１．萬福本舗（杉並区）福岡の名物食材搭載！絵的に分かりやすい豚骨つけ麺！

杉並区阿佐谷南に店を構える当店。オープンは２０００年９月ですから、１６年以上に渡り豚骨ラーメンを専門としてきた古参店です。一歩店に入るとむっとくる豚骨臭、都内でこの匂いを嗅げる店はそうそうありません！

そんなバリバリの豚骨ラーメン店が提供するつけ麺はどんなものなのか？

すみません、”つけとん”くださーい！

まず麺、見た目は「らしさ」がありますね～、細ストレート麺！しかし、硬めではなくしっとり仕上げです。つけ汁は、やや味濃いめの豚骨スープでサラサラタイプ。味濃いめなので多めの麺（量は２玉分）に最後まで味付けする力は十分です。

更にこのつけ麺で見逃せないのは麺の上の具材、高菜とゆず胡椒。大勝軒系や豚骨魚介系のつけ麺では見られない福岡らしいアイテムですね！

後半、やや麺の絡まりはありましたが、つけ汁はさほど温度低下無し。調理工程を見ていると、水で締めずに茹で上がりをそのまま盛り付けてるようだったので、自然と「あつもり」になっているからかもしれません。そういえば、スープ割のスープは豚骨なのか？そのまま飲んでみると・・・あれ？味がしない・・・これはもしかして、お湯？

入れすぎるとシャバシャバの豚骨スープになってしまうので要注意です！

 

２．渋谷三丁目らあめん（渋谷区）福岡逆輸入希望！私的豚骨つけ麺の理想形はこれだ！

 「渋谷三丁目らあめん」は、経堂の有名豚骨ラーメン店「英」の別ブランド。ＪＲ渋谷駅を挟んで反対側にも「渋英」という名で店を出しています。ラーメンの方は、平打ち麺、細切りメンマ、やや醤油強めのこってり豚骨と「赤のれん」タイプの豚骨ラーメンでお薦めですが、今回は・・・

すみません、”つけめん”を麺並盛でくださーい！

特注大釜で２４時間かけて仕上げる豚骨スープ。麺はラーメンの細麺に対して、つけ麺は平打ち細麺（大盛無料）、自家製です。

まず目に付くのは麺の長さ。短い！これは啜りやすいし、汁に浸しやすくて良いですね。きっちり水切りされて硬め仕上げ。細麺でそのまま食べてもうまい麺はそうそうありません！

つけ汁は豚骨臭さを残しながら味濃いめ。細切りメンマがたっぷり入り、角切りの味の濃いチャーシューと合わせて麺によく絡みます。

実は約９年ぶりにこちらのつけ麺を食べましたが、あの時の感動がそのままだったことが嬉しい！麺がとにかく進む良質な豚骨つけ麺、これぞ、博多ラーメンの延長上にある理想の豚骨つけ麺ではないでしょうか？ 

 

３．無鉄砲 つけ麺 無極（中野区）極太極濃の豚骨つけ麺を味わいたいならここだ！

全国の豚骨ラーメン店の中で最も濃厚な店はどこか？恐らく少しラーメンに詳しい人なら「京都の無鉄砲です」と答える人が多いのではないか（ラーメンマニアは特に）。その「無鉄砲」系列の豚骨つけ麺が、あるのです！しかも、東京に。名は「無極」、しかも２０１０年と結構前から東京・野方駅最寄に店を構えています。

すみません、”濃厚とんこつつけ麺（並）”をくださーい！

ガッチムッチの極太麺、実は並盛の麺量は２００g（中盛同料金）で、つけ麺にしては少なめ。にも拘わらず食後の膨満感がハンパない！なぜか？それは・・・どろどろの泥のような豚骨つけ汁のせい。

このつけ汁、「無鉄砲」グループらしく、豚骨と水のみで極限まで炊き上げられており、飲んでいると喉が痛くなってくるほど濃い！つけ汁の絡みが良すぎて、浸すではなく、搦めとるように食べるので、正直、猛烈に飽きがきますし、その濃さから若干胃の危険を感じるほどですが、とにかくうまいから麺の咀嚼とつけ汁を飲む手が止まらない。

「無鉄砲」同様、（濃厚ラーメンを偏愛する）濃厚民族にとっては、中毒性のあるヤバい食べ物です！

 

以上、東京ならではの豚骨つけ麺３軒、いずれも個性が光る店ばかりでしたね。わたくしの故郷・福岡では「豚骨魚介つけ麺」は徐々に増えてきてはいるものの、この３軒のような豚骨の特徴を生かした「豚骨つけ麺」は、実はほとんど見かけません。豚骨帝国・福岡だからこそ、これらに劣らぬ「豚骨つけ麺」が現れてほしい、そう願ってやみません！