【連載】渋谷のラジオ第10回：渋谷でおすすめのナポリピッツァのお店

今年4月開局した渋谷区のコミュニティFM『渋谷のラジオ』（87.6MHz）。その中で毎週金曜14時から放送される番組『渋谷のぐるなび』では、毎回１名のメシコレキュレーターさんをお招きし、渋谷区の美味しいグルメ情報についてお話を伺っていきます。当サイト・メシコレでも、ラジオでお話しいただいた内容を毎週ダイジェストでお届けしていきます。

今回は、６月１０日に第１０回ゲストとしてお招きした、真のナポリピッツァ協会のオフィシャルブロガーでもあり、ナポリピッツァの食べ歩きをされているキュレーターの『Jaffaさん』の回をお届けします。

『渋谷のラジオ』
https://shiburadi.com/
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第10回ゲスト：Jaffaさん（ナポリピッツァ）

MC）本日は真のナポリピッツァ協会オフィシャルブロガーの『Jaffaさん』をお呼びしております。まずはじめに「ピザ」と「ピッツァ」の違いについてお伺いしたいのですが。

Jaffa）イタリアで生まれたものが一度アメリカに行って、アメリカから日本に入ってきたものを「ピザ」、ナポリ、イタリアからダイレクトに日本に入ってきたものを「ピッツァ」と僕らは呼び分けています。

MC）なるほど。ちなみにブログを始めたきっかけは何かあったんでしょうか？

Jaffa）そうですね、僕の場合はやはり職人さんの情熱というのにすごく惹かれまして。熱い職人さんたちを援護射撃というか、応援したいなという想いとナポリピッツァというものを日本の人にもっと知ってもらおうと思って始めました。

MC）たしかに、ブログを拝見すると「人」にすごくフィーチャーされているなという印象ですね。ちなみに、ブログでも「ピッツァ職人」という名前がよくでてくると思うんですけれども、イタリアンのシェフとはどのような違いがあるんですか？

Jaffa）日本の場合に置き換えると、すし職人さんと蕎麦屋さんって別の職業として認識されていますよね。それと同じで、イタリアンもパスタを茹でたりなどのお料理をする人と、美味しいピッツァを焼きあげる人というのは別の職業です。日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、ナポリでは子供が憧れる職業の一つなんですよ。

特に窯が目立つ場所にあってお客さんの見えるところでピッツァを焼いているので、やはり憧れやすい職業ですよね。例えば、「この美容師さんに切ってもらいたいからその美容院に行く」というようなかんじで、同じお店に行っても焼く人によって味も変わりますよ。

MC）Jaffaさんはピッツァ職人世界大会「カプートカップ」の審査員をされているとのことですが、どういうところを見ているんですか？

Jaffa）生地を伸ばすとき、窯の中に入れる時にどの辺に入れているかとか、ちゃんと均等に回して焼き目をつけているかどうか。そして食べたときは気泡がちゃんと入っているかどうかなどを見ています。あとはもう一つ、食べないで美味しいピッツァを見分けられる方法がありまして…底の部分の焼き目を見ていただくと、裏を見た時に綺麗にヒョウ柄のような焦げ目がついていると均等に焼けているという証拠なんです。

MC）そうなんですか！確かに普段、先に裏返すことなんてないですね。話は変わってピッツァの食べ方についてですが、やはりナイフとフォークで食べたほうがいいのでしょうか？

Jaffa）それは一番聞かれる質問ですね（笑）僕の答えとしては、美味しく食べればなんでもいいと思いますよ。例えばうんとカジュアルなお店で食べる場合は、手づかみで食べても楽しいと思います。

ところが、クロスがかかっているようなきちっとしたリストランテでピッツァがでてきて、みんながナイフとフォークで食べているところで一人で手づかみで食べるのは嫌ですよね。ですから、TPOをわきまえて食べていただければ手づかみでも、ナイフ・フォークでもいいと思います。

MC）なるほど、そう聞いて安心しました！ちなみに日本のナポリピッツァというのは、Jaffaさんから見てどうですか？

Jaffa）あまり知られていませんが、日本のナポリピッツァって実はすごいんですよ。真のナポリピッツァ協会もアメリカと同じくらいの数があるし、出場する人はほとんど現地の人たちのナポリの大会で優勝する人も出てきているんです。

