ご当地グルメ研究家の椿です。
宮城県仙台名物といえば、真っ先に思い浮かぶのが牛タンだよね〜。
海外では煮込む料理が多い牛タン。
仙台で食べるようになったのは、戦後の話。
フランス人シェフから「牛タンは美味しい」と聞いた人がいたが、調理法がわからず、四苦八苦して、薄切りにして焼く方法を思いついたところからはじまる。
専門店をはじめたものの、元々牛タンを食べる習慣がなかったため、地元の人ではなく、転勤などでやってくるサラリーマンに評判となり広まっていった......と言われている。
最近は、東京にも仙台の牛タン専門店が進出していて、あちこちで食べられるようになってきた。
が、あるとき、仙台出身者からポロリと出た発言を聞き逃さなかった。
「いや。今仙台でアツいのは牛タンじゃない」
じゃあ何だって言うのだ?
「絶対にハラミだよ!」
……え、ハラミなの!?マジっすか。
それならばということで、実際に仙台へ行ってみた。
調べてみたら、なんとハラミ専門店があったのだ。
牛タン専門店にハラミも置いてあるのは見かけるが、ハラミの専門店とは。
しかも、牛ハラミだけではなく、豚ハラミや鶏ハラミまである!
今回は時間がないので、ランチで潜入することにした。
牛ハラミ定食をオーダー。
麦入りごはんに豚軟骨スープ、サラダとお漬物付きだった。
牛タンだとテールスープが付いてたりするが、豚軟骨スープなのね〜。
塩分やカロリーが気になる人用に、ヘルシー豚ハラミ定食(580kcal・塩分2.6g)というメニューもあるらしい。
その他にも、豚丼や牛ハラミ丼などがある。
ランチ営業時間ギリギリだったせいか、先客は誰もおらず。
注文を受けてから厨房で炭火焼きしているそうで、牛ハラミは柔らかくて美味しい!
横に添えられたカラシもなかなかイイ。
ハラミは横隔膜の部分でホルモンの一部とされており、ヘルシーなので、女性にも人気だ。
でっかい牛から2〜3kgしかとれない。
それが豚は200〜300g、鶏ともなると、4〜6g程度という希少部位。
そんなハラミの専門店ってちょっと珍しいよね。
このお店は仙台駅の近くだったのだが、繁華街である国分町に本店がある。
夜、町を歩いていると、専門店でも焼肉屋さんでもない、フツーの居酒屋さん数軒で、メニューの中に「ハラミ焼き」を見つけた。
お店の方に尋ねてみると、「確かにここ2年くらいはハラミは人気です」とか、「仕入れがしにくくなってきた」という話が聞かれた。
今回はその理由まではわからなかったが、どうやら確かに仙台ではハラミ人気が高まっているようだ。
はたして仙台ハラミブームは本格的にきているのか!?
今後に注目したいところだな〜。
紹介しているお店はこちら!
- 炭焼はらみ専門居酒屋 福光 仙台駅東口本店
- 仙台発祥の店 JR 仙台駅 東口 徒歩2分
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