大阪に居ながら何故か?なつかしい味わいに注文が殺到する「鳥中華」!
ご当地麺として、またまた期待の「山形 鳥中華」をいただきました。
この「鳥中華」は山形県天童市にあります1861年(文久元年)創業の老舗「天童手打ち水車生そば」が、まかない食として食べだしたのが始まりだとか?
今から30年前の、1985年(昭和60年)頃に「元祖 鳥中華」が始まったようです。元々、山形でラーメン店をやっていた「山系無双 三屋 烈火」の店主が、次々とご当地麺を披露していく中、今回は、この「鳥中華」に注目してみましょう。
いわゆる、ちょっと甘目の、そばつゆ(和出汁)をベースに太目の中華麺を合わせています。麺は昭和6年創業の「麺屋 棣鄂(ていがく)」@京都で特注麺を製麺。具材は「ひね鶏」「天カス(揚げ玉)」「白ネギ」「三つ葉」「刻み海苔」とシンプルで上品なまったりした味わいは関西人にも受け入れられる中華そばですね。これに、自家製の「生七味」を途中から加えると味わいに変化が出ます。食べ飽きることなく、また、あっさりしたスープにも案外と太麺が合うものだと新たな発見。そして、ダイナミックに丼から直接スープを飲み干す時に喉をすり抜ける天カスのきわどい食感もこれまた楽しいです。ひね鶏の素朴な味わいと白ネギと三つ葉に老舗の蕎麦屋としての威厳も見受ける中華そばでした。
戦後すぐに生まれています関西の「黄ぃそば」や各地にある「天中華」などの
食文化と合わせて比較するのも楽しいですね。
「黄ぃそば」は関西各地で戦後すぐの物資のない時代に、戦火を逃れた乾物(昆布・鰹節・椎茸)を使った「和出汁」と、当時流通していた「中華麺」が出合い、学校食堂を始め、姫路駅の「えきそば」などが関西では70年以上の長い歴史を持っている食文化で、東北、信越、東海、中国、四国、九州と広く存在。
「天中華」とは天ぷら、または天カスの入った中華そば(ラーメン)。スープは和風出汁か鶏系スープ。あるいはこれのWスープが多い。北海道、東北、信越、東海、関西、四国、中国地方にご当地麺としてあるが九州や関東地方にはあまり見かけない。「天中華」の名付け親は青森県五所川原にある「亀乃家」が当時流行った「天中さつ」から名付けたとお聞きしました。こちらも約30年前。「えきそば」のカップ麺をお土産にしたら他には無いものと思っていたらしく、びっくりされてました。