１．【南口】行列の先には絶品の熟成鶏白湯スープ！「風雲児」

　2007年の開店以降、行列が絶えない人気店。店主を中心にスタッフが次々とラーメンとつけ麺を提供していき、行列の長さの割には早く着席できる。丸鶏・鶏ガラ・昆布・鰹節・ウルメイワシなどを煮込んで、１日間熟成させた鶏白湯スープを用いているのが人気の秘訣。

　「らーめん」は国産小麦を使った中太ストレート麺を使用。力強いコシを持った麺は、鶏の滑らかな中に魚介系のインパクトも加わったスープに負けていない。「つけめん」も麺とつけ汁が相性よく、濃厚だがしつこくない味が楽しめる。どちらも高水準なので、２人で訪問してシェアするのがオススメ。

２．【南東口】濃厚海老ダシのつけ麺が大人気！「五ノ神製作所」

　駅から少し離れ、明治通りの先の路地にありながらもすっかり人気店。青梅「いつ樹」のネクストブランドとして2010年に開店以降行列が続いている。豚骨鶏ガラの濃厚なスープに海老ペーストを合わせ、インパクト溢れるつけ汁。太ストレート麺はざっくりした食感でつけ汁をしっかり掬い上げてくれる。

　「海老トマトつけ麺」は、つけ汁にトマトの酸味と旨味が加わり、麺を啜った時のインパクトが更に高まっていく。バジルソースをつけ汁に入れたり、トーストを浸けたりして、味や食感の変化も楽しめる。チーズトッピングも用意されている。

３．【南東口】新宿で家系ラーメン食べるなら！「町田家」

　新宿駅周辺でも急増している「家系ラーメン」だが、人気に負けない実力を兼ね備えた「町田家」を、まず食べてほしい。その名の通り町田に本店を置き、新宿店は2000年に開店。横浜の「六角家」「たかさご家」の流れを汲んでいる正統派。

　「ラーメン」のスープは豚骨ベースで軽く濁りを見せていて、豚や鶏由来の油を多く感じる。麺は家系の王道、酒井製麺の太ストレート麺。やや固い茹で上げでシコシコした食感。具はチャーシュー、ほうれん草、海苔３枚と定番。

　鶏油が多いので、ライスがベストマッチ。実際、ライスと一緒に食べている人が多かった。

４．【小滝橋通り】鶏の魅力を引き出したじんわりスープ「麺屋翔」

　2007年にこの地に店を構えたが、その後「麺処ほん田」に師事して味を向上させ、分かりづらい場所にありながら人気店へと成長した。

　「香彩鶏だし塩らーめん」は、地鶏の旨みを存分に感じさせる澄み切ったスープに、ブランド塩を使って自然な味わいを広げている。中太麺もスープを邪魔せずに引き上げてくれる。醤油・鶏白湯・つけ麺も人気なので、何度も通いたくなる。

５．【小滝橋通り】久留米発の人気店なのにつけ麺もオススメ！「龍の家」

　久留米の人気店で、2009年に新宿へ進出。一風堂で修業した豚骨ラーメンが店の看板メニューだが、今回は新宿店限定で提供されている「つけ麺 もつ」を紹介。

　豚骨ベースのつけ汁は濃すぎず、モツ・玉ねぎ・焦がしネギを入れた所に、マー油を軽くかけている。中太ストレート麺を浸ければ、つけ汁の香ばしさも一緒に啜りあげる事ができる。麺を食べ終わった後には、割りスープならぬ「割り粥」が登場。つけ汁の味をまろやかにして、独特の食感で最後まで満足できる。

６．【歌舞伎町】アゴ出汁塩ラーメンで激戦区に挑む！「たかはし」

　西武新宿駅から歌舞伎町に入る路地に、2015年２月に開店。茗荷谷で人気だった「たかぎ」が、一押しメニューの「焼きあご塩らー麺」をメインにして移転してきた。

　軽く濁ったスープは豚ゲンコツをまろやかに炊いた所に、長崎県平戸産の焼きアゴを主体にした、魚介系ダシを加えている。塩ラーメンなのだが、ダシの色が反映した見た目は薄い醤油色に見える。魚介系素材の甘さが引き出されている。

　麺は栃木県佐野市の製麺所から取り寄せた「青竹手打ち麺」。スープの中に馴染んでいて、麺だけが突出した印象にはなっていない。

７．【歌舞伎町】新ジャンルを切り拓くか？「ローストビーフ油そば ビースト」

　「大阪王将」「よってこや」「太陽のトマト麺」といったチェーン店を展開する、イートアンド社が新たに手掛けるのが「大人のグルメ系油そば」と銘打った油そば専門店。2015年９月に開店したこの店が１号店になる。

　「ローストビーフ油そば」は130gの太麺を溜まり醤油ベースの油そばに仕立て、ミディアムレアのローストビーフを80gトッピング。ローストビーフのソースに醤油ダレやマヨネーズなどが絡み、ニンニクや茎ワサビの調味料による味変も楽しい。

　「クリームビースト」は、わさびクリームソースに温玉が加わり、かき混ぜる事によってカルボナーラのような味わいが広がる。もちろんこちらもローストビーフが80gとたっぷり。
　麺を食べ終わって残ったスープには、無料サービスの「追い飯」を入れてタレと和えるのがオススメ。

８．【思い出横丁】手もみの太縮れ麺がしみじみ染みる味わい！「若月」

※[編集部追記]こちらのお店は閉店しました。　

新宿駅西口、狭い路地に様々な飲食店が軒を連ねる「思い出横丁」で、1948年創業の老舗。焼きそば・餃子も人気だが、やはりラーメンも食べてほしい。

　あっさり澄んだ鶏ガラベース醤油味のスープに入るのは、自家製の太平麺。茹でる直前にも丁寧に手もみを加えて激しく縮れている。一気に啜れば唇もプルプル。ノスタルジックに浸るだけでなく、麺の個性も楽しめる。「ワンタンメン」には、やはり自家製のワンタンが乗る。具は控えめで、モチモチの皮を楽しめる一杯。

紹介しているお店はこちら！
店名：若月