創業４９年、ガッツリ食べられる老舗の大衆洋食屋さん

近鉄長瀬駅から続く学生通りを、マグロ養殖で有名な近畿大学に向かって歩くこと１０分。

キャンパスのシンボルでもある、重厚な赤レンガが威容を誇る西門のスグ前に、安くてボリューム満点の洋食屋「キッチンカロリー」があります。

 

１９６７（昭和４２）年９月１日の創業と言いますから、４９年の長きにわたって近畿大学の学生や教職員、それに近隣住民の胃袋を満たしてきたんでしょうね。

そう思って見てみると、店頭のショーケースや看板もただくたびれているだけじゃなく、長い間このお店を支えてきたんだなって感慨深く思えてきます。

使い古されて味のあるテーブルとイス、それに壁掛けの扇風機なんかがレトロさをかもし出す店内も、その長い歴史を静かに物語っているようで良いですね。

写真を撮った時はまだ他の客の姿は見当たりませんが、この後スグにサラリーマンやガテン系のお兄さんたちで８割方は埋まっていましたよ。

メニューの中では“ガチャ鉄板焼”という、キャベツ・ピーマン・ニンジンなどの野菜、それにちょこっとの豚肉をカレー風味に炒め、生卵をのせた鉄板焼きが、一日分の野菜も摂れて圧倒的な支持を得ているようです。

カレーライスや焼き飯、サンドイッチ類は４００円台からと、いつの時代ですか？的な激安のものがあるかと思えば、４,０００円もするようなサーロインステーキまであって、ターゲット客層のゾーンの広さがクスッと笑えたりもしますね…（笑）

 

ポークカロリー鉄板焼 ８１０円　＋ごはん大盛り １００円

コチラのオススメ“ポークカロリー鉄板焼”は、豚ロース肉と大量の玉ねぎを、ほのかにニンニクを効かせた甘辛味に炒めた上に生卵をのせたものを、熱々に熱せられた鉄板での提供となります。

添えられているスパゲッティーに、トマトソースではなくケチャップがかかっているのも、なんだか懐かしい感じがしますね。

ポークカロリーもスパゲッティーも時々底の方をかき混ぜないと、うかうかしてたら鉄板の熱で焦げついてしまうので注意が必要です…(^_^;)

ご飯は並サイズでもお茶碗２杯分以上の４００ｇ、プラス１００円で大盛りにすると、なんと６００ｇのガツ盛りと言いますから、体育会系男子や腹ペコサラリーマンたちも大満足ですね。

カツカレー（大盛り） ６８０円

マヨネーズをかけた千切りキャベツが箸休め的な存在になってます。

味の方は昨今はやりのインディオや東南エスニックな感じではなく、どちらかと言うとモダンでオーソドックスな欧風カレーですね。

そぉ言えば外で食べるカレーってこんなだったなぁ…って懐かしい感じ。

カレーに隠れて分かりづらいですけど、豚カツも一枚シッカリのっていて、全体のボリュームは結構あると思います。

時代の流れで食べ物屋はどんどんオシャレになってきたけど、こぅゆう昔ながらの洋食屋さんってヤッパリ良いですよね♪

後継者がおられるのかどうか分からないですが、いつまでもこのままの姿を留めて欲しい、そんな風に思える懐かしい洋食店のお話でした。