歌舞伎町近くにありながら、大人がゆっくりグラスを傾けられる心地よさ。
靖国通りに面したビルの4F。エレベータのドアが開くと入り口と看板が現れます。店内は、シックに色をまとめたフレンチ風で、テーブルセッティングもしっかりとしていました。新宿東口、歌舞伎町近くにありながら、大人がゆっくりグラスを傾けられる心地よさ。ワイン好きな友人を誘うにもちょうど良い感じです。 あまり夜遅くまで居られない友人と一緒に早めのディナーを頂きました。メニューはアラカルトと迷い、色々と食べられるシェフおまかせの「お取分けコース」¥3,700 をお願しています。(全て2人前が一皿に盛り付けられてサーブ)
シェフおまかせの「お取分けコース」
「パテ・ド・カンパーニュ」 ビストロと言えば、パテカン!とも言える一品が出てきました。非常に肉感が多く、また厚みもたっぷり!二人でシェアして頂きましたが、ワインメインの人だったら、これでお腹がいっぱいになりそうなボリュームです。また、付け合わせに、ゆかり(ふりかけ)をまぶしたピクルスに、山椒、和辛子に風味が似ているポップマスタードを使ったりと、和のテイストを上手く合わせているところが、面白かったです。
「自家製牛タンコンフィのサラダ」しっかりと味わいのある牛タンのスライスが、グリーンサラダに乗せられていました。このスライスされた厚みが、とても食べやすくサラダとのマッチングが美味しい。
「鮎のスミ粉焼き」こちらのお皿は、思い切りシェフの遊びを感じます。なんと鮎を大名卸しにひらき、中に赤みそ・鮎の内臓・コニャックをミックスした物を挟み、周りにはセモリナ粉をイカスミでアレンジした物をまぶし、グリルしていました。下に引かれたソースは、黒米を潰したソース。まるで ”鮎ご飯”が形を変えて、フレンチに大変身!と言える アッと驚く見事な変化でした。
「サーモンのミキュイ、クスクスといくら添え」スコットランド産のサーモン使用しています。いくらをつぶしながら、クスクスと和えて、ソースの様にし絡めて頂きます。 私はこの火入れに弱くて~!!!ミキュイと聞くとついつい頼んでしまうのです。これがコースに含まれていて本当に嬉しい。
「鹿肉のハンバーグ」今まで大分食べてきたと思うのに、こちらお皿が本日のメイン!!しかもかなりの大きさです。鹿肉をたっぷり使用。 というより、なんと!ほぼ鹿肉100%(2%のみ豚の脂をつなぎとして加えています)その為、ハンバーグなのに、ひき肉からもう一度ステーキに戻って来たかのような、肉肉しい食感を受けました。ソースも濃厚で、高級フレンチレストランでメインを頂いているかのような錯覚に陥ります。
個性的なボトルに出会えるグラスワインが豊富。
鹿肉に合わせてお願いしたのが、こちらの二種。Georges Vigouroux Pigmentum Malbec Cahors (ジョルジュ・ピグヌー ピグメンタム マルベック)とPotron Minet En Goguette (ポトロン・ミネ オン・ゴグッテ)どちらもフランス産の赤ワインですが、スペイン側とイタリア側の両極に近い産地の物。味わいも面白く、黒ワインと言えるくらいに、濃~~いカラーをし、まさに肉に合うワイン!と思えるマルベックに対し、ゴグッテは香りと味わいが反比例するような面白いワインで、デキャンタを使わないと開かない個性的な一本でした。
ワインを飲んでみて分かったのですけど、こちらにいらっしゃるソムリエさん、ワインが本当にお好きなんですね!!お店でワインを出す場合、料理に絶対合う(ハズさない)を重要視されがちですが、割と小ロットで冒険的な物も仕入れている様子。私はグラスで試せる場合は”どれだけの出会い”が出来るか!というのも重要だと思うので、こういった個性的なボトルに出会えると本当に楽しくなります。
普通に飲むのでしたら、ワイン3杯で¥3,000のワインペアリングがかなりお得。でも、私は飲み切れないので、一杯の量を少な目にアレンジしてもらったりもしました。お話も大変興味深いので、忙しくなさそうでしたら、沢山話しかけてみると良いと思いますよ。
『ビストロ CAVACAVA(サヴァサヴァ)』 は、店名に”ビストロ”と入っているのですが、内容は完全にフレンチレストランレベルです。しかもお値段は、このコースで¥3,700(税サ別)は、正直、信じられません。ワインもグラス¥1,000以下からあるので、あれこれ飲んでもお財布の心配もなし。一番このお店に合いそうなのは、ワイン好きの女子会かな!でも、カップルデートも気取り過ぎず、味は大満足なので、お薦めしちゃいます。
そうそう!!お店の奥は、Barスタイルのカウンター席、そして、閉店も23時近いので、2軒目にもう少しワイン飲んでからか終電で帰る。なんて使い方もイイですね~。