三重県伊賀と言えば滋賀県甲賀と共に、忍者をイメージする人が多いだろう。
伊賀流忍者博物館、甲賀流忍者屋敷など忍者関連施設があり、その昔は多くの忍者が修行等をし、忍者の里と呼ばれていた土地である。
また伊賀上野城には大阪城の次に高いと言う高石垣がありコレは必見の価値ありなのです。
そして市街地を出ると山に囲まれた長閑な田園風景が広がる大自然の中にドライブに最高な道が走っており、美味しいお蕎麦が頂ける古民家のお蕎麦屋さんが何軒かあるのであります。
今回はそんな三重県伊賀を観光しつつ、ドライブがてらに風情ある古民家でのんびり美味しいお蕎麦を頂けるお店を紹介したいと思います。
1、そば豆腐が可憐で美味しい「槇山結」
伊賀市の北部、滋賀県との境を走る県道伊賀信楽線。
山間の田園風景の中をのびのび走る事が出来、古き良き時代の日本の原風景を思い起こさせる道中。まるでアニメに出てくるような古民家のお蕎麦屋さんと出会えるのです。
座敷4卓で18客程度の小さな客間は綺麗に改装されており、落ち着く音楽が流れております。
土曜、日曜のみでお昼の時間帯だけの営業という事で狙って行かなければ難しいお店なので注意してください。(金曜は前日予約をしておけば営業してくれるそうです。)
<もりそば(そば豆腐付き)>
メニューはシンプル。
もりそばのそば豆腐付きで並盛か大盛のみなのです。
冬季は温かい釜揚げ風のお蕎麦を頂けるようですが、やはりもりそばを頂きたいですよね。
瑞々しくも艶やかで美しく盛られたお蕎麦は喉越し爽やかで、蕎麦香の立ち上がりも心地よいです。
辛汁はまろみとコクある味わいでお蕎麦の尻尾をチョロンと漬けるくらいが丁度良い。
蕎麦と葛で作られたそば豆腐には蕎麦の実の殻を取り除いた丸抜きとクコの実が乗り彩りが可愛らしい。
甘めなお汁に山葵が添えられてほんのりと時間の過ぎていくのを楽しみたいですね。
紹介している私のブログエントリー
http://ameblo.jp/fmk3776/entry-12189746008.html
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店名:槇山 結
住所:三重県伊賀市槇山3193
電話番号:080-4768-2808
2、女性店主の打つしなやかで優しさあるお蕎麦の「四十九亭」
伊賀市上野の南、上野総合市民病院を南へ行くとそこは一気に田園風景広がる長閑な世界。
庄屋の風格ある佇まいの立派なお屋敷であり、看板がなければここがお蕎麦屋さんだとは思えない。
蔵のような建物の横の暖簾をくぐると綺麗に手入れされたお庭が現われる。
縁側に赤い敷物が敷かれたところが客間への入り口であり、田舎の祖父母の家にあがりこむ様な気持ちにさせてくれる。
テーブル6客、座敷6客の静かで落ち着いた和室でゆっくりと庭など眺めて過ごしたい空間である。
土曜、日曜、月曜のお昼のみの営業という事でしっかりと狙って訪れたい。
<ざる>
ざる、山かけ、おろし。かけ、たぬき、にしん。
冷たいの3品、温かいの3品。それにそばの実ぜんざいのデザートというシンプルなメニューである。
店主は女性お一人で切り盛りされているようで、混み合う時期、時間帯となれば奥の厨房からの音を楽しむ余裕を持ちたい。
お蕎麦は細めで繊細、しなやかで優しさのある喉越しでするすると流れていき、ふわりと蕎麦香を残してくれます。
辛汁も優しい味わいで尻尾半分漬け程度が程よいように思う。
きゅうりの漬物と蕎麦湯を頂くと、じぃんと温まってほんのりとさせてくれます。
紹介している私のブログエントリー
http://ameblo.jp/fmk3776/entry-12167720734.html
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3、お店手前のプロローグ的な道のりが楽しい「我流菴かかかび」
伊賀、名張を大きくぐるりと周回する広域農道、伊賀コリドールロード。
大自然の山間を走り美しい景色をこれでもかと楽しませてくれる道なのである。
