名物その1 刻み生姜のアクセントがたまらない、チートの生姜炒め
桜木町から大岡川を日ノ出町方面へ。野毛の外れの京急日ノ出町駅に近い路地裏に佇む第一亭。
ホルモン料理と台湾料理がウリの中華料理屋さん。「豚足・豚耳・豚舌・豚頭肉」と書かれた看板がインパクトあり。
横浜に住んで以来、かれこれ20年近く足しげく通っている中華の名店です。
昔からグルメ番組に取り上げられることも多く、お客さんがひっきりなしに訪れる超有名店ですが、運よく席が空いていたら迷わず店内へ。
メニュー構成は、もちろんオーソドックスな中華料理も幅広くラインナップされてますが、なんといってもホルモン系料理が特徴。
まずは、瓶ビールと同時に、「チートのしょうが炒め」を注文しましょう。看板メニューのひとつ。
ビールを軽く一杯やりながら、料理の到着を待ちましょう。
「チート」とは豚の胃のこと。胃は普通「ガツ」ということが多いのですが、第一亭では「チート」と呼ぶようです。
チートと千切りの生姜を炒めて、餡かけしたとろみのある一品。ココでしか食べられないメニューです。
生姜が効いていて、想像以上にサッパリとした味付け。チートは柔らかくてプリプリの食感。これがビールに合わないわけがない。一度食べればハマること間違いなし!
訪れるたびに必ず頼む一品です。
名物その2 ニンニクが絶妙に効いている餃子
続いて注文するのは、「餃子」。
オーソドックスな焼き餃子ですが、ココの餃子は包み方が独特の形。
こんがりとした焼き目がそそりますねー。
中には豚肉とニラとネギ。ニンニクがかなり効いていて、これまたビールのお供として完璧。
名物その3 誰もが注文する裏メニュー「パタン」
他にも魅力的なメニューが目白押しですが、〆に必ず注文するのは「パタン」。
パタン???
こちらは裏メニューで、メニュー表には書かれていないのですが、ほとんどのお客が注文します。あちこちで「パタン」、「パタン」という声が(笑)
もともとは賄い用のメニューだったとのこと。メニュー名の由来は、中華用包丁でニンニクを潰すときの「パタン」という音から名づけられたとか。「チート」といい「パタン」といい、暗号のようですね。
茹でた太めの中華麺を冷やして、ごま油と醤油のタレと刻んだ生ニンニクがたっぷり載っています。「中華風ペペロンチーノ」と言うようなシンプルな佇まい。中華スープ付き。
一口食べると、ニンニクの強烈な刺激が口いっぱいに広がります。
いや、いつ食べても絶品。ハマること間違いなし!
ただし、ニンニクの強烈な匂いが翌日まで残ること必至なので、覚悟しておきましょう。
これを食べて家に帰ると、嫁さんに「第一亭でパタン食べたでしょう?」と確実にバレます(笑)
基本は、そのままダイレクトに食べるのがパタンを一番美味しく味わう食べ方ですが、添えられた中華スープにつけて、つけ麺的な食べ方をするのもおススメ。ちょっとマイルドな味わいになります。
まだお腹に余裕がある方は、シンプルですがちょっと懐かしい気分になるチャーハンもおススメです。
ビールとチートと餃子とパタン。個人的に王道の注文パターン。
時々無性に食べたくなって、2か月に1回のペースで暖簾をくぐっている気がします。
いつまでも健在でいてほしい中華の名店ですね。