伝説の餃子店、渋谷「珉珉」の直系
東京餃子通信編集長の塚田亮一です。
「珉珉」や「みんみん」という名前の餃子店は、大阪の餃子チェーン店「珉珉」や、宇都宮餃子の老舗「みんみん」など全国に多く存在します。その源流には、渋谷恋文横丁に昭和27年に開業した伝説の餃子店「珉珉羊肉館」があります。今では「珉珉羊肉館」は閉店してしまったのですが、その直系の餃子店と言われているのが本日紹介する赤坂「珉珉」です。
店の場所は、地下鉄の赤坂駅、乃木坂駅、青山一丁目駅から徒歩でそれぞれ10分強かかる、赤坂にありながら陸の孤島の様な場所です。
醤油は厳禁!お酢とコショウで食べるべし
店に入ってカウンターに陣取って餃子を注文します。
注文した後で注意が必要です。
一般的に餃子のタレと言えば、配分は好みがあるとしても醤油+お酢+ラー油ですよね。
しかし珉珉で、小皿に醤油を入れて付けダレの準備をしようものなら、すかさず名物女将さんが「うちの餃子の食べ方知らないの?」と声をかけてきます。
そう、珉珉の餃子には醤油とラー油は使わないのです。
それでは、珉珉流の食べ方はというと、お酢とコショウで付けダレをつくるんですね。
どれくらいコショウを「たっぷり」いれるのかと言うと、だいたい10回から20回振りかけます。完成イメージはこんな感じ。もたもたしていると、せっかちな女将さんが作ってくれます。
10分ぐらい待つと焼き餃子が登場します。
焼き目がカリッと焼けたよく焼き気味。私はこれぐらいの焼き目が好みです。
通常の餃子よりもやや大きめなです。
まずは餃子に何も付けずに、大きく口をあけてガブリといただきます。
餃子の中から豚肉の肉汁がジュワーっと。
餡にしっかりと味付けがされているので、何も付けなくても美味しいです。
続いて、2個目の餃子はお酢とコショウを付けていただきます。
これは美味い。何も付けないよりも餡の味が引き立つような感じがします。
一説によると、お酢には、油の分子の表面に膜をはって、舌が他の味が分かりやすくなる効果があるそうです。
焼き餃子以外の餃子も侮れない
焼き餃子だけを、何皿も食べ続けたいところではありますが、珉珉は他の餃子も旨いのです。
焼き餃子の次にオススメしたいのが、味噌餃子。
たっぷりの肉味噌の中に茹でた餃子が沈んでいます。
れんげで肉味噌をたっぷりすくって、餃子と一緒にたべると最高です。
肉味噌だけをご飯に乗せて食べても美味しいと思いますよ。
次の餃子はさっぱり目に。
スープ餃子の登場です。
こちらは水餃子が醤油ベースの中華スープに入ったもの。
珉珉の餃子は皮もしっかりしているので、スープ餃子にしても皮がモチモチした状態がキープされています。
焼き餃子も味噌餃子もガッツリ系なので、さっぱりした餃子が食べたい時はオススメです。
締めはドラゴンチャーハンで
珉珉の締めの食事で忘れてはならないのが、ドラゴンチャーハンです。
ドラゴンチャーハンは、ニンニクとニラがたっぷり入っているのが特徴。
焼き餃子と並んで珉珉の看板メニューなので、多くのお客さんが注文します。
とても美味しいのですが、問題はお口の匂い。
食べた翌日まで確実に引っ張るので、翌日にデートや打ち合せを控えている方は、注意をした方が良いかもしれません。
これからの季節は夏バテが心配ですが、餃子とドラゴンチャーハンで精力を付けて、夏バテなんか吹っ飛ばしてしまいましょう。