JRの新子安駅で降りて、隣の京急新子安駅前の踏切を渡ると、すぐ左手に見るからに渋~い雰囲気の居酒屋が。
「市民酒蔵」とは何でしょうか?
メシコレキュレーター、酒場案内人の塩見なゆさんによると、
戦時下の物資不足の時代、お酒も配給制でした。でもそれだけでは物足りないひとはいるもので、闇酒が影で流通するようになりました。それを防ごうと県が主導で酒場を再編・管理を目的に作られたのが市民酒場の始まり。戦後しばらくするとその制度はなくなるも、街に根付き愛され続けてきた市民酒場は、70年のときを経て、いまも横浜の街の飲兵衛の心を満たしています。
だそうです。
※引用元:塩見なゆさんブログ『酒場めぐりマガジンSyupo』(http://syupo.com/archives/14932)
立派な暖簾をくぐって店内に入ると、左手に細長~い対面式カウンターが鎮座!
30人ぐらいは座れそうです。インパクト大で圧倒されること間違いなし。
カウンターの奥、細長い壁の端から端までずらっと貼ってある短冊のメニュー。これがまた芸術的。
カウンターの端に座ると、奥に貼ってあるメニューがまったく見えません(笑)。近くまで行ってメニュー確認。
重厚な木のカウンターに腰かけ、まずは瓶ビールから。サッポロの赤星がこの渋い雰囲気に合います。
酒のアテはバリエーション豊富。値段も100円台から500円台とリーズナブル。さすがは市民酒蔵!
何を食べようか迷いますが、やはり煮込みは必須。
ぷりっぷりのモツとこんにゃくの入った一品は、味噌ベースで濃いめの味付け。ビールに合うのは当然。
定番のポテトサラダとシメサバ。
安定感のある美味さ。やはり、煮込み、ポテサラ、シメサバの美味しい居酒屋に外れなしの法則。
日本酒の品揃えも抜かりなし。
純米酒や、季節の限定酒など、なかなか良い地酒のセレクト。
普通酒をコップ酒でやるもよし、純米酒をお猪口でゆるゆるやるもよし。
訪れた日は、なんと小布施ワイナリーの限定日本酒、純米生原酒ソガ・ペールエールを発見!!!
これは飲まなきゃ、ですわ。
日本酒のアテに、ゴボウのフライ。
こちらもどっさりと盛られてボリュームたっぷり。
炭酸系に戻りたくなって、トリスのハイボール。
合わせるのは、たらこのうま煮。
スナック感覚なんですが、これがお酒に合う。
ホッピーや、焼酎、サワー系も充実してます。ベースの焼酎は定番キンミヤ焼酎です。
テーブル席にはグループ連れのお客さん、カウンター席には1人のお客さん、少人数のお客さんがそれぞれ楽しく飲んでます。
隣合わせた別のお客さんと、このメニューが美味しいといった話で仲良くなれる居心地の良さ。
ちょっと飲んでつまんで1人2000円ぐらいから、1人あたり5000円を超えることは今まで経験なし。財布にやさしいところも「市民酒蔵」。ノンベエにはたまりませんわ。
今晩も帰宅前についつい寄り道してしまいそうな、魅力あふれるお店です。