関西には同名屋号や類似屋号の餃子店が幾つかあります。例えば…
【王将系】
餃子の王将、大阪王将、大阪王&餃子王
【眠眠系】
千日前眠眠、阿倍野眠眠
【蓬莱系】
551蓬莱、蓬莱本館
【三よ志系】
黒門三よ志、松屋町三よ志、島之内三よ志
【丸正系】
丸正餃子店本店、丸正餃子店阪奈店、中華丸正(旧:餃子の丸正)、中華料理丸正、天華、としや、味力亭など。
そして、今回メシコレで紹介するのは「小洞天」系の餃子店です。現在、大阪を中心に同店の系列店が複数点在しています。「住道 小洞天」「八尾 小洞天」「玉串 小洞天」「千日前 小洞天」…
他にも数年前までは「布施 小洞天」「小路 小洞天」等もありましたが残念ながらこの2店は閉店しました。今回は現在営業されている4店の「小洞天」さんを、まとめレポートをしたいと思います。それぞれの関係も店長さんにお尋ねしながら可能な限り紐解いてみました。
1.「住道 小洞天」
こちらは創業50年以上の老舗店ですが、取材拒否のお店な為、知る人ぞ知る餃子専門店になっています。創業者は中国出身のご夫婦で、昔あの「丸正」へ餃子を卸されていたらしいです。現在、創業者の娘さんが継がれ、35年目を迎えられます。こちらの餃子は小振りでキツネ色に焦げ目が付いて、見た目だけでも食欲がそそられます。一口頂くと、確かに「丸正」系の餃子に似ています。薄皮で餡はペースト状に練り込まれ、3人前くらいは軽くいけそうです。ニンニクは意外にも効いておらず、大凡100個につき一欠片程度の隠し味になっているとのこと。これならランチでも安心して頂けますね。
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2.「八尾 小洞天」
「住道 小洞天」の女将さんのいとこのお子さんが1994年に開業されたのが「八尾 小洞天」です。こちらは近鉄八尾駅の高架下に続く商店街の端に位置する餃子専門店です。年季の入った店構えで雰囲気が良く、店内の座席数は僅かです。駅近の立地からテイクアウト主体のお店です、夕方の時間帯には主婦の方が多く買いに来られています。「住道 小洞天」と同じく薄皮で柔らかい餡の餃子は、尖りのない手作りの家庭的な味付けで毎週食べても飽きない餃子と言えます。地元のお子さんからお年寄りまで美味しく食べられる餃子ですね。
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3.「玉串 小洞天」
あの花園ラグビー場の近くにあるのが「玉串 小洞天」です。現在こちらのお店は創業者の息子さんが二代目として1996年から継がれたとのことです。店内はテーブル席とカウンター席で構成され、キッチンはかなり広いです。ご自慢の餃子は「住道 小洞天」「八尾 小洞天」とはかなり違います。皮が肉厚で、サックサクの食感が特徴です。あと一口頂くと、口の中に独特の香辛料か調味料の風味が広がります。その香りの元は企業秘密の様です。因みに、こちらの創業者の兄弟子のお店が「小洞天 布施」を開業されたらしいです… 残念ながら2012年で閉店になっています。
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4.「千日前 小洞天」
大阪ミナミの雑居ビルの中にあるラーメン屋さんです。スナック街と向き合うこの店構えは昭和な感じで実にノスタルジックですね。こちらの店長は「玉串 小洞天」の創業者を師匠に、「布施 小洞天 」で修行し、同店を1971年に創業されたとのこと。餃子は「玉串 小洞天」と同様にかなりカリカリした食感で焼き揚げ仕様といった感じです。個人的には凄く好きな食感です。餃子と共に看板メニューのアッサリした中華そばと一緒に頂くと相性バッチリですね。