いよいよ紅葉の季節ですね。このシーズンは南信州の伊那谷を訪れる方も多いでしょう。「せっかくだから名物を」という方にトライしていただきたいのが伊那のご当地グルメ、ローメンです!
ローメンは太い蒸し麺と羊肉(マトン)、キャベツなどの野菜を使った麺料理で、スープで蒸し煮にした「汁だくタイプ」と、焼きそば風に炒めた「焼きそばタイプ」があります。もともとは「炒肉麺(チャーローメン)」という名前でしたが、いつしか「チャー」が略されて「ローメン」と呼ばれるようになりました。
ところでこのローメン、地元の方々は愛してやまないのですが観光客には受けがあまり良くないのです。どうやら理由は二つあって、羊肉の臭みと味が薄いこと。ローメンは卓上の薬味や調味料を使って自分で味付けするスタイルなのですが、それに慣れていない観光客はそのまま食べて「美味しくない」と不満を抱いてしまうようです。
そこで私からローメンを食べるに当たってのアドバイス! 「あれ、微妙……」と感じたら、迷わず調味料を使いましょう!! 「やりすぎた?」と思うくらいでちょうど良いです。羊肉の臭みも、おろしニンニクを適量入れるだけで旨味に激変します。
というわけで今回は伊那名物・ローメンの店、3軒+1軒(?)をご紹介します。
1.萬里 - 伊那ローメン発祥の店! 汁だくタイプの代表店
まず1軒目は昭和30年創業の萬里さん。ローメン発祥の店として知られ、汁だくタイプの代表的なお店です。
ローメンは並盛りでもボリュームたっぷり。そのままでは薄味に感じるでしょうけど、自分好みの味付けになるまで諦めないでください。慣れるとほんと癖になります。
ちなみに私は4回目の訪問で初めてこちらのローメンの美味しさが分かりました。個人的にはウスターソースと酢をダバダバ、おろしニンニクをドチャっと入れるのがオススメです。
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2.うしお - 焼きそばタイプ代表! ローメン初心者にオススメの店
2軒目に紹介するのは昭和31年創業のうしおさん。こちらは蒸し麺と羊肉、野菜を炒めた焼きそばタイプの代表的なお店です。
うしおさんのローメンはあらかじめソースで味付けされているので、そのままでも充分美味しくいただけます。ローメン初心者にはこちらがオススメ! 大盛の上に超大盛、超超大盛まで用意されているので、爆盛り好きの方は挑戦してみてください!
もともとは居酒屋さんで、馬のモツを煮込んだ「うしお煮」など、居酒屋メニューも充実しています。ランチ営業もしていますが、夜に訪れたらぜひそちらもチェックしてみてください。
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3.シャントン - ローメン一筋、半世紀! 箕輪町の専門店
3軒目は伊那市の北隣、箕輪町にあるシャントンさん。昭和30年代に創業したローメン一筋の専門店です。伊那市外ということもあって知名度は低いのですが、恐らくローメン専門店としては最も古いのではないでしょうか。
こちらのローメンは汁だくタイプ。一通り見慣れた調味料に加え、大きなペットボトルに入った特製のタレが味の決め手! このタレを躊躇せずにドバっと掛け、あとは酢や胡麻油、ソースにおろしニンニクなどをお好みでどうぞ。
肉増しや野菜増しのオプションもあり、中盛りで520円とコスパは抜群。近隣の方は鍋を持参して持ち帰ったりしています。ほんとうに地元で愛されているんですねー。
あ、営業時間は夜だけなのでご注意下さい!
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店名:シャントン
住所:長野県上伊那郡箕輪町木下12062
電話番号:0265-79-3136
営業時間:17:00~21:00(定休日:日曜)
お店訪問時の様子はこちら(Twitter)!
https://twitter.com/SaltyDog_wow/status/644069848356524032
【番外編】シャトレ - 伊那名物が勢ぞろい! でも一番人気は鉄板焼きそば??
最後にご紹介するのは伊那にあるカフェ風のレストラン、シャトレさん。開放的で明るい雰囲気、とても居心地の良いお店です。
こちらには焼きそばタイプのソースローメン、汁だくタイプのスープローメン、その両方が用意されています。牛や猪・豚肉を使ったローメンもあるので、マトンが苦手な方も安心ですね。さらに伊那谷のもうひとつの名物・ソースカツ丼もあるなど、「あれも食べたい、これも食べたい」というちょっと欲張りなグループにはピッタリのお店です。
ちなみに私個人のオススメは鉄板焼きそば。実はシャトレさんの昔からの名物で密かに一番人気のメニューだとか。お腹に余裕がありましたら、こちらもお試しくださいませ。