　東京の中でも、山手線沿線はかなりのラーメン激戦区。人気店のネクストブランド、地方の名店の東京進出店など、どんどんラーメン店が開店してます。今回は2016年に開店した店だけで10軒を紹介します。様々な味を持っているので、一度は食べてみてほしいお店ばかり。山手線の定義上の起点、品川駅から外回りで出発進行！

１．【品川】「塩らーめん」の人気店が品達に登場。夜は「味噌らーめん」も楽しめる！「麺屋翔」

　西新宿に本店を置く「麺屋翔」が、４月に品川のラーメン店集合施設「品達」に出店。本店でも看板メニューの「香彩鶏だし塩ラーメン」は、鶏の旨みを詰めたスープに複数の塩をブレンドしたタレが自然に馴染み、すっきりしながら後味が印象に残る奥深い一杯にまとめられている。

　本店では水曜日限定の「味噌らーめん」は、こちらでは毎日17時から販売。とろみがあって濃厚な旨みを感じるスープに味噌ダレがマッチ。中太の黄色い縮れ麺も味噌ラーメンと相性がよい。仕上げに山椒をきかせていて、味噌との相性もよく更に麺を啜らせてくれる。

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麺屋翔品川店: ラーメン京急本線品川駅高輪口徒歩3分

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２．【五反田】人気店主が新たに手掛ける、アラフォーの為の中華そば！「いつものねかせ屋」

※[編集部追記]こちらのお店は閉店しました。　

３月に開店したこちらは、味の向上を目的に一時休業し、６月に再開店。2005年に「アラサーの自分が食べたい味」として「つけめんTETSU」を立ち上げた店主が、「アラフォーの自分が食べたい味」をテーマに作り上げた味。ラーメンの前に、一口サイズの「リフレッシュドリンク」を出してくれるのも他にないサービス。酸味とほのかな甘さで落ち着ける。

　「逸物」の意味を持たせたラーメン「いつもの」に、トッピングの組み合わせ（写真は味玉入り）。豚ゲンコツやアゴだし、昆布や椎茸などから採ったスープを一晩寝かせ、麺も平打ちの縮れ麺を一晩寝かせたもので、店名の「ねかせ屋」もここから取っている。熟成させた味わいが深みを増している。TETSUとは全く異なるコンセプトながら、魅力ある一杯は要チェック。

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店名：いつものねかせ屋

３．【渋谷】「さんまラーメン」が広島で人気の店が、突然渋谷に誕生！「永斗麺」

　広島の名店で修業し、市の中心部で人気を集める「永斗麺」が、渋谷区神南の山手線沿いのカフェバーだった場所に、８月に電撃開店！

　看板メニューの「さんまラーメン」は、豚ゲンコツを一気に煮込んだスープをベースに、サンマから抽出したエキスや魚粉、醤油ダレを加えていて、魚や豚骨の臭みを出さずに、無化調ながらも旨みはしっかり。炙った豚バラ肉が香ばしくまとめられている。中細ストレート麺がシャッキリと茹でられ、濃厚スープにも負けないインパクトを出している。

　既存の油そばとはひと味違う「あぶら麺」は、麺の下に背脂とサンマ味の醤油ダレが入り、ピリ辛で独特の食感が楽しめる。

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店名：永斗麺神南店
住所：東京都渋谷区神南1-9-5 2F
電話番号：03-6455-0424

４．【新大久保】時代を飾った名店が、新しいスタイルで復活！「竈 TOKYO」

　1999年創業で行列を作った「竈」。閉店後にご主人が立ち上げていた「ぼり・うむ」の夜の部をリニューアルし、「竈 TOKYO」をリスタートさせた。とはいえ、メニューは当時の復刻ではない。

　現在提供しているのは「味の二重奏」一本。これまでご主人が作ってきたラーメンの集大成ということで、具には、創業時の燻製した味玉やチャーシューから、「ぼり・うむ」で提供している鶏ハムなど９種類を別皿で提供。国産小麦を使った麺を「清湯スープの醤油味」「鶏白湯スープの塩味」の２種類のハーフサイズでいただく。時間をかけて２杯を味わう新スタイル。鶏白湯スープに入れていただくチーズ入りの〆ごはんも用意している。

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店名：竈 TOKYO
住所：東京都新宿区大久保2-2-15
電話番号：03-3202-2900
FBページ：https://www.facebook.com/kamado.tokyo

