大井町線等々力駅近く、線路沿いにあるパティスリー『PATISSERIE ASAKO IWAYANAGI(パティスリィ アサコ イワヤナギ)』は武蔵小山や白金に『patisserie de bon coeur(パティスリィ ドゥ・ボン・クーフゥ)』を展開している岩柳麻子シェフが自店6店舗目として今年1月にOPENさせたお店です。
ショーケースの奥に広がる厨房はガラス貼りで調理にいそしむシェフやスタッフの方たちの手際が眺められます。コックコートにコック帽ではない白衣といういでたちに現代っぽさを感じます。
店内は打ちっぱなしのグレーのマーブル模様の壁に同色のケーキケース。少し明るさを落とした照明で、男性ひとりでも立ち寄りやすいシックさと落ち着きがある雰囲気。
こちらのイートイン限定で出されているパフェがスイーツ仲間の間では話題となっています。
特徴は素材の良さ。厳選されたフルーツをふんだんに使用されており、季節感をダイレクトに味わうことができるのです。フレッシュなフルーツそのものの味を支えてひき立てるようにジュレやクリームが作られ、盛られている、そんなパフェ。
夏のパフェはその彩や透明感も意識され、見た目から涼やか。惜しげもなく使われたフルーツで体中にフルーツのビタミンCがいきわたるような心地よさです。
パフェは常時2種。ひとつは月替わり。8月は桃と葡萄。山梨県産の素材で紅茶のジェラートでより高貴な香りに。カモミールのジュレやフロマージュブランのクリームでよりさわやかに仕上げられています。
もうひとつは完全予約制のパフェ。「パルフェビジュー」。フランス語で宝石のパフェ。
8月後期(8月16日〜31日まで)は奄美大島のマンゴーに沖縄のパイナップルの組み合わせの『パルフェビジュー マングゥ』です。
ライムとパッションフルーツの香味を併せることで、南国フルーツの長所が強調されています。こちらも贅沢に使ったフレッシュフルーツで、宝石という名にふさわしい完成度です。
岩柳シェフは服飾専門学校を卒業後にパティシエールとしての修行を開始された異色のご経歴なのですが、だからこその美しいバランスです。
更に特筆すべきは、こちらのパフェはドリンクセットなのですが、ワインをチョイスすることが可能、という点です。
白ワインやロゼワインとともにそのまま頂くよりもぐっと味に広がりと深みが出たパフェとのマリアージュをお楽しみいただきたいです。
ケーキだけでなく、キッシュやスコーンといったサレ系の商品や、お土産やギフトに利用できそうなパウンドケーキも揃っています。
パウンドケーキは細長く綺麗なあしらいがのったスタイリッシュなもの。小道という意味のCHEMIN(シュマン)という名で季節代わりも含めて数種類の味展開をされています。
(画像は「シュマン 白ごま」のミニVer.)
『PATISSERIE ASAKO IWAYANAGI』からは都内唯一の渓谷、等々力渓谷まで徒歩数分です。ジューシーなパフェに癒された後には、都会の喧騒から逃れて湧き出た地下水のせせらぎを感じるコースもおすすめですよ。