この界隈で、鍋焼きうどんの美味しいお店を尋ねたら、高い確率で名前が出て来る実力派のうどん店!
40年に渡って営業され、周辺のみならず国道を走る長距離ドライバーなど、長年通っている常連客も多い『英ちゃんうどん』
位置は離れていますが、上下それぞれの車線に店舗を構えており、どちらの店舗にもご贔屓の客がいる程です。
・宗像市大字徳重(下り線)にあるのが『英ちゃんうどん 本店』
・宗像市村山田(上り線)にあるのが『英ちゃんうどん 村山田店』
同店のファンと話しをすると、必ず「本店派」と「村山田派」が分かれて、それぞれがご贔屓にしている店舗を、熱く語り合うほどの人気です!
また、本店が券売機で食券を買うスタイルに対し、村山田店は帰りにレジで支払うスタイルで、品書きの内容も若干違いがあったりします。
両店の共通点と、相違点を見つけるのも楽しみの1つでありますが、今回はその違いも含めていくつか商品をご紹介致します。
1.福岡のうどんと言えば、やはり絶対に忘れてはならない「ごぼう天うどん」
ごぼう天と丸天、福岡のうどんで欠かせない具材であり、これも「ごぼう天派」と「丸天派」で熱い論争が繰り広げられます!
私は「ごぼう天派」で、初めて入る店では必ず「ごぼう天」を頼むのですが、個人的にはあれば「玉子とじうどん」が一番好きですが(笑)
ご覧のとおりで、みかんを剥いたみたいな面白い形で、細切りのごぼうが揚げられております。
この揚げ方は、本店・村山田店ともに共通のスタイルで、本店は卓上に入れ放題のネギが置かれています。
昆布が効いた出汁は昔ながらの味わいで、揚げたてのごぼうの風味がつゆに滲んで、更に美味しさを増していきます♪
麺はやわらかめですが、博多うどんのような「腰抜け」ほどではなく、少し噛み応えが感じられる純手打ち麺です。
店内でも頂けますが、私はこの店の「かしわおにぎり」も大好きで、時々、持ち帰りでお願いしています。
ご覧の通り、三角定規みたいな角張った形をしていますが、かつ丼と同じく出汁の旨いお店は炊き込みも当たり前に旨い♪
さらに、付け合わせの沢庵との組み合わせが抜群の相性で、最初に考えた先人に県民栄誉賞をあげたいぐらい好物です!
2.純粋に麺の旨味が味わえる、騙しの効かない「ざるうどん」
ご覧のとおり、茹でて冷水で〆られただけの麺と、猪口に入ったかえしのみです(笑)
「ごぼう天うどん(520円)」より、「ざる」が600円と割高な理由は私には分かり兼ねますが、冷水で締める手間賃だろうと解釈しています。
薬味はネギとわさびですが、個人的に粉わさびは使わないので、ネギだけ浮かべます。
麺は45センチぐらいの長さで、箸でつまんで持ち上げやすくしてあります。
熱いつゆの時と違って、麺の弾力は〆られた分だけコシがあり、歯応えと喉越しが楽しめる仕上がりです。
かえしは節系の味わいで、ほんのりと甘みがあり余計なしょっぱさがなく、子供さんでも頂きやすい旨さです。
3.『英ちゃんうどん』と言えば、ここの代名詞とも言えるほど人気の「鍋焼きうどん」
こちらでは季節に関係なく、一年を通じて「鍋焼きうどん」を頂く事ができます。
夏場でも関係なく注文されるほどの人気で、暑気払いとして汗をかくには持って来いの一杯です(笑)
伊達巻・かしわ(鶏肉)・かまぼこ・椎茸・長ネギ・半熟玉子・きつね(油揚げ)、そして主役を務めるのはもちろん海老天!
熱々の鉄鍋で、グツグツ音を立てながらの入場はイベント感すら漂い、蓋を開けた瞬間、湯気に混じってあれやこれやと具材の香りが立ち上ります♪
ここは両店舗とも、羅臼昆布を出汁として使用していますが、その熱々の旨いつゆで煮立たせて…
かしわの旨味、きつねや玉子の甘み、椎茸の出汁、長ネギの風味などが滲み出して美味いのなんのって!
麺はふやふや状態になりつゆが絡みまくるので、その熱々のうどんを額に汗しながらすする…、これまた美味いのなんのって!!
玉子は、前半に崩してつゆに混ぜるのもアリですが、私は最後まで浸して半熟にして食べるのが好みです♪
尚、冬場になると具材の中に「春菊」が加わり、ほろ苦い大人の味わいが楽しめるのも嬉しい限りです。
紹介しているお店はこちら!
- 英ちゃんうどん 村山田店
- うどん・そば JR鹿児島本線 東郷駅 西口 徒歩15分
※このお店のページは現在ご利用いただけません
4.今回、唯一ご紹介する本店のみで味わえる変わり種「南高梅めかぶうどん」
本店からご紹介するのは、村山田店では提供されていない、めかぶを使った商品で温かいつゆか、冷やしを選択出来ます。
今回は温かいつゆでお願いしましたが、とろろの如く叩いて細かく刻んだめかぶが、麺の上に掛けられております♪
めかぶを混ぜると、磯の香りとほのかな塩味が感じられ、出汁の旨みに更なる力強さが加わります!
南高梅はアクセントで、食べるタイミングはお好み次第ですが、合間にほのかな酸味が加わる事で、口腔が良い具合にリセットされます!
但し、めかぶは丼の底に沈んでしまうため、海藻パワーや栄養素をムダにしないためには、最後まで飲み干さなければなりませんが(笑)
いかがでしたか?、福岡の県北で愛されている老舗のうどん店を、皆さんも味わってみませんか?
紹介しているお店はこちら!
店名:英ちゃんうどん 本店
住所:福岡県宗像市大字徳重845
電話番号:0940-32-6244