創業明治26年きつねうどん発祥のお店『うさみ亭マツバヤ』で、うどんとごはんのコラボ「おじやうどん」
インバウンドで賑わうミナミ心斎橋商店街から少し外れた、地下鉄心斎橋駅から徒歩数分、大阪市中央区南船場は丼池(どぶいけ)筋にある『うさみ亭マツバヤ』さんは創業1893年(明治26年)の大阪うどんの老舗。
大阪と言えばお好み焼きやたこ焼きなどのコナモン文化で知られ、お好み焼きなどのコナモンをおかずにご飯を食べるといった食文化があります。
いわゆる「炭水化物」プラス「炭水化物」のコラボ、大阪独特?の食文化ですね。
うどんもコナモン、もちろん大阪人はうどんをおかずにごはんを食べます。
そしてコナモン文化とならび、大阪はダシを大切にする「ダシ文化」の地でもありますので、大阪にはダシが旨い大阪うどんのお店が沢山あります。
その中で、『うさみ亭マツバヤ』さんは「きつねうどん」発祥のうどん店としても知られています。
その昔、うどんの付け合わせとして稲荷寿司用の甘辛く煮た油揚げを別皿にして出していたところ、油揚げをそのままうどんの入れて食べるお客さんが多かったので、いっその事最初からうどんに油揚げをのせて一緒に出す事にしたそうです。
これが「きつねうどん」の元祖とされる所以だそうです。
「おじやうどん」 780円
四角い鉄器にうどん半玉とごはん半膳が入った熱々のうどん。
うどんをおかずにごはんを食べるどころか、うどんとごはんを一緒にしちゃった「おじやうどん」です。
大阪では珍しく少し濃い色をしたお出汁は、上質の昆布と鰹節などのダシが良くきいた風味良く旨味たっぷりのお出汁です。
「おじやうどん」に入っているのは、うどん半玉、ごはん半膳、穴子、カシワ(鶏肉)、焼通しかまぼこ、肉厚で味が付いた椎茸、刻み揚げ、ネギ、生卵、紅生姜。
紅生姜がまた大阪らしい具材ですね~
先ずはうどんを一啜り。
表面滑らか、ふんわりとした食感の中にコシを感じる実に旨い大阪うどんです。
次にレンゲでごはんをすくっていただきますと、絶品お出汁に浸ったごはんがめちゃめちゃ美味しい!
うどんとごはんを交互に、合間に具、時々口直しに紅生姜をいただくというループ。
いろいろな具のなかでやはり生卵はラストでしょ?
絶品お出汁に浸ったごはんと、トロ~リ生卵が三位一体となって、あぁ~口福!
こんな旨いお出汁を残すなんてもったいない!
もちろん完食、全汁です !!
そして、昆布と鰹の旨味たっぷりの熱々お出汁に、ほんのり甘辛い絶妙味付けのお揚げさん、ふんわり柔らかの中にほのかにコシを感じるうどんの、元祖「きつねうどん」もめちゃめちゃ美味しいですよ~