出汁の旨味がカレーを追い越す瞬間の美味さが堪らない。
そうだ 京都行こう!
何度聞いても、ちょっとトキメいてしまう言葉です。
そういえば、修学旅行で行ったきり、関西には行ってないかもしれないなぁ・・・。
みんなで賑やかにワイワイするのもいいけれど、
今度の京都は、1人でゆっくりと巡ってみたい。
そして、おひとりさまでも美味しいものを食べられるお店は?
はい、三条京阪にある、こちらのお店なんて如何でしょうか?
ご紹介するのは、『篠田屋』さん。
一見、ごく普通のどこにでもあるような食堂に見えますが、
オリジナリティ抜群なメニューが有るのです。
その中でも、ぜひ食べてほしいのが「皿盛(さらもり)650円」。
え、カツカレーじゃないの、これ?
いえ、皿盛です。
その証拠に、こちらのお店には、別にカツカレーもメニューに掲げているのです。
皿盛は、ご飯の上に、とんかつ1枚。
そして、その上から、篠田屋さん特製の出汁にとろみをつけて、少量のカレーを加えてあるそうです。
顔を近づけて、香りを嗅いでみると、
確かにカレーの香りの中に、出汁の香りがあることに気が付きます。
早速ひとくち食べてみると・・・。
カレーの香りが口の中に広がりかけた次の瞬間、出汁の風味が後から追いかけてきてカレーを抜き去り、口の中は出汁の旨味に満たされてゆきます。
「これ、美味っ!! 凄いわこの出汁。」
そして、とんかつがまたいい役割をしているのです。
出汁の旨味に包み込まれたカレーを、とんかつが再び引き出そうとしてくるのです。
これはオンリーワンの味わいですね。
お店の方は、「カレーうどんの出汁をご飯の上にかけて、とんかつをのせてあるような感じのものですよ」と説明されていましたが、この味わいは、食べてみなければわからないものだと思います。
昭和な雰囲気のちょっと懐かしい雰囲気の店内で、
ぜひゆっくりと味わってみてください。
もしも、お腹に余裕があるのならば、
皿盛と並ぶ名物の中華そばもどうぞ。
古き良き京都の味わい、堪能できると思いますよ!