激戦区の注目店！お手ごろなコースとワインペアリングが魅力のフレンチ

最終更新日： 2017/09/06

この記事で紹介するのは…東京でオススメの『Craft WINE N（くらふとわいんえぬ）』（東京都港区東麻布2-15-13-B1）について紹介している記事です。フレンチ・イタリアン事情に詳しいikukoさんがおすすめのメニューなど詳細にレポートしてくれています。

麻布十番から東麻布方向の住宅地に佇む『Craft WINE N （クラフトワインエヌ）』。程よく力の抜けたお料理とワインのマリアージュが絶妙で、家の近くにあったら毎週通ってしまいそう。食道楽な人間は、やっぱりこのエリアに住むべきなのかもしれない。

『Craft WINE N （クラフトワインエヌ）』は、麻布十番駅と赤羽橋駅のちょうど真ん中あたりの位置で、私は十番からお喋りしながら5分強、そんなに遠いとは思いませんでした。（ちなみに赤羽橋からの方が近いとの事）

テーブルとカウンター合わせ25席ほど、コンパクトながらも鏡を配し空間の広がりや、壁や背もたれで半個室感を上手く出していたと思います。そして、キッチンに面した広めなカウンターは一番最初に埋まってしまう人気のお席。確かに！ソムリエさんやシェフと会話しながらお食事が出来るのは楽しいですよね！！

店名に”ワイン”と入っているだけあり、ワインリストは読みごたえあり。開くとソムリエさんが昨年行かれたドイツ葡萄畑の写真に、masaki’Sセレクトはオーナーが選んだワイン達。かなりアットホームなリスト作りに、思わず笑みがこぼれます。各々２～３本しかストックしておらず、どんどん新しい物に変わっていくらしく、これまたワインとの出会いを求めて日々通ってしまいそうな気配が。しかも、値付けもかなり良心的に感じました。

初めての訪問でしたので、シェフのおまかせコース5皿（￥5,000）＋ワインマリアージュ（￥2,800）に。お店のコンセプトが「“優しいフレンチ”と“珠玉のワイン”のマリアージュを楽しむ“Fine Wine Dining”」であり、お食事もしっかり力を入れているので、非常に楽しみです！

「アミューズ」。ワインに合わせた軽い前菜との事でしたが、”マグレカナール（鴨肉）にフランボワーズ＋ブールチーズソース、パイ生地にタプナード、トマトと玉ねぎ、イトヨリ乗せ”と、1つ1つに手が込んでいました。

スペイン産ビオワイン「Bodega Maranones Picarana （ピサラナ）」。ビオワインは割とハズレを引いてしまう事が多いのですが、私はこれ好き！やはり詳しい方におまかせすると、自分では発見できない出会いが待ち受けていますね！！

冷前菜「鮪のマリネエスニック風」。盛り付けや色合いが素敵な一皿。一番下にクスクス、その上にはアボカドペースト、一番上にマグロ、そしてスパイシーな風味が効いたソースとマグロが良く合います。

自家製パンは、噛みしめると粉の味がじわっと出てくるタイプ。わふわふとしているパンよりも、私はこちらが好きなので、つい手が出てしまいます。食べすぎ注意でした。

温前菜「仏産パンダード胸肉のポワレ、伊予柑と蕗の薹」。パンダードはホロホロ鶏のこと。このあっさり目のお肉と、キャラメリゼされた伊予柑の爽やかな甘さ、蕗の薹パウダーの苦味、この3つの組み合わせには悶絶させられました。美味しすぎ。

赤ワイン「穂坂マスカット・ベリーＡコールド・マセレーション」。山梨：本坊酒造のワインです。チャレンジ精神旺盛なワイナリーらしく、白ワインと同じような温度管理で赤を作ったとの事。香りは”綿あめ”の様な甘い香り、しかし味わいはドライ目と、相反する面白いワインでした。

つづいて、白ワイン「CATENA ALAMOS CHARDONNAY」。フルーツ系の香りと樽香、そして、しっかりと味わいが感じられるアルゼンチンワイン。家ワインにストックして置きたい感じのワインです。

肉料理「鶉のファルシ」。しっかり中身の詰まったうずらちゃん。このころんと可愛らしい姿に惹かれます。女性はフレンチのメインで、鴨や鶉好きですよね！！割としっかりと濃厚なソースが添えられているので、必然ワインもしっかり目に。

ワイン「Jean Marc Monnet Dom. Chataignier Durand Julienas」。フランス・ボージョレーのワイン。とても美味しかったのですが赤が少し苦手な私には濃厚ぎみ。なので半分ほど友人にシェア。結果、メチャ喜んでもらえました。ｗｗ

口直し「蜜柑のグラニテ」。一口サイズの大きさがちょうど良い。デザート「ショーソン・オ・ポム」熱々焼き立てのアップルパイ。添えられたラムレーズン風味のクリームと合わせて食べるとほっぺが落ちます。このお値段のコースで、デザートまで美味しいのは嬉しかったな。

ソースなど細かな所まですべて手作りされているシェフ、そして考えられたワインペアリングと、非常に良いディナーを楽しむことが出来ました。まだまだオープンしたばかり、これからどんどん伸びて行くのではないでしょうか！

帰りがけ、アラカルトメニューものぞき見してみたら、メインで￥2,000弱でした。カウンターで、会社帰りに一人”前菜とワイン”も良いし、メインだけのしっかりディナーもありですね。手前の8人でワイン会していたチームもかなり盛り上がっていたし、私も今度ここでワイン会企画しちゃおうかな～！なんて思ってしまいました。