昭和五十九年に熊本にて創業、東京都心の貴重な焼きそば専門店
食と本の町、神保町。中華にカレー、洋食と名店が軒を連ねるこの町に「みかさ」という焼きそば専門店があるのをご存知でしょうか?
場所は白山通り沿い。ここでの営業は2013年ですが、熊本で創業した経緯もあって暖簾には「創業昭和五十九年」としたためてあります。都心ではなかなか見かけることのない、貴重な焼きそば専門店。
カウンターのみの行列店、麺売り切れでその日の営業は終了
カウンター席のみのこじんまりしたお店ですが、ランチタイムは行列もできるほどの人気ぶり。麺は「100%北海道産小麦粉」と謳う地粉を使った自家製の生麺を使用していて、この麺がなくなり次第、その日の営業を終了します。
売り物は焼きそばのみ! 「ソース」と「塩」の2種の味付け
注文は食券制。専門店だけあって、売り物は焼きそばのみという潔さが良いですね。
「ソース」と「塩」の2種の味付け、「イカエビ入り」かノーマルの「やきそば」か。それとサイズ=小・並・大を選択できます。並と大が同価格というのが嬉しいですね。
スパイシーで癖になる味わいのソース焼きそば
ソース焼きそばはピリ辛風味のスパイシーな味わいです。麺とモヤシ・キャベツを炒め、刻んだ葱をトッピング。さらにノーマルの焼きそばでも肉と玉子がトッピングされます。
この玉子が、良い感じで黄身を崩した絶妙な焼き加減! 麺にも肉にもよく馴染んで、ちょっと贅沢な気分を味わえますよ。
カウンター上の無料トッピング類も充実
カウンター上にはイカ天カス・辛子マヨネーズ・紅生姜が置かれていますので、それらもお好みでお使いください。
私が特にオススメしたいのはイカ天カス! 焼きそばで天カスを使う場合、その多くはコクを増す目的で麺と一緒に炒めてしまいます。しかしこの店では天カスを後から載せるため、カリカリ・サクサクのクリスピーな歯応えをそのまま楽しめるんです。ぜひ試してみてください。
やはり特筆すべきは自家製麺の美味しさ
そしてやっぱり特筆すべきなのは、この店自慢の自家製麺! 平打でコシが強く、モチモチとした食感で後を引く美味しさ。具や味付けと相まって、世間一般の「焼きそば」のイメージを覆す、別次元の完成度に仕上がっています。
それに加え量も惜しみなく使われていてボリュームたっぷり。成人男性でも大盛りならかなりの満足度を得られることでしょう。この満足感・満腹感が行列を生むポイントかも知れませんね。
麺を味わうなら塩焼きそばもオススメ!
もうひとつの味付け、「塩」焼きそばは麺自体を味わってみたいという方にオススメです。
出来上がりは一見シンプルに見えますが、使われている塩ダレは複雑かつ深みのある味わいで食べ飽きません。添えられたレモンを絞るのも良し。こちらもノーマルの焼きそばで肉と玉子がトッピングされます。
専門店ならではの拘りを持ったハイクォリティな焼きそば。「こんな焼きそばがあったんだ!」という驚きを求めている方に、ぜひ一度味わっていただきたく思います!