様相です。

 

総じて、福岡人に馴染のある「郷家」ブランドですから、安心して暖簾をくぐって食べられるつけ麺と言えるでしょう！

 

２．一幸舎大名本家　博多豚骨人気店で食べられる鶏つけ麺！

「博多　一幸舎」の創業店「大名本店」は２００４年３月にオープンし、２０１２年１２月、「大名本家」として同じ大名で再スタートを切りました。その「一幸舎大名本家」で鶏つけ麺が食べられることをご存知でしょうか？

 

もとを辿れば、鶏つけ麺は平尾駅近くに店を構えていたグループ店「元勲（閉店）」で提供されていたメニュー。そこで働かれていた方が関わっていることもあり、一幸舎の中では「大名本家」のみの限定メニューとなっています。各席にはＩＨヒーターが備え付けられており、つけ汁を沸騰させる「つけ汁を絶対に冷めさせないシステム」はここでも健在です。

 

つけ汁は鶏の匂いが残りつつ味濃いめ、先の「郷家」同様、濃度や粘度ではなく、麺に味をつけて食べるタイプのつけ麺ですね。その麺は一幸舎グループの製麺所・慶史の麺。艶やかで弾力十分。なお、鶏チャーシューが皮付きなので、ジューシーな鶏の汁が滲みでて旨みが味わえるのも○。

 

お店の方の「鶏つけ麺が好きだからここで提供し続けている」というこだわりが垣間見える良作です！

 

３．麺や兼虎　東京から取り寄せた麺を使っている東京発福岡着の濃厚豚骨魚介つけ麺

東京で生まれた「つけ麺」は、現在「濃厚豚骨魚介つけ麺」として日本中へ広がっています。その流れを意識しつつ、しっかりと福岡人の支持を得ている稀有な店がこちら「麺や兼虎」

オープン当初から東京の某有名辛い系ラーメンに似たラーメン、濃厚煮干系ラーメンなど「非豚骨」メニューで勝負している当店。いまのイチオシは「濃厚豚骨魚介つけ麺」です。

 

麺は同料金で並盛、中盛を選択可能。更に夜限定・３０円＋で極太麺を選択可能。今回はその極太麺の写真を掲載しています。

 

どろっとした動物系つけ汁、海苔の上に魚粉。見ためは、本場・東京を席巻する濃厚豚骨魚介つけ麺の古典的スタイルですが、それゆえに間違いない安定の味です。とにかく麺がつけ汁を絡めまくり。プラス３０円の極太麺はしっかり締められていてガッチムッチした食感。歯ごたえ十分。色からして全粒粉入りのように見えますね。

 

余談ですが、店先に積上げられた東京の有名製麺所・三河屋製麺の箱も注目したいところ。分かりやすく言うなら店先に「厳選素材の○○を使っています！」という貼り紙をしているのと同じような効果を狙っていると思ってください。たぶん、お客さんに情報を食べてもらおう、という気配りですね！

 

以上３軒、一度つけ麺を食べてみたい！という人にも薦められる店を集めてみました。たまには非豚骨、ではなくて、つけ麺、いかがでしょうか？

 

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