「コーヒーラーメン」と聞くと「イロモノ?」と思ってしまうが、週替わりの限定麺を意欲的に出している横浜青葉台の人気店「ラーメン 246亭」が、レギュラーメニューとして「珈琲旅(コーヒージャーニー)」を2015年秋から販売している。
このメニューでは、コロンビアとコスタリカの珈琲豆を、ラーメンに合う独自の味に専門家がブレンド。その豆を注文の都度挽いている。
デミタスカップに淹れた、そのコーヒーをまずはいただく。深みある旨みだが苦みは強すぎず、ブラックでも素直に飲める。
そして登場した「珈琲旅」。白醤油を使ったタレを入れ、コーヒーに鰹出汁を加え、麺は通常のものを使用。具も薬味も乗らず、コーヒーと直接向き合う事になる。
その味が、実に自然にラーメンの味になっている。コーヒーが持つ仄かな酸味を、鰹出汁の甘みが程よく下支えをしている。珈琲豆も鰹節も「焙煎」されているという共通点がある。その香ばしさが、ラーメンらしさを演出している。この一杯は決してイロモノではなく、美味しいラーメンとして成立している。
麺を食べ終わったら、ついてくるライスにスープをかける「珈琲雑炊」の出番。これも驚かされる組み合わせだが、ご飯の甘みが相性よく絡み、そこに乗った揚げネギも「焙煎」つながりで更に薫り高く。スープを最後の一滴まで味わえる。ラーメン好き、コーヒー好きの両者にオススメしたい新しい味です。
「珈琲旅」は世界へ広がる!
「珈琲旅」はこれで終わらない。誰でも注文できる上記の「レギュラー版」に加え、2016年は月替わりで、2種類のコーヒーを使った「限定版」が登場する。12ヶ月×2種類なので、全24品。それを食べるには、パスポートサイズの写真を用意(店舗での撮影も可能)し、発行手数料500円を払う事でゲットできる「パスポート」が必要になる。
パスポートなので、注文すればちゃんとビザも押してくれます(笑)
1月は「グァテマラ」と「ブラジル」の2種類。そして、限定版は鰹出汁をブレンドせずに「コーヒー100%」になるとの事。コーヒー豆の違いで、毎月本格的な「珈琲旅」が楽しめるとの事。こちらも気になる存在です。