新潟県の下越・中越地方に「イタリアン」と呼ばれるご当地グルメがあります。ありていに言うとミートソースを掛けたソース焼きそばですね。最近はイベントやメディアで紹介されることもしばしばあるので、既にご存知の方も多いでしょう。
今回はそのイタリアンと、さらにイタリアンから派生した「カリーナ」と呼ばれる焼きそばを紹介します。
1.みかづき - 元祖イタリアン! 下越中心に展開するファストフードチェーン
まず紹介するのはイタリアンを考案した「みかづき」というファストフードチェーン。新潟市を中心に下越地方で親しまれて来たチェーン店ですが、最近は中越地方にも出店し始めました。新潟駅からだと万代シテイバスセンター内にある万代店がアクセスしやすい店舗です。
昭和35年に誕生したみかづきのイタリアンは、一般の焼きそばに比べると麺がかなり太いのが大きな特徴です。掛かっているミートソースはトマトが主体で、このソースに合う様に麺や味付けを研究したそうです。付け合せの白生姜やプラスティック製のフォークで食べるスタイルも独特ですよね。
「米どころで何故こんな焼きそばモドキが?」「これのどこがイタリア?」などなど、色々考え込んでしまいそうですが、これが地元の方々に深く深く根付いた味です。新潟に赴かれた際はぜひ一度ご賞味ください。
このお店を訪れたときのブログ記事はこちら
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店名:みかづき 万代店
公式サイト:http://www.mikazuki-go.com/
2.フレンド - 中越地方ならこちら、みかづきと双璧をなすイタリアンのチェーン店
続いて紹介するのは長岡など中越地方を中心に展開するファストフードチェーン、「フレンド」。フレンドとみかづきは社長同士の仲が良く、それが縁で中越でもイタリアンも提供するようになりました。現在でも友好的な関係を保ちながら両社それぞれのイタリアンを提供しています。
みかづきに比べるとフレンドのイタリアンは麺がやや細く、ミートソースの挽き肉の割合がやや多め。またフレンドでは餃子も提供されていて、そのためか食器もフォークではなく割り箸を使います。白生姜ではなく紅生姜だったり、細かな点に違いがあるのでみかづきと食べ比べてみると面白いですよ。
ちなみに写真は昭和51年に開業した長岡市のフレンド喜多町店。この店舗にはドライブスルーもあるのですが、なんとこれが日本初だとか。関越自動車道・長岡ICからも近いので、ドライブがてら気軽に立ち寄ってみてください。
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3.カリーナ - まき鯛車商店街で復活! カレーを掛けた個性派焼きそば
昭和40~60年代に掛けて、タカノ食品という会社が「ラーメンタカノ」というチェーンを新潟県と周辺地域で展開していました。そのラーメンタカノで提供していたのが、焼きそばにミートソースを掛けた「ナポリ」、そしてカレーを掛けた「カリーナ」です。もちろんこれもイタリアンの影響で開発された商品でした。
残念ながらラーメンタカノはもう営業していません。しかし、新潟市西蒲区巻地区(旧・巻町)の「まき鯛車商店街」が、数年前にその「カリーナ」を商店街の看板メニューとして復活させました。タカノ食品の了解も得た上で「帰ってきたカリーナ」と銘打ち、商店街の飲食店が様々にアレンジを加えたカリーナを提供しています。
写真はそのうちの一軒、萬屋という地元密着型の食品スーパーです。こちらでは当時の味を再現したという「懐かしのカリーナ」を販売しています。挽肉と玉ねぎがたっぷり使われたカレーミートソースは、口当たりが良い上に後からしっかりと辛さがくる刺激的な品。イタリアンとは一風違った味わいが楽しめます。
ちなみに萬屋はテイクアウト専門ですが、商店街が運営するまちなか交流館「囲炉裏」へ持ち込んで食べることが可能です。散策や食べ歩きの休憩にも同スペースを利用してみてください。
このお店を訪れたときのブログ記事はこちら
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紹介しているお店はこちら!
店名:萬屋
公式サイト:http://goo.gl/RFgk7A