大分県の南部にある佐伯市は、周囲を山に囲まれた港町。交通の便が悪いために、大分市などとは異なる独自のラーメン文化が発展していった。「濃厚な豚骨スープ」「ニンニクや胡椒を効かせたインパクトある味」「食べごたえある中太麺」「モヤシと青ネギをトッピング」といった特徴が挙げられるが、店ごとに個性も発揮している。今回は、佐伯市内の5軒を紹介します。
1.佐伯ラーメンを代表する、創業40年の老舗!「香蘭」
1976年創業で、現在の佐伯ラーメンを代表する老舗。メニューは「ラーメン」「チャーシューメン」「ライス」「ビール」のみ。大きな寸胴で煮込まれた豚骨スープは濃厚で、濃い醤油ダレと絡まって濁りがあり、その上にはたっぷりの胡麻と白胡椒、そしてニンニクパウダーがかけられ、インパクト抜群に。 ご主人が毎日仕込むスープは日によって味わいが変化するが、常連さんはその味の違いを楽しみながらリピートしている。
力強い中太麺を引き上げればインパクトあるスープを存分に楽しめる。佐伯ラーメンをリードし続けてきた老舗の味は、今食べても驚く事うけあい。
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- 香蘭
- ラーメン JR日豊本線(佐伯-鹿児島) 上岡駅 徒歩25分
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2.鶏ガラも加えてまろやかさとインパクトをプラス!「佐伯ラーメン 遊楽」
2011年に開店した新鋭店ながら、佐伯ラーメンのスタイルを受け継ぎつつ、独自の味を出して人気店になっている。こちらもメニューは「ラーメン」「チャーシューメン」「ごはん」「ジュース」だけ。
豚骨と鶏ガラをあわせて、強火で煮出した濃厚なスープには油も加えられ、白胡椒とニンニクパウダーもたっぷりかけられた上に、塩分も強めに感じるスタイル。たっぷりかけた胡麻も香ばしく香っている。厚いバラチャーシューの味付けもしっかりしていて、スープの味に負けてない。太ストレート麺は滑らかに茹でられているが柔らかいわけではなく、スープに調和して一気に食べられる。
海苔を乗せているのは他にない個性。スープに浸した海苔をご飯に巻いて食べている人も見かけた。
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店名:佐伯ラーメン 遊楽
住所:大分県佐伯市野岡町2-6-11
3.多くの佐伯ラーメン店を育てた名老舗!「藤原来々軒」
昭和40年代初頭に開店し、ここで修業して独立した店も多いという老舗店。こちらはメニューが豊富で「味噌」「激辛」「バター」「カレー」といったメニューも揃えている。
「ラーメン」は、豚骨だけを丁寧に煮出したスープの上にニンニクが香り、見た目よりもしっかりした旨みを感じる。太ストレート麺にはやや固さも感じ、たっぷりかけられた白胡椒と胡麻のインパクトも手伝って、一気に麺を啜らせてくれる。
「醤油ラーメン」のスープは比較的澄んでいるが豚骨を感じ取れ、ニンニクの匂いやスープの油もあって、ラーメンとも共通した味わいを醸し出している。
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4.佐伯駅前で気軽に入れる、本格佐伯ラーメン!「麺処 聖」
佐伯駅に近い、ビジネスホテル1階に店を構える店。老舗ラーメン店で修業して2011年に開店。店内は広く、女性や家族連れでも気軽に入れる雰囲気を持っている。こちらもメニューが豊富な店。
「ラーメン」は、ゲンコツを主体に豚骨だけを煮出したスープで力強い。白胡椒、すり胡麻、ニンニクパウダーが加わって、固すぎない中太ストレート麺を啜れば、佐伯ラーメン特有のインパクトが一気に口の中へ。豚ロースを使ったチャーシューも自慢の一品。
「醤油ラーメン」は、澄んだスープの中に濃厚な旨みとニンニクの香りが感じられて、ここにも佐伯ラーメンらしさが感じられる。
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店名:麺処 聖
住所:大分県佐伯市駅前2-7-10
電話番号:0972-22-1850
5.郊外の自宅にそのままラーメン店が!「風来山人 来々軒」
軽トラックの屋台として人気を集めていた「326来々軒」が、店主の自宅敷地内に移転する形で2013年に移転オープンしたこちら。自宅敷地内に厨房と客席の離れを作って、昼のみ営業している。車で行くしかない場所で、駐車場も家の前庭を使う。
メニューは「ラーメン」のみ。豚骨だけを煮出したスープは白濁しているが、タレが穏やかな分口当たりはややマイルド。ニンニクをしっかり効かせて胡麻をかけているので佐伯ラーメンらしさはしっかりと感じられる。太ストレート麺も滑らかで、スープとの相性もよい。
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店名:風来山人 来々軒
住所:大分県佐伯市直川大字仁田原4023