有名なご当地ラーメンこそないものの、県内に様々なラーメン店がある宮城県。県都の仙台市にも様々な名店があるが、それだけでなく、人気店が各地にあるのが宮城県の魅力。今回は、南は蔵王町、北は気仙沼市までで押さえておきたい鉄板の名店を紹介します。
1.【仙台】全国的人気の「肉そば」は、量で満腹・味で満足!「五福星」
仙台を代表する名店として、全国にもその名を轟かせている「五福星」。つけ麺も人気を集めているが、まず食べてみてほしいのが「肉わんたんそば」。豚骨と煮干をベースにしたスープは、背脂や醤油ダレにも決して負けていない。自家製の「シルク麺」が滑らかさを表現し、たっぷりのチャーシューと共に、皮が滑らかで肉をしっかり詰めたワンタンも一気に食べられる。
季節限定メニューだが見逃せないのが「肉わかめそば」。気仙沼の漁師から直接仕入れるワカメは肉厚で、口の中で吸い付いてくるインパクトに驚かされる。
サイドメニューやデザートなどもあり、一人一人の店員が常にお客様を見た心遣いを実践している名店です。
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2.【仙台】鶏の味をスープとチャーシューで存分に楽しむ行列店!「中華そば 嘉一」
ご主人が、東北地方の名店2軒で修業して2009年に開店させた店。鶏本来の味を出す事を第一義にして、鶏の大きさや季節に合わせて火加減を調節した、鶏のみの「純鶏スープ」に、鶏油をかけている。もちもちの中太麺に手揉みを加え、スープの味を勢いよく口の中に入れられるようになっている。国産の親鶏を使ったチャーシューはコリコリした食感が独特。
「中華そば」「塩中華そば」は見た目には大きな差がないが、淡い中に醤油と塩の味付けが丁寧に広がってくるので、その違いを味わってもらう為にも両方食べてみてほしい。
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3.【仙台】宮城県に朝ラーメン文化を広める若手の人気店「伊藤商店」
ご主人は会津地方の名店で修業。喜多方ラーメンで知られる「朝ラー」の文化を広めるべく、朝7時から営業している。豚骨と煮干を使ったスープは澄んでいて、「金の中華そば」という名前に恥じない色合い。中太の多加水平打ち麺が喜多方ラーメンっぽさを表わしている。
「白のエビワンタンそば」は、背脂をかけて白さを出し、つるんとした食感のえびワンタンが加わってボリューム感もたっぷり。
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4.【蔵王】白石の本店ともひと味違う味が蔵王の山あいに!「中華亭分店」
宮城県の南側の蔵王町の「中華亭」は、白石市の「中華亭」の分店という位置づけだが、こちらは「中華そば」とトッピングだけの営業で、スキー場のレンタルショップに併設されている店舗。しかし、製麺所も備えられていて、朝から地元だけでなく、県内各地からお客さんが集まる人気店。白石市の名物「うーめん」にも使う高級な小麦粉を使い、張りを持ちながらツルンとした食感が楽しい中細麺に。豚骨、鶏ガラ、煮干を使ったスープとの相性も良い。
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- 中華亭分店
- ラーメン店 JR東北本線 白石駅 バス45分
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5.【東松島】「ラーメンの鬼」佐野実氏直伝の味を味わえる!「支那そばや」
神奈川県の「支那そばや」創業者として知られる佐野実氏に師事し、1999年に開店。こちらでは醤油味の各種メニューのみ提供(塩味は水曜日のみの販売)。「ワンタンめん」は、山水地鶏と県産豚骨を使った動物系スープに、節類を中心にした魚介系スープをブレンド。国産小麦を使った自家製の細麺は平ザルで丁寧に湯切りされている。滑らかで長さもあり、啜っていくとスープを丁寧に拾い上げてくれる。バラチャーシューがスープに油分を加えていて、つるんとした食感のワンタンもトッピングする価値がある。
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店名:支那そばや
住所:宮城県東松島市赤井字鷲塚11
電話番号:0225-83-3620
6.【石巻】地元で人気の野菜たっぷり「みそタンメン」を食べるべし!「大王」
石巻市を代表する老舗で、地元客が行列を作る為、店舗の横の倉庫が客待ちスペースになるほどの人気店「大王(ターワン)」。一番人気の「みそタンメン」は、山盛りになった野菜に驚かされる。しかし、野菜はしっかり炒められているので食べやすく、しんなりしたモヤシと、シャキシャキしたキャベツの食感の差が楽しめる。野菜や豚肉の味が、味噌ダレを加えたスープに流れ出していて、食べ飽きる事ない一杯になっている。平打ち麺もしっかり茹でられ、スープや野菜に負けていない。
澄んだ醤油味の「ラーメン」はあっさりしたスープに細麺という、老舗ならではのスタンダードな一杯。味噌との対比を感じるのも楽しい。
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- 大王
- 中華料理 JR仙石線 石巻駅 徒歩4分
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7.【気仙沼】自家製麺になって人気も完成度も急上昇!「中華そば まるき」
気仙沼にあった「まるき食堂」の三代目だったが、東日本大震災で店舗が全壊。場所を変えてラーメン専門店として開業した後も、味を改良し続け、2014年からは自家製麺に切り替えている。
一押しメニューは、カタクチイワシやマイワシの煮干をふんだんに使った「港町の煮干そば」。スープは鶏ガラと煮干をブレンドして、煮干の苦さは抑えながら鶏の旨みの中で存在感を示している。細ストレート麺がスープに馴染み、炙った豚バラチャーシューの脂もスープを変化させてくれる。
「61年目の中華そば」は、煮干や昆布を使った和出汁を動物系のスープをブレンドして脂を加え、力強い自家製中太麺との相性もよい。常に味の改良をしている店だけに、今後も注目せずにはいられないお店です。