５．【池袋】熊本ラーメンとはひと味違う玉名市の豚骨ラーメンを創作！「熊本玉名ラーメン」

　2016年９月に開店したばかりのこちらは「石神秀幸極み麺selection」の第６弾。熊本県におけるラーメン発祥の地とされる「玉名ラーメン」を食べ歩いた、「渡なべ」店主の渡辺樹庵氏が味をプロデュース。様々な味がある玉名ラーメンだが、特定店の味をコピーするのではなく、玉名で得た全体的なイメージから味を構築している。

　この店の「熊本玉名ラーメン」は、豚ゲンコツを使った濃厚なスープをタレが下支えしていて、まろやかだがインパクトあり。中細麺も熊本ラーメンとの違いを実感させる。柔らかく薄切りのチャーシューが三枚並び、青ネギ、キクラゲ、海苔が乗る。

　玉名ではラーメン配膳後にニンニクチップの希望を聞く店もあるが、ここでは食券機で「あり」「なし」を選択する。「あり」ならば細かいニンニクチップがスープに更なる力を加えてくれる。

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店名：熊本玉名ラーメン
住所：東京都豊島区南池袋1-24-5
公式HP：http://kiwamimen.jp/
FBページ：https://www.facebook.com/kiwamimen

６．【西日暮里】鶏ベースのスープが滑らかな食感を生む！「麺屋義」

　2016年８月オープン。ご主人は聴覚障害を持つ人達のプロレス団体の代表で、ご自身も聴覚に障害を持ちながら、ラーメン店主を養成する「食の道場」に通ってこの店を立ち上げた。

　「義ラーメン（しょうゆ）」は国産の丸鶏と鶏ガラをまろやかに煮出し、化学調味料不使用。タレは４種類の生醤油をブレンドしている。麺は北海道産小麦に全粒粉を加えた中細麺で、スープを拾い上げていく。自家製ダレに漬けこんで蒸しあげたバラ肉チャーシューは独特の味でスープにもマッチしている。焦がしネギが独特の香りを立てていて、スープをどんどんと飲ませてくれる。

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店名：麺屋義
住所：東京都台東区谷中3-24-1
電話番号：03-6886-3915
FBページ：https://www.facebook.com/menya.yoshi/

７．【秋葉原】時代に流されない味を目指す、人気店のネクストブランド！「百年本舗」

　西早稲田の人気店「麺屋宗」が、2016年に開店させたネクストブランド。「百年お客様に愛される店でありたい」という気持ちを店名に込め、流行を追わずに独自の味を繰り広げている。

　「肉汁中華ソバ」は、鶏ガラ・豚骨・モミジ・野菜と肉の旨みが一体になって、甘さがじんわり広がるスープに低加水の中細ストレート麺。薄切りのチャーシューはオーダーごとにスライスしていて、肉の新鮮さを堪能できる。

　「海南チキンライス（並）」はシンガポールやタイで人気のメニューで、一押しのサイドメニュー。しっとりした鶏肉に２種類のソースをかけてライスと合わせている。

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店名：百年本舗秋葉原総本店
住所：東京都千代田区外神田3-8-9
電話番号：03-3255-0220
FBページ：https://www.facebook.com/hyakunenhonpo.souhonten/

８．【神田】鶏の旨みが自家製麺とマッチする！「神田とりそばなな蓮」

　「日本橋製麺処なな蓮」のセカンドブランドとして、2016年２月開店。

　「鶏そば塩」は、比内地鶏などの数種類の鶏を使い、香味を立たせながら、魚介の風味を効かせた和出汁を加えたもので、まろやかさを保ちながらじんわりとした旨みが追いかけてくる。モンゴル産の塩を使ってすっきりさもプラス。４種類の国産小麦をブレンドした自家製麺が力強くマッチ。豚ロース、鶏モモ、鴨の３種類のチャーシューが１枚ずつ乗っているのもポイント。三つ葉も香る大人の味わいを漂わせた一杯。

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神田とりそばなな蓮: ラーメン JR中央本線（東京-塩尻）神田（東京都）駅南口徒歩2分

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９．【有楽町】ふぐを使った出汁でいただくラーメンとお茶漬け！「ふぐだし潮八代目けいすけ」

　他にないラーメンを次々と生み出す「けいすけ」グループが、2016年３月にグランドオープンした「東急プラザ銀座」に出したのが、なんと「ふぐだし」。「ふぐだし潮らーめん」は、塩味も控えめにしてフグが持つ旨みを丁寧に引き出している。大葉の上には昆布で締めたフグの刺身が乗り、ネギ、白菜、柚子の存在感もあって鍋料理のよう。

　麺と具を食べたら「ふぐ茶漬け」の追加がオススメ。フグ出汁の炊き込みごはんに、ラーメンの丼についている注ぎ口からスープを注げば最後までフグを満喫できる。