北浜のオフィス街にある北京料理店・福仙樓
大阪市中央区北浜のオフィス街に福仙樓という中華料理店があります。店頭の看板には「北京料理」と書かれていますが、なぜかランチのカレー焼きそばが大人気! しかもこれが随分と風変わりな品なのです。
外からは店内の様子が分からないなど、一見さんにはちょっとハードルの高いお店ですが、営業中の札が出ているのなら勇気を出して入ってみましょう!
ランチは4品のみでメニューは無し!
入店しても店員さんが奥から出て来ないことが多々ありますが、そのときはとりあえず空いている席に腰掛けてください。「いらっしゃいませ」などの挨拶がなくても気にしちゃいけません。そのうちお冷とお箸を持って来てくれます。
で、そのときに注文するわけですが、ここで注意が一点! この店にはランチ用のメニューがありません!
ランチタイムは「カレー焼きそば」「焼そば」「カレーライス」「焼飯」の4品から選びます。値段はどれも均一で510円、大盛りは680円。しかし店内のどこにもそれに関する記載はありません。
各テーブルにレギュラーメニュー(上掲写真)は置いてありますが、それも値段が書いてないので当てにならず。
そんなわけで「カレー焼きそば」「焼そば」「カレーライス」「焼飯」、そして大盛りか否かを予め決めておき、淀みなく店員さんに伝えることが大切です。ま、その場で訊けば口頭で伝えてくれますけどね。
もちろん私がオススメするのはカレー焼きそば。ただし初めての方は大盛りは自重することをおすすめします。なぜなら……
皿から溢れんばかり! 山盛り汁だくのカレー焼きそば!
この店のカレー焼きそばはかなりのボリュームがあります。しかもなぜか汁だく!
厨房からテーブルまでの間に皿から汁がこぼれないよう、慎重に運ばれるほどのヒタヒタ具合。そして麺と具がまさに山のように盛り付けられているのです。
写真はこれで並サイズです。麺は1玉分程度なのですが、なにしろ野菜がたっぷり使われていて嵩を増しています。
大盛りは一回り大きなお皿に盛り付けられています。この倍くらいのボリュームを覚悟してください。
スパイシーで旨味たっぷり、ジャンクな味わいが食欲を刺激!
中太でシコシコした食感のストレート麺。豚肉・エビ・キャベツ・モヤシ・玉ねぎ・ニラなどの具。それらをカレースープで炒め煮にしてあるのでしょう。以前紹介した宮津カレー焼きそばのウエットタイプに良く似ています。
カレースープの辛さはそれほどでもありません。肉やエビ、野菜のエキスが滲みて、旨味たっぷりに仕上がっています。チープでジャンク、良い意味でのB級感に満ちた一皿なのです。
私の場合ですが、あまりにも美味しくて最後はスープを飲み干してしまいました。行儀が悪いことは百も承知ですけど、レンゲもスプーンもなかったのでお皿に口をつけて(笑)
すぐ隣の史跡、「適塾」もオススメです!
ちなみにこの店、福仙樓さんのすぐ右隣には蘭学医・緒方洪庵が開いた適塾が残されています。大村益次郎や福沢諭吉など、幕末・維新の俊英を多数輩出した学び舎は、今も当時の名残を留めたままです。
カレー焼きそばのついでに、こちらもお勧めしておきます。良かったら食事の前後に見学してみてください。