ご当地グルメ研究家の椿です。
さて、今回は小雪ちらつく中、宮城県仙台市へやって来た。
……はいいが、風がかなり強い日だったので、顔面が凍えそうだ。
やはり冬の東北、長時間外をウロウロしていると、カラダが芯から冷えてしまう。
やっぱり温かいお鍋が食べたいよね〜♪ってことで、ポカポカのご当地鍋を求めて、夜の国分町へれっつごー!
国分町って、いわば仙台の歌舞伎町。
『酒膳ひろ』は、繁華街の雑居ビル、しかも一番奥にあった。
入口にある、上喜元(じょうきげん)のでっかい樽(たる)が目印ね。
廊下を歩いてるとやや怪しげな雰囲気で、若干ためらいつつ、自分を信じてドアオープン!
優しそうな女将さんが笑顔で迎えてくれ、カウンターの常連さん、サラリーマン風味の男性のお隣りへ案内される。
ちょっとホッ……
だって雑居ビルの廊下歩いてると不安になったんだもんw
美味しいお通しをいただきつつ、日本酒をキレイな切子グラスにもっきりで♪
メニューを見ると、旬のお刺身や美味しそうなお料理がずらっと並んでてとっても魅力的だったけど、この前に色々食べてしまったせいで、お腹に余力がないのでちょっと我慢。
本日の目的は『せり鍋』なのだから。
宮城県は、春の七草のひとつである“せり”の一大産地。
お雑煮に使われることもあって、この時期によく食べられる美味しい葉物のひとつ。
独特の香りがする和風ハーブというか。
仙台市に隣接する名取市は、“仙台せり”の圧倒的なシェアがある地域。
歴史も古く、江戸時代の1770年には栽培の普及がはじまったそうだ。
この日は石巻市の旧河北町の”仙台せり”だった。
新鮮な”仙台せり”と鴨肉or鶏肉というシンプルな絶品鍋がじわじわ人気で、冬に『せり鍋』を提供するお店が増えている。
“せり”といえば、まずは根っこをお鍋に入れて真っ先に食べないと!
同じく“せり”を使うお鍋といえば、秋田県の『きりたんぽ』。
これも根っこが重要で、「東京の人にビックリされちゃいました……」なんて話もときどき聞くが、何と言ってもこの根っこが美味しいの。
口に入れると、 根っこには香りが凝縮されていて、噛むほどに味が出てくる。
ううううううう、ウマ〜い!!
ああ、やっぱり根っこ、最高。
洗うのはちょっと手間がかかるのだけれど、この味と引き換えなら仕方がないかなぁ(笑)
根っこを楽しんだ後は、葉っぱとネギと鴨を入れて本格的に『せり鍋』を楽しもう。
“せり”は多少アクがあるんだけど、これは生でも食べられそうなくらい柔らかくてエグミもない。
葉のシャキシャキした歯触りとさわやかな香りが最高〜!
鴨肉も“せり”も煮込みすぎないのがポイントよ。
〆には、親方からも「蕎麦がオススメ」と言われ、こんな感じで日本蕎麦が登場。
鴨から出た旨味たっぷりの出汁がお蕎麦とベストマッチで、確かに美味しい。
雑炊やうどんもあるけど、ここは断然コレだな~。
地元・宮城県をはじめ、全国の美味しい日本酒や焼酎がズラリと揃っていて、なかなかの圧巻。
お酒が好きな人は、ボトルを眺めているだけでも楽しい。
今回は、秋田県 新政 元旦しぼり2015からはじまって、日高見 弥助 芳醇辛口 純米吟醸、さらに塩釜神社の御神酒(おみき)・一森山をひとくちいただいた。
この御神酒、仕込んでいるのは阿部勘だそうで、一般にイメージする御神酒ってアルコールくさいイメージだけど、普通に美味しいお酒で感激。
美味しいお酒とお料理を楽しむのに最高のお店発見。
仙台の冬の夜がまたひとつ楽しみになってきた!
他にもこんな感じで全国のご当地グルメを食べ歩いてます。
仙台なのに牛タンじゃない!「ハラミ」は仙台新名物なるか!?
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元祖おにぎらずは沖縄にあり!?おにポー専門店へ行ってみた。
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紹介しているお店はこちら!
店名:酒膳 ひろ
住所:宮城県仙台市青葉区国分町2-12-30ニュー千島ビル2F
電話番号:022-721-0174