おつかれ麺です。オゴポコです。
いきなりですが皆さん九州ラーメン連合「六倉会」をご存知でしょうか?
北九州市、筑豊・遠賀地方のラーメン店が集い、スタンプラリー、イベント出店、地域の清掃活動等、店の垣根を越えた活動を行っているそう。2011年に6店からスタートして徐々に加盟店を増やしており、会のTシャツや小冊子、公式フェイスブックも用意し、地域のラーメンを盛り上げようと頑張っています。
※参加店舗など詳細はこちら↓を参照願います
https://www.facebook.com/rikusoukai/
個人的には、ラーメン店同士の垣根を越えた組織が生まれることはまことに嬉しいかぎり。なぜなら、一般的にはこれは「同業種交流」にあたると思うのです。こういった交流は開発意識やスキル向上に効果がある、つまり、活動が活発化すればより多様でより美味しいラーメンが食べられるようになるはず!と、一ラーメン好きとして期待しているわけです。
さて「六倉会」の加盟店を見渡すと、人口に膾炙した店あり、老舗あり、新しめの店ありとバラエティー豊か。今回は最近食べた「六倉会」のお店の中で「これは美味い!誰かに教えたい!」と感じた3軒を「もしも○○だったら」の会話形式を交えて紹介します。
1.豚骨24時、目撃ド濃厚! がんこもんラーメン遠賀本店(遠賀郡遠賀町)
-もし、営業帰りのリーマン(課長、部下)が「がんこもん」の前を通りかかったら-
部下 「課長、今日もトーク絶好調でしたね!参考になりました!」
課長 「俺は24時間、営業のことば考えよるけん、あん位当然たい」
部下 「さすがです。あ!見てください、このラーメン屋さんも24時間営業ですね」
課長 「おう、ここね。ここはただの24時間じゃなか。24時間『本物の濃厚豚骨』ば出す店ばい!」
部下 「なるほどですね!それじゃあ、ますます課長みたいな店ですね!」
課長 「ふふ・・・そ、そうね?」
豚骨重ね炊き、ラード不使用、自家製麺、自家製チャーシュー。全店舗が24時間営業、かつ、「重濃」の看板を掲げる「がんこもんラーメングループ」の本店は、遠賀郡遠賀町、JR遠賀川駅から歩いていける場所にあります。1988年創業。
「がんこもん」の特徴は、骨っぽさと油っこさを兼ね備えた重いスープ、それと麺を「極細(長浜ラーメン)」と「中細(がんこもんラーメン)」の2種類から選択できること。
この日は中細の「がんこもんラーメン」にしましたが、スープの骨っぽさが控えめだったので、替え玉は「極細」にしてみたところベストマッチ!一杯注文し、替え玉は違う麺にすることで2種類の味が楽しめる、そういう食べ方も可能です。
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2.安かろう、美味かろう、濃かろう 天晴(北九州市八幡東区)
-もし下町の某製作所の近くに、この店があったら-
部下 「社長、このロケットエンジンバルブ、どうしても誤作動を起こしてしまいます・・・」
社長 「そうか、それは困ったな。解決策はないのか?」
部下 「もっと開発予算を頂ければ、手の打ちようがあるのですが・・・」
社長 「違うだろ!『安くて高品質』やればできるはずだ。あの店みたいにな」
部下 「それは・・・『天晴』のことですか?」
社長 「そうだ、あきらめるんじゃないぞ。よし今日はもう上がれ。『天晴』で気分転換してこい!」
最寄駅はJR八幡駅。夜景スポットとして有名な「皿倉山」を見上げる通り沿いにある「天晴」は「安かろう、美味かろう、濃かろう」を実現する優良店です。まず、ノーマルのラーメンが500円。それでいてこの濃度、骨太感、レンゲに残るほどの骨粉、素晴らしい!加えて、チャーシューはじめ具もしっかり装備されています。これほど低価格高品質高濃厚な豚骨ラーメンはそうそうありません。
更に、他のメニューに目を向けると、トッピングの種類が増える「日替わりラーメン」は550円、半チャーハン等のセットは+250円(このボリュームがまたなかなか)、「中津からあげ」は300円(しかも5個)と、申し訳なくなる安さです。
今後消費税が10%になっても大丈夫だろうか?と心配なので、早めに行ってお得感を体験してみてください!
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3.濃厚と屋台のコンビが秀逸 石田一龍 本店(北九州市小倉南区)
-もし、特命係の警官2人が店の近くを通りかかったら-
係長 「もうすぐ11時ですか。お腹が空きましたねぇ。さてどこか美味しいラーメンはないものか」
相棒 「例えばこう考えればどうですか。行列ができている店は、美味しい」
係長 「確かにそれは一理ありますねぇ。でも、問題はそれをどう見つけるかでは」
相棒 「もう見つけていますよ。ほら」
係長 「おやおや、あんなところに行列が」
相棒 「あれが『石田一龍』です」
係長 「どうやらわたしはあの店へ行くためにハメられたようですね」
相棒 「とんでもない。偶然ですよ」
係長 「それにしても、開店直後から並ぶとは、ただものではありませんねぇ」
相棒 「わたしもそう思います。では並びますか」
係長 「ええ。本当に価値のあるラーメンは、どんな困難があろうと食べるべきものですから」
開店前から行列、開店と同時に満席。明るく元気な接客。店内に貼られたラーメンイベントや他店主との写真、メディア紹介資料。店は人気店特有の活気に溢れてます。
「石田一龍」のラーメンは「濃厚ラーメン」「屋台ラーメン」の二枚看板。
「濃厚ラーメン(写真上)」は、脂が溶け込んだような重ための豚骨スープ、ぽってりですがしかし、飲み進めてももたれることはない「やり過ぎない濃厚」で留まってます。チャーシューは炙られていて、これは北九州の久留米ラーメン系にしては珍しいのでは。
「屋台ラーメン(写真下)」は、濃厚ラーメンから脂を引き算したような感覚のラーメン。骨臭さも少なく、名前どおり、屋台でサッと食べてサッと帰るシーンが似合うラーメン。
店内には、北九州の有名製麺所「安部製麺」の麺箱があったので、恐らくその麺を使っていると思われます。然るに麺は、硬すぎず柔すぎず、細すぎず太すぎずの仕上がり。ちなみに北九州は久留米ラーメン文化が色濃く残っているので、硬さオーダーがあまりなく、骨と脂多めの高濃度豚骨ラーメンが多いラーメン処です。その地で、創業60年以上を誇る安部製麺の麺。「石田一龍」のような久留米ラーメンと鉄板の組合せと言えるのではないでしょうか。
営業時間:11:00~16:00頃(早じまいあり)
定休日:月曜
以上、六倉会の加盟店3軒は、いずれも外れ無しの太鼓判を押せる店ばかり。残りの加盟店も引き続きチェックしていくつもりです!