大阪カレー激戦区に新たな人気店が誕生。
神戸の某伝説的なネパール料理店での調理担当、ネパールでの調理研修、その後の間借り系イベント的出店などで腕を磨いてきた「ククリ・バンチャ」ことRyoさんが、2015年5月ついに自分の店「ダルバート食堂」をオープンした。
最寄の鉄道駅は大阪地下鉄谷町4丁目駅で、店は谷町筋の谷町5丁目から少し西に入ったところに立地している。この谷町5丁目あたりというのは、「大阪カレー激戦区」いわゆる裏谷四(大阪の地下鉄谷町四丁目駅と堺筋本町駅の間、中央大通りから松屋町筋を北にあがった一帯のこと。個性的なカレー専門店が20店舗以上集積している特異な地域であり、大阪スパイスカレーブームの中心地)から少し南に外れているが、充分に「圏内」である。
「ダルバート」とは?
ダルバートはネパール人が普段食べている食事であり、ダル=豆スープ、バート=ご飯、タルカリ=おかず類、アチャール=漬物的なものから構成される国民的な定食である。
当店で供されるダルバートもダルバートの基本構成に則っており、カレーはチキン(1,000円)の他、2週間程度のサイクルでラム、マグロ、肩ロースのカレーなど(1,100円)が用意されている。また辛さ増強用に青唐辛子のアチャール(50円)などの他、ライス(通常は玄米)は料金追加でスパイスライス(インドの高級な香り米であるバスマティライス使用)にも変更できる。
タルカリ(おかず類)は、ゴボウ、大豆、ジャガイモ、ほうれん草の炒め物などが主で、日本人に馴染の深い食材を使用して食べ易いものとなっており、また塩気もそれほど強くないので、カレーマニアだけでなく多くの方々に受け入れられるような味となっている。
ただ注意していただきたいのは、供された料理を見て「日本人に合わせて味などアレンジしているのでは?」と思うかもしれないが、調理方法やスパイス使いなどは本場ネパールのやり方であるため、決して「日本人向けにアレンジされたダルバート」では無いのである。
ネパールスタイルのライス&カリーが新しい!
最近の「大阪スパイスカレー系」店のトレンドとして、「スリランカのライス&カリー」や「南インド料理」等が大きくフィーチャーされる中で、「ネパールのダルバート」を基本としながら、「大阪スパイスカレー系」のアプローチをしている当店は、「ネパールの定食である「ダルバート」を民族料理店的なアプローチでは無くスパイスカレー店としてアプローチをする」という、コンセプトとしての「ネパールスタイルのライス&カリー」は非常に新しく他同業店と差別化されており、もうすでに人気店となりつつあるが、その料理の高い完成度と相まって今後さらに人気が高まっていくのではないだろうか。
なお当初昼営業のみであったが、週一回金曜日に夜営業も始められており、夜は昼のメニューとは違う「ネパール料理のアテで飲める店」というネパール居酒屋業態となっている。アルタマ(発酵タケノコとジャガイモのスープ)やマトンチョエラ(和え物)、砂肝のブテコ(炒め物)など週替わりで用意されており、こちらも要注目である。
紹介しているお店はこちら!
店名:ダルバート食堂
住所:大阪府大阪市中央区内久宝寺町3-3-16
電話番号:不明
営業時間:11:30~16:00(売り切れ次第閉店) 金曜日のみ18:00~21:30(L.O.20:45)CLOSE
公式Facebook:https://www.facebook.com/dalbhart