京都駅からほど近い所にある和食店 燕。
ご主人の田中嘉人氏は京都の老舗日本料理店 和久傳で修業後、ニューヨークの精進料理のお店で4年間研鑽を積まれた方で、オリジナリティあふれる日本料理が頂けると評判のお店です。
店内はカウンターにテーブルが1卓、コンクリートの打ちっぱなしで、NYにある和食店のようなモダンな雰囲気です。
お料理はコースもありますが、アラカルトで色々頂きました。
福井の黒龍という純米吟醸の日本酒でスタート。
フルーティーで飲みやすいお酒です。
<先付 長芋の葛焼きと菜の花ソース>
彩り鮮やかで美しいお料理に、スタートからテンションがあがります。
ふっくらとした食感の葛焼きに菜の花のほろ苦いソースがあいまって、美味。
<ほたるいかの黄身酢和え>
今が旬のほたるいかと菜の花の組み合わせは、春を感じさせてくれますね。
酢が強すぎず、まろやかな味わいの黄身酢がほたるいかの美味しさを引き立ててくれます。
<白魚と山菜の天ぷら>
ふっくらとした白魚に、サクッと揚がったふきのとうやこごみなど春の山菜のほろ苦さがいいですね。
続いてのお酒は、京都の徳次郎を頂きました。
純米吟醸ですが黒龍よりも甘みがある生原酒です。
<グアンチャーレ西京焼きと蕗のとうバター>
豚トロを塩漬けにして熟成させたグアンチャーレの脂の甘みと旨み、まろやかな味わいの白味噌、ふきのとうのほろ苦さが重なり合い、絶妙なハーモニーを奏でます。
これは頂くまでどんな味がするのか全く想像がつかなかったのですが、一口食べた瞬間、思わずう~ん!!と唸ってしまったほど、最高に美味しかったです。
<蛤と春キャベツの鍋>
グツグツと音を立てて、熱々の状態で運ばれてきました。
蛤のお出汁に春キャベツの甘みが重なりあった優しい味のスープが体にしみわたります。
<精進ラーメン>
ニューヨークタイムズが選んだ食べるべき10杯のラーメンの1つに選ばれた嘉日のラーメンです。
味噌と昆布とキノコがスープのベースに、胡麻の風味がきいた濃厚でクリーミーなラーメンが絶品!!
こちらもぜひ召し上がって頂きたい逸品です。
京料理の基本をきちんと踏まえつつ、ご主人の独創的なオリジナリティあふれるお料理はどれも美味しくて、季節ごとに訪れたくなるお店です。
17時半開店なので、新幹線に乗るギリギリの時間まで、美味しい和食を楽しむことが出来ますよ。