甘~いとろけるシアワセな生キャラメルがいただけるという郡山のカフェ。だけどちょっと変なんです?!
福島県郡山駅。
新幹線で降り立つと、駅前のアーケードをまっすぐ3,4分。
ホテル「郡山ビューホテルアネックス」を目印に曲がったら、お目当てのお店はもうすぐ。
安積國造神社の参道にあたる道に建つお店なので、鳥居を一つくぐって向かいます。
石畳の道は風情ありますね。
素敵な路面にあるカフェですが・・・「向山製作所」???
ガラス戸が素敵なこちらのカフェ、生キャラメルで一躍有名になったカフェなのだそうで看板には「向山製作所」と書いてあります。
・・・製作所?!
そうなんです。
こちらのカフェを経営するのは、モバイル電子部品の開発・製造を手掛ける、れっきとした製作所。
「なぜカフェを??」 そう思いますね。
ええ、私もです(笑)。だから郡山に来たからには、寄ってみたかったのです!
ずらりと並ぶフレーバー生キャラメルに目移りしてしまう!
入るとすぐに目に入るのが、生キャラメルがずらっと並ぶ圧巻のショーケース。
「向山製作所」の看板メニューとあって、どれもおいしそう・・・!
カラメル、ノースミルク、紅茶、山塩、抹茶、えごま、マロン、ビター・・・うううう。見ていただけでヨダレが(´ρ`)
はっ! でもせっかくカフェに来たのですから、まずは何かいただいていきましょう!
店内はウッディーな落ち着く造りで、テーブルの数は5つ、6つ。すでにその半分ほどは女性客で埋まっていました。
「向山製作所」のもう一つの人気メニュー、パンケーキに目を奪われ、夕食前というのにどうしても食べたくなりオーダー。
ランチタイムといったくくりはなく、パンケーキと食事のセットになったお得なプレートメニューもありましたが、今回はティーセットというパンケーキとドリンクに。
ドリンク代に280円をプラスすると、パンケーキが一枚付いてくるものです。
するとまず、店名の印字のある白い陶器のケースが運ばれてきました。
「サービスの生キャラメルです。本日はお紅茶になっています。」とのこと。ケースを開けると生キャラメルの包み紙が入っているではないですか!
生キャラメルは、口に含むとキャラメリゼされた上の部分がパリパリと小気味よく舌の上で砕けます。
銅製のお鍋で火にかけ、ていねいに練り上げ仕上げたという生キャラメルはふわりと紅茶が香り、やわらか! 舌で押すとなめらかな喉越しでとろけていきます。
お、おいし~~~い(感涙)!!
すべてのパンケーキにはコク深いキャラメルソースが無料でついてくる!
おまけのキャラメルに感激していると焼きたてのパンケーキが。
なんと、パンケーキにはキャラメルソースが無料でついてくるのだとか!
私はさらに別途オプションで生クリームと塩バターがあったので、塩バターを注文してみました♪
パンケーキにも陶器のケースと同じく刻印入りです。
まろやかな塩バターを塗り、そこに生キャラメルソースを落とすときは至福の瞬間!
懐かしのホットケーキのような目の詰まった生地に、塩バター、そしてあたたかい生キャラメルソースがつつつつーとしたたり、沁み込んでいきます。
甘さの中にもほろ苦い香ばしさも感じられるソースは、合わせたドリップコーヒーにもぴったり。
香りを愉しみ、その余韻にじわじわ浸りたくなる気持ちのほっと和む昔ながらのパンケーキです。
もちろんおいしくパンケーキを平らげたあとは、ショーケースの生キャラメルもお買い上げ!
悩みに悩んで、一番人気だという定番の「カラメル」をチョイスです。
お会計のときレジのお嬢さんに、おいしかったお礼と「なぜ電子部品メーカーさんが生キャラメルのお店を?」とうかがってみました。
ときは遡り、バブルがはじけた平成7年。
電子部品を取り扱い15名ほどの従業員で経営していた向山製作所も、不況の波に飲まれ業績が傾き始めたそう。
その時に社長が、「何かあった時のために副業でお弁当屋でも始めよう!」と思い立ったのがフード事業を始めたきっかけなのだとか。
でもあいにく製造場所がない。社内の給湯室のコンロでできる飲食事業がないか・・・と頭をひねって思い立ったのがこの生キャラメル製造だったというから驚き!
規模が小さいからこそこだわることができる鮮度や無添加など原材料への妥協のなさが活き、ひと粒ひと粒に手のぬくもりの感じられるあたたかな生キャラメルに仕上がっていると感じられます。
ものづくりの精神は機械もスイーツもきっと同じ。
手を抜かず小さなことほどコツコツと。
そう思わずにいられない「向山製作所 表参道カフェ」の開発秘話でした。
紹介しているお店はこちら!
- 向山製作所郡山表参道カフェ
- カフェ 連絡バス(福島空港-郡山) 郡山(福島県)駅 徒歩4分
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