あとは僕がとてもいいなぁと思っているのは、ナポリピッツァの世界は違うお店・会社の人でも、その世界の先輩・後輩としてベテランの職人さんが若手の悩みを聞いたり、「うちではこうしているよ」とアドバイスをしたり、「休みの日に仕込みを見せてあげるからおいでよ」と呼んだりというのがたくさんあるんです。このように、門戸が開かれていることもあって、どんどんピッツァ職人になりたいという人も増えているのではないかと思います。

MC）日本の和食店などではなかなか聞かない文化ですね。さて、まだまだお話をお伺いしたいところなのですが…ここからは渋谷区おすすめのお店をご紹介いただきたいと思います。

テーマ１：「鉄板のお店」

MC）それではまず、渋谷区の鉄板のお店からお願いします。

Jaffa）恵比寿にある「パルテノぺ恵比寿店」です。「真のナポリピッツア協会技術教本」の協力や「至福のナポリピッツア」などの著書もある、渡辺陽一さんが総料理長をされているお店です。

ナポリの名店でも料理長をやっていた渡辺さんが、お料理、ピッツァを全部チェックしているのでいつ行っても美味しい南イタリアの料理が食べられるお店です。

MC）そうなんですね。じゃあ、全国的にというか、ピッツァを目指している方はみんな知っているという感じなんでしょうか？

Jaffa）そうですね、ピッツァ界のドン的な立ち位置かと思います。
ナポリピッツァの入り口としてどこか一軒紹介するとなったら、ここを必ずオススメしたいですね。

▼このお店についての記事を読む▼
「真のナポリピッツァ」を恵比寿で！南イタリア料理のお手本のようなお店
https://mecicolle.gnavi.co.jp/report/detail/8889/

テーマ２：「注目の新店」

MC）続いては、注目の新店をお願いします。

Jaffa）こちらのお店もエリアは恵比寿で「恵比寿 ES Classico」です。元々はESというお店がこの場所にあったのですが、料理長でピッツァ職人の小曽根シェフが今年の4月にナポリのお料理とピッツァのコンテストで総合優勝されたんです。

それを機に、「クラシックスタイルのナポリピッツァと南イタリアの伝統料理を出す店」にリニューアルしたんです。イタリア人の審査員、イタリア人の出場者のなかで一人だけ日本人が参加したにも関わらず、優勝してしまったのだというからすごいですよね。

MC）えー！それこそイタリア人を差し置いて、ということですか？

Jaffa）そうです。お店は一戸建てのオシャレな洋館のような感じで、リストランテのような雰囲気もありつつ、テラス席あったりと幅広いシーンで使えると思います。価格もリーズナブルで、しっかりしたお料理が出てくるので覚えておくといいお店ですよ。

テーマ３：「知る人ぞ知るお店」

MC）それでは最後に、知る人ぞ知るお店のご紹介をお願いしたいと思います。

Jaffa）ちょっとギリギリ渋谷区から外れてしまうのですが、新宿駅の東南口、高島屋のある側にある「PIZZERIA CAPOLI」というお店です。ここも真のナポリピッツァ協会の認定を持っているお店で、なおかつナポリから巨匠がきたときにミーティングをしたお店です。ちなみに真のナポリピッツァ協会の認定店かどうかは「VERA PIZZA」と書かれている認定看板を見ると分かりますよ。

MC）この看板を見るとなんとなく安心と思っていました！こちらのお店のおすすめポイントを教えてください。

Jaffa）駅から徒歩１分と近く、店内も広いのでパーティでの利用にもおすすめですね。それから、ちゃんとしたナポリピッツァと伝統的なイタリアの料理はもちろん、日本ならではの「ドルチェピッツア」というスイーツのピッツアが食べられます。

「PIZZERIA CAPOLI」に行ったら是非、普通ピッツァとドルチェピッツァを食べてもらいたいですね。

MC）甘いものが好きな方にも喜ばれそうですね！
まだまだお話をお伺いしたいのですが、そろそろお時間となってしまいました。Jaffaさんにご紹介いただいているお店についてもっと知りたい方は、ブログやメシコレを是非ご覧ください！

▼Jaffaさんのブログはこちら▼
http://ameblo.jp/pizzanapoletana/

▼Jaffaさんのメシコレ記事はこちら▼
https://mecicolle.gnavi.co.jp/curator/jaffa/

本日のゲストはJaffaさんでした。ありがとうございました。
次回は、ハンバーガーの食べ歩きをされている『Tak@.さん』にお越しいただき、渋谷の美味しいお店をご紹介いただきます。来週もお楽しみに！