博多一風堂といえば、いまやニューヨークやパリにも出店するラーメン界のトップランナー。そんな一風堂が福岡市大名で創業したのは1985年10月16日。30周年の2015年10月16日から、国内全店舗(福岡県の「一風堂大名店」「IPPUDO TAO FUKUOKA」を除く)の基本メニューである「白丸元味」と「赤丸新味」を全面リニューアルするという。名店のこの一報に驚いたが、試食する機会をいただいたので、恵比寿店に伺いました。
東京進出一号店にあたる「恵比寿店」は1995年に開店し、今年で20年。お客さんは次々と入ってきて、外国人の方も気軽に入店していたのが印象的でした。
全面リニューアルを告知するポスター。一風堂のラーメンは、実は毎年少しずつ改良を重ねています。「変わらないために変わり続ける」としてきた一風堂の、30年目のフルモデルチェンジ。「すべてのラーメン好きの皆さんを唸らせる自信があります」という一文に矜持を感じます。
「博多絹ごしとんこつ」をダイレクトに味わえる!「白丸元味」
一風堂の原点、「白丸元味」。豚頭を含めて豚骨の様々な部位を使い、丸1日熟成させる「熟かさね製法」で作られたスープ。濃厚な旨みを持ちながら臭みは抑えられている。辛子高菜やニンニクを入れてもビクともしない力強さはますます健在。「絹ごしとんこつ」の名の通り、滑らかな口当たりを実現している。九州醤油をブレンドした「かえし」が、甘さでスープを引き立たせています。
麺は福岡県産のラーメン専用「ラー麦」をはじめ、数種類の小麦をブレンドした、一風堂専用「風の大地」を使用。「白丸元味」にマッチするよう、「麺線26番手の丸麺」を使用。丸刃で切り出しているので、スープにじんわりと馴染んだ優しい味わいになっています。細麺ながらもへたることがなく、時間をかけてラーメンを食べても麺の魅力が減ることはない。
チャーシューも刷新。今回から豚カタ肉と豚バラ肉の2種類になり、「かさね炊き製法」で仕上げた味付けが堪能できます。これまでの「白丸元味」のイメージを打ち消すことなく、それでいて新しさのある一杯にまとめられています。
白丸と違う麺を使って、個性が更に増幅!「赤丸新味」
白丸元味が「守りの味」だとすれば、「攻めの味」と言えるのが「赤丸新味」。見た目から「単に辛くした豚骨ラーメンでは?」と思われる事もあるが、様々な工夫が凝らされています。
白丸と同じ「絹ごしとんこつ」をベースに、うっすらと背脂をプラス。マー油のように見える黒い油は、数種類の野菜を使い、エキストラバージンオイルを加えた「オリーブ香油」。コクを出しながら新鮮な旨みを感じさせてくれます。赤丸のキモである「辛味噌」には、唐辛子にヤンニンジャン、豆板醤、ゴマ油で加えている。辛さだけでなく、後を引く風味があります。
麺は白丸と異なり「麺線22番手の角麺」を使用。白丸より少しだけ太いが、細麺である事に違いはない。角ばった麺が口の中で存在感を示し、まろやかで辛味も加わったスープに負けない力強さがある。
なお、「替玉」は原則として白丸用の丸麺で提供される。赤丸用の角麺での替玉に変更する事も可能だが、替玉で異なる麺を試してみるのもオススメ。
「変わらないために変わり続ける」博多一風堂が、30年という節目であえて発表した「全面リニューアル」。一風堂をしばらく食べてなかった人も、よく食べている人にも、今こそ食べてほしい。
尚、本日10月16日(金)は博多 一風堂の30周年を記念して、国内の30店舗限定で
昼・夜 各300杯が無料で振る舞われるそうです。
先着順のため、争奪戦が予想されるが是非足を運んでみてはいかがでしょうか。
実施する店舗などはこちらから
http://www.ippudo.com/news/2015/10/30101630.html