オートバイ乗りだった若き日に走った北海道を彷彿させてくれて、鼻唄交じりで気分は最高となるのだ。
さてそんなコリドールロードの東側。名阪国道上柘植ICから南下して走ると道路脇に蕎麦屋の看板がある。
私のブログを見てもらうと分かるのだが、これは冒険?探検?的で「おいおい本当に蕎麦屋があるのか?」と疑りつつも笑顔でハンドルをきりつつ、プロローグ的な道のりを楽しませてくれるお店なのである。
座敷席3卓で12客くらいだろうか。店主と女将さん二人で営まれるゆっくりしたいお蕎麦屋さんである。
<皿にしんそば>
十割、二八、粗挽と3種の蕎麦とおろし、鴨つけが基本で、季節によって冷たいのと温かい汁の蕎麦のあるお店。
かなりの蕎麦通な店主の趣味が高じて、京都よりこの地の古民家を改修して蕎麦屋を始めたのであります。
複数の蕎麦をブレンドして各々の特製を出して仕上げるというのが店主流のやり方だ。
透き通った綺麗な甘汁に極細の蕎麦がたおやかに揺れており、青い刻みねぎが色合いを添えている。
大分県豊後高田、北海道幌加内、そして福井県勝山の蕎麦粉をブレンドしているとの事で、日本の端っこと真ん中を出会わせてしまったお蕎麦。
冷たく締まったお蕎麦は喉越しもよくつるつると流れるようにすする事が出来る。
独特な風味ある甘汁は透き通る透明色に近く、水から長時間かけて出汁を引いていて涼感溢れて心地良い。
身欠きニシンは程よく炙られているようで熱くホクホクしていてお蕎麦の良いお供になるのである。
紹介している私のブログエントリー
http://ameblo.jp/fmk3776/entry-12169495750.html
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4、縁側の雑然と積まれた雑誌でゆったりしたい「空木」
伊賀コリドールロードの南限に近い場所に諸木と言う集落がある。
そこに至るまでの道のりは、天気がよければ大きく両手を広げて空を仰ぎ見たくなるような風景である。
何故か?と考えると直線的で人口的な構造物の少ない事に気が付く。電柱なども少ないのが気分を高揚させるのだろうか?
思わずスピードを出しがちになるがじっくりと走らないとこちらのお店を通り過ぎてしまうので注意が必要だ。
分かっていても道路から見たお店は景色に溶け込んでおり、集落のひとつと見えて「そば」の文字を見逃さないようにしなければならない。
座敷席6卓、テーブル席4卓の全30客程と奥域ある間取りは古民家ならではの作りで探検したくなるほど。
縁側には雑然と雑誌が詰まれているのでパラパラと目を通すなどしてゆったりと時間を過ごしたい。
<粗挽きそば>
ざる、粗挽き、田舎、生粉打と4種の蕎麦を用意しており、その他納豆、天ぷら、山かけ、鳥なんばん、にしん等
街中のお蕎麦屋さん並みのラインナップのメニューが用意されております。
店主と思われるお父さん。花番をしてくれるお母さん。そして息子さんなのかな?
イケメンなお兄さんの3人で営まれているようであります。
艶やかで瑞々しいお蕎麦は粗挽きというネーミングからは想像していたものとは違って繊細でしなやかな喉越しで滑っていく。
蕎麦殻がチラホラと混じっていて鼻腔に抜ける蕎麦香に一役買ってくれているようだ。
卓上にある「ゲランドの塩」を少し使えば蕎麦の旨味が引き立ち楽しめるのです。
刻みねぎの切り口は、蕎麦の仕事人ブリから比べると、実に家庭的でホッと安堵してしまうのである。
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http://ameblo.jp/fmk3776/entry-12163516844.html
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- 空木
- そば
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