浪速のロッキーも愛した学生街の定食屋
クロマグロの完全養殖に成功したことで有名な近畿大学。
最寄りの近鉄長瀬駅からキャンパスまでの学生通りには、美味しいものを安く提供する、学生目当てのお店がたくさん軒を連ねていて、サラリーマンやOLにとっても楽しめる通りになってます。
そのメイン通りから少し離れた細い路地に静かに佇むのが、昭和35年創業の老舗「定食の店 いと美」です。
入り口の脇に置かれた可愛らしいショーケースには、サンプルが所狭しと並べられていて、ドアには日替わりで安くなるサービス品のボードがかかっています。
チキンカツ、ミンチカツ、目玉焼きがセットになった、通常660円の9ランチが、60円もプライスダウンとは確かにお得ですね。
L字カウンター10席ほどと、4人掛けテーブルが2卓の店内は、決してオシャレではないですけど、こじんまりとした居心地の良さを感じさせてくれます。
その店内の一角に、“浪速のロッキー”の異名を取ったボクサーのサイン入り写真がひときわ存在感を放っています。
かつて近大ボクシング部に在籍していた頃は、しょっちゅう来店されていたみたいですね。
その写真とともに、長い年月の流れを感じさせるような、色あせたお品書きに目を移してみましょう。
焼肉や唐揚げといったオーソドックスな定食から、オムライスやヤキメシといった単品まで、実に種類豊富なラインナップ、そしてどれもこれもメチャ安い♪
その中でも番号が振られたナンバーランチは、何種類かのオカズがコンボになっていて、コチラの名物として人気があるんです。
3ランチ 660円
唐揚げ、スタミナ、スパゲティーのコンボになっています。
カリッカリに揚がった唐揚は、肉汁ジュワーといったタイプではないですけど、下味がシッカリついていてご飯のオカズにピッタリです。
ふた口大のものが4個もあって食べ応えも十分ありますよ。
キャベツと豚肉を焼き肉のタレのような味付けで炒めたスタミナ。
シャキシャキの歯ごたえのキャベツが甘くて美味しいです。
カイワレ大根と千切りニンジンを食べ進めると、下からはスパゲティーが顔をのぞかせます。
シンプルなケチャップ味がどことなく懐かしい感じにさせてくれるんですよ。
全体的に小山のように盛られたキャベツもタップリで、この一食だけでかなりの量の野菜を摂れるのが本当にありがたい。
野菜をたくさん食べて欲しいとの心配りが、お腹だけじゃなく気持ちまで満たしてくれますね。
ライスと豆腐いっぱいのお味噌汁がついて、完食するとガッツリ系男子でもかなり満足度は高いと思います。
創業56年になる老舗を切り盛りするのは、先代のお父さんが亡くなった跡を継いだ息子さんと、そのお母さん。
息子さんが調理を、陽気で気さくなお母さんが接客と配下膳を担当されています。
最近の学生さんは皆さん食が細くなり、体育会系の部員も栄養士に食事管理されていて、昔のように豪快に食べる若者が少なくなったと・・・
でも、腹ペコ男子ならぬ、腹ペコオヤジたちのためにも、美味しくてお腹いっぱいになれる料理を、これからもリーズナブルに提供し続けていただきたい。
そんな親近感がわく町の定食屋の、ガッツリご飯はいかがでしょうか♪
紹介しているお店はこちら!
- 定食の店 いと美
- 食堂・定食 近鉄大阪線 長瀬(大阪府)駅 出入口1 徒歩2分
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