一度食べたら忘れられない、魔性？、いや必然と言わざるを得ない常習性の旨さっ！

ここ数年「博多うどん」と呼ばれる、コシのない麺とごぼう天や丸天が標準的とされるうどんが、全国区で認知度を高めております。

 

大手チェーン店も多数存在し、海外にも店舗を構えたり外資が参入されたりと、うどんを取り巻く環境のグローバル化が進んでいます。

 

そんな中、ここ10年ぐらいでその旨さと実力でファンを増やし、知名度や出店数をぐいぐい伸ばしている『豊前裏打会』の一派！

 

総本山『津田屋官兵衛』で、修業をされたお弟子さんが暖簾分けやチェーン展開でなく、独立する感じで県内各所に出店されています。

 

それぞれ屋号は別々であり、うどんの形態もそれぞれの店主が選んだ麺で、師匠の教えと独自のスタイルを融合させておられます。

 

今回はその中でも、最も勢いのあるお弟子さんが営む『大地のうどん』から、いくつかご紹介させて頂きます。

1．福岡と言えば、やはり「ごぼう天」が浮かんだ一杯を味わってセット♪

「大地セット（650円）」

 

薄切りのごぼうがパリッと揚げられ、ワカメと肉が盛り付けられた上から、10枚ぐらい突き刺さっています！

さらに、このうどんにお稲荷さん（1皿2個）が付いていて、量的にも味的にも同店のレベルを知ることが出来るお得なセットです。

 

サクッとした食感を楽しむべく豪快にかぶりつくも善し、スメ（うどんつゆ）に浸して出汁との相性を楽しむも善しと、一枚で二度美味しいごぼう天です♪

 

ごぼうの芳ばしい風味がスメに滲み、これぞ「ごぼう天」の醍醐味を実感できる、見た目を裏切らない力強い一杯です！

 

嬉しいのは肉がそれほど甘くないので、甘い煮汁がスメに混ざるのが苦手な私でも、安心して頂ける肉ごぼうになっております（笑）

2．野菜たっぷり、ヘルシーながらも胃袋が満たされる「野菜天ぶっかけ」

「野菜天ぶっかけ（630円）」

 

野菜といってもご覧の通りで、なかなかの食べ応えで男性にも人気のぶっかけうどん！

 

ごぼう天、にんじん天、かぼちゃ天、レンコン天、ピーマン天、しそ天、しめじ天と彩りも鮮やかです。

 

麺つゆは、天つゆと兼用でたっぷりと容器に入れられ、野菜天を肴にゆっくりお酒を飲んで、〆にうどんを頂くってのもアリです♪

 

1つ気を付けることは、つゆを掛けてうどんと混ぜ合わせていると、削り節と海苔が割り箸にいっぱいくっつくので、その部分だけ難ありと評しておきましょう（笑）

3．ごぼう天だけじゃ嫉妬されるので、相方の「丸天うどん」も！

「丸天うどん（550円）」

 

これは店舗によっては、提供されていないところも御座いますが、福岡東店と福津店では頂くことが出来ます。

 

丸天は、注文を受けてから一枚ずつ揚げられるので、時間は少々かかりますが揚げたての熱々が頂けます♪

すり身には、細切りにした人参・玉ねぎ・キクラゲが混ぜられており、ふわっとした白身の中で違った食感を演出します。

 

特にキクラゲの食感が心地よく、コリッとした歯ざわりが楽しめる趣向で、個人的に『大地のうどん』ではごぼう天より丸天を頼んでおります！

4．冷たい「ざる」と、冷たい「やまいもぶっかけ」

「ざる（400円）」

 

ここまで、麺については敢えて触れませんでしたが、これからご紹介する冷たいうどんでご覧頂けます。

 

茹で上がりを一気に冷水で〆て、しっかりと水気を切って盛り付けられた笊。

 

薬味はシンプルに、青ねぎ・大根おろし・おろし生姜・ごまで、節系の旨みが効いたかえしで頂きますが…

この美しい肌合いを見ても分かる通り、ここのうどんは透き通るような色白さが特徴で、しかも細麺で食べやすいことから女性のファンも多くいらっしゃいます♪

 

この麺は、小麦粉を生地の状態に丸めてから、何日か寝かせることで熟成をかけた物を、注文を受けてから切って茹でたてを提供されます。

 

粘りが出た生地を刻み、茹で上がりにぬめり（グルテン）をしっかり拭い取ることで、表面がツルっとした麺に仕上がります。

「山いもぶっかけ（580円）」

 

粘りが出ることで、細麺ながらも程よい歯応えとクニュッとした弾力的な食感と、滑らかな喉越しを堪能することができます♪

 

飲茶などで蒸篭（せいろ）のフタを開けたとき、小龍包の皮が透き通ったように見えるのと、同じような理屈なのか…？

 

それに関しては、専門家ではないので詳しいことは分かりませんが、とにかく美味しい麺であることは間違いありません♪

5．熱々の「釜あげ」で麺のポテンシャルを味わう！

「釜あげ（450円）」

 

あまり写りが良くありませんが、ご覧の湯桶で運ばれて参ります。

 

熱湯に浸されて、麺の表面がもっちりとしながらすすると口元でピチッと跳ねるような、これまでとは違った食感を味わえます！

かえしと薬味は「ざる」と同じですが、レモンが添えられているので味変を楽しむことも出来ます。

 

食べ進むにつれて麺の食感が変わって行くのが感じられる、まさに通好みの一杯であります♪

 

また他にも、カレーうどんや丼とのセット商品が御座いますが、それらは又おいおいご紹介させて頂くとしましょう。