白黒はっきりしたふり幅の大きいグルメの宝庫「富山」
富山グルメというと、甘い、辛い、しょっぱい、白い、黒いなどふり幅が大きいグルメが多いように思います。
中でもそのトップオブグルメが、この「富山ブラック」では!
今回私が訪ねたのは、元祖と言われる「西町 大喜」。
その富山駅前にお邪魔しました。
麺メニューは中華そば一択
メニューは中華そば、ほぼ一択。サイズを選んで注文します。
壁を見るとお店の富山ブラックの定義がまるで家訓のように掲げられていて、
1、麺は硬めストレート太麺
2、スープは濃い口、醤油味
3、具のチャーシューは手切り(!)、秘伝の醤油ダレ、荒切りネギ、荒引き黒コショウ
となんともワイルドな仕様!
中華そば 小(並) 750円
来てびっくり。
スープがうわさ通りの真っ黒です! さすがの私もひるみます(^^;)。
具は書かれてあった通り、ふぞろいのチャーシュー、メンマに荒切りのネギ。
黒い沼に沈み、麺は見えません・・・。
思わず笑い声が出るメンマのしょっぱさ☆
一口すすって、醤油スープの見たまんまの濃さに思わず一人で苦笑w
相当黒コショウも効いています。
富山に「富山ブラック」を出す店は数あれど、ここが元祖なだけはある濃ゆさですね。はい、もう笑いがこぼれるレベルです。
中でも一番ヤバいのがメンマではないでしょうか(笑)。
メンマがもう、凶器のようなしょっぱさ!!
舌にのせた途端にビリビリと「これあかんやつや!」と味覚が反応します^^;
麺はストレートな太麺。やわらかく適度な噛み応えがある麺ですが、思いっきりスープを吸ってこの色(笑)。
もう笑ってしまってばかりですが、富山ブラック、笑っちゃうほど最強の黒グルメなのは言わずもがなです!
どうやらこちらのラーメンは、富山大空襲の際、街を復興するために集まった肉体労働の若い人向けに、汗を掻いて失った塩分の補給として屋台で出されたラーメンが起源という話。
富山ブラックは「麺」にあらず、白米と食べる「おかず」 が正解だったようです。
旅で出会うご当地グルメには味や独特なその形状にすべてこうした理由があり、背景があり、人々の知恵が生きていて、本当に面白いのです。
長く土地で愛されてきた地場産の食の存在感。
今回の"富山ブラック"も他とは一線を画す、存在感光るグルメでした!
紹介しているお店はこちら!
- 西町大喜 富山駅前店
- ラーメン 富山地方鉄道市内線 新富町(富山県)駅 徒歩1分
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