1.一蘭西新店にて「剛鉄麺」を味わう
オーダー用紙による注文、半個室、店の入り口にクリーンルーム設置(現在は無し)等々、奇抜なアイデアを次々と生み出しながら、同時に福岡を代表する豚骨ラーメンとして抜群の知名度を誇る店「天然とんこつラーメン 一蘭」
「一蘭なら知ってるよ、今さら記事にするまでもないでしょ?」と思ったあなた、それは違います。「普通の一蘭」は全国で食べられますが「福岡でしか食べられないスペシャルな一蘭」があるとしたら、少し興味が湧きませんか?今回はそんな特別な「一蘭」をご紹介したい次第。
まずは「一蘭 西新店」から。こちらで食べられるのは・・・
「ラーメン 剛鉄麺」
公式サイトによると
<<カタ麺好きのお客様のために、麺専属職人が長い年月をかけ試行錯誤を繰り返し、開発したカタ専用「剛鉄麺」。福岡には『バリカタ』『ハリガネ』『粉落とし』など数多くのカタ麺が ありますが、 その中でも最高峰に位置する硬さと歯ごたえが特長です。>>
ということらしいです。ちなみに剛鉄麺は、ここ「西新店」と「天神店(都市開発のため休業中)」のみの限定品。
提供されたラーメン、見ためは普通の一蘭のラーメンですが「剛鉄麺」の違いは(当たり前ですが)食べねば分かりません!
感想としては、芯が残っているというよりは麺全体が均一に硬いイメージ。普通のバリカタで注文すると、麺が柔らかくならずピンと伸びた状態を保ったままの場合がありますが、「剛鉄麺」は硬い糸をそのまま食べているかのよう。意識してかなりゆっくり時間をかけて食べましたが、後半になっても伸びずに最後まで硬いのです。
こちらは「剛鉄麺」の半替え玉。普通の替え玉より割高ですが、それはスペシャルな麺だから仕方なし。そして麺の硬さは剛鉄の上「超剛鉄」を指定可能!とはいえ、剛鉄と超剛鉄の違いは既に常人には判別不可能でして、とにかくゴツゴツして硬い。もしこれを作った職人さんが両方を食べたら違いを判別できるのだろうか・・・?ともあれ、食べ始めから食べ終わりまで、終始麺の硬さを意識させられる稀有な一杯です。
紹介しているお店はこちら!
店名:一蘭 西新店
住所:福岡県福岡市早良区西新5-1-6 サンショウビル1F
電話番号:092-843-8770
ぐるなびページ:http://r.gnavi.co.jp/m80nd5cv0000/
2.一蘭天神西通り店にて重箱で「釜だれとんこつ」を味わう
続いては「一蘭 天神西通り店」
この店の前を通ったことがある方なら分かると思いますが、ここは天神地区のど真ん中、九州で最も人通りが多い通りじゃなかろうか?と思うほどの好立地です。こういう場所に路面店を出せる店、それが「一蘭」の実力なのです。
その「天神西通り店」のみで食べられるラーメンが「釜だれとんこつ」蓋つきのずっしり重みのある重箱で提供されます(アップはタイトル画像を参照)。ちなみにこの重箱、佐賀県の有田焼でして、一箱9,800円という代物であります。
さてラーメンですが、公式サイト曰く
く<「釜煮込み焼豚」を作る際に出来た煮汁を、一蘭のたれ専属職人が長年の研究の末、「釜だれ」に仕上げました。>>
とのこと。感想は一言で言うなら
醤油豚骨風一蘭
醤油の味が強くて、特徴である辛味ダレを溶かしてもあまり辛くならないような気がします。なので、ぶっちゃけて言うと、やっぱり普通の一蘭の方が好きかな、と。
紹介しているお店はこちら!
店名:一蘭 天神西通り店
住所:福岡県福岡市中央区大名2丁目1-57 シーエスビル1、2階
電話番号:092-713-6631
ぐるなびページ:http://r.gnavi.co.jp/3h7gh2fc0000/
3.一蘭の森(糸島市)にて「週替わりとんこつ」を味わう
ここまでの2店舗を見て、何となく「一蘭は面白いことやってるな」と思って頂けたでしょうか?いや、まだまだ甘い!「一蘭」の独創性が究極的に集まって爆発した最終形、それがここ「一蘭の森」なのです!言わば「一蘭のラスボス」ともいえる存在でしょう。
場所は福岡県糸島市、しかも、山奥。当然ながら車で行くことが前提となりますが、道中至るところに「一蘭の森」への案内看板が立っているので迷うことはないでしょう。だだっ広い駐車場を降りると、提灯の門に竹林の道。一瞬、由緒ある京都の古刹に来てしまったかな?と錯覚してしまうような空気感なのです。
その竹林の道を抜けると、いきなり眼前に広がる巨大工場!兼、店舗。案内の方によると、この工場から九州全店舗へ配送しているそうです。
そして「一蘭の森」限定の週替わりとんこつラーメン。「滋味系とんこつ」「市場系とんこつ」が隔週で提供されておりまして、訪れた週は「市場系とんこつ」でした。勘のいい人なら見ためでわかると思いますが、これは一言で言うなら
元祖長浜屋調の一蘭
です。チャーシューは薄切りの肉片、麺は一蘭標準より明らかに太め、粉っぽい感じ。ただ、スープは、長浜屋みたいな雑さしゃばさ油っこさは皆無。ミリグラム単位の仕様どおりに作られた工業製品のように、きれいでなめらかな一蘭テイストが保たれています。よって、一蘭の味を求めて訪れた方でも十分納得行く一杯。ちなみに「普通の一蘭のラーメン」も販売されています。
食事の後は、ガラス越しですが工場見学をお楽しみください。こちらは製麺工場。先の「剛鉄麺」もここで作られており、サンプルが展示されてます。
次は、とんこつラーメン博物館でお勉強。ラーメンの歴史、会社紹介、素材説明、一蘭の歴史、一蘭ラーメン分析、商売の秘訣、有名人のサイン、有名人の直筆オーダーシート(!)等々、あなたの一蘭知識欲を十二分に満たしてくれるでしょう!
ちなみに芸能人格付番組で39連勝を達成した某一流芸能人のオーダーシートも展示されておりまして、内容は
・味の濃さ → こい味
・こってり度 → 基本
・にんにく → なし
・ねぎ → 白ねぎ、青ねぎ両方
・チャーシュー → あり
・秘伝のたれ → 基本
・麺のかたさ → 超かた
でした。これが一流の一蘭注文方法です!
ラーメンを食べて、見学が終わってもまだまだ楽しめます。
工場の裏手に広がる広大な庭、芝生かと思いきやこの緑、全面クローバーなのです!なぜクローバーなのか?そんな疑問はどうでもよくなってくる突き抜けたスケールと開放感。なんと夜はイルミネーションが灯るサービスもあり。ラーメン一杯で(というか、ラーメンを食べなくても)ここまで楽しませてくれる「一蘭の森」は、この日、家族連れで大盛況でした。
紹介しているお店はこちら!
店名:一蘭の森
住所:福岡県糸島市志摩松隈256-10
電話番号:092-332-8902
HP:http://www.ichiran.co.jp/mori/
以上、福岡限定一蘭3軒、いかがだったでしょうか。よく「ラーメンの魅力は何でもアリで自由なところ」と言われますが、こう見ていくと、実は世界一何でもアリなラーメン店は「一蘭」なのではないか、そう思えてなりません。これからも我々を驚かせて(楽しませて)くれることを願っています